ターボリナックス、中国政府向けOS開発で普華と提携--新会社ターボラボ設立

冨田秀継(編集部)

2009-08-14 13:16

 TLホールディングスは8月14日、同社のLinux事業会社ターボリナックスと中国の電子科技集団公司のグループ企業である普華基礎軟件股分有限公司(iSOFT INFRASTRUCTURE SOFTWARE)が提携し、共同出資による新会社「ターボラボ」を9月中に設立すると発表した。日中両市場を対象に2010年に最初のOS製品をリリースする予定。

 ターボラボは両社の共同開発センターとの位置づけ。両社の技術や人材をターボラボに集約し、200名規模で中国政府向けOSやTurbolinuxの開発を進める。立ち上げ当初は、まず10人程度の日本人技術者がLinuxカーネルの設計、開発を進め、実際のコーディング作業をiSOFTの190人の技術者が担当する。

 2010年にリリース予定のOS製品は中国政府向けのOSとなるが、Turbolinux製品として日本でも企業向けに製品を展開する。

 普華基礎軟件股分有限公司は、中国政府や軍事機関に強みを持つソフトウェア開発企業で、中国政府のOS開発予算10億元(約143億円)を獲得している。こうした背景から、両社は中国政府向け大規模プロジェクトの開発体制を強化したい考え。

 電子科技集団公司は中国国務院下の国有企業。従業員数は約7万3000人、うち技術者として3万3000人を擁する。

 ターボラボは2009年9月に資本金1億円で設立される。代表取締役社長はターボリナックス 取締役技術統括兼CTOの谷口剛氏が務める。

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