Sonic ESB 7.6では主に以下のような機能追加・改善が行われています。
●Sonic ESBエンハンスメントとユーザインタフェースの大幅な改善により、開発者の生産性を向上
● 「バッチからリアルタイム処理」と「リモートの情報アクセス」の 2つのユースケースのサンプル手引書を用意(現在は英語版のみ)
●SonicMQがSOA管理ツール「Actional」のサポート対象に追加され、BPEL(ビジネスプロセス実行言語)とESBによるActional設定も改善
●BEA WebLogic用JCAアダプタの追加を含む、接続用アダプタおよびクライアントサポートの向上
最新版では、開発者がドラッグ・アンド・ドロップによって、素早く簡単にトップダウンまたはインタラクティブな開発プロセスから、最も複雑なサービス・オーケストレーションを設計することができるようになりました。オーケストレーションとは、複数のサービスを連携して、1つのビジネス・フローとして動作させる機能のことです。また、開発者にとって利便性が高い、サービスを構築しテストするための組込み型のプロトタイプサービス、さらに開発者が自分自身の“ベスト・プラクティス”を見つけ出し、再利用のために反復、または共有することができる新しいプロセス・テンプレートなどを提供します。
Sonic ESB 7.6では、EclipseベースのESB統合開発ツール「Sonic Workbench」が提供されています。同ツールでは、ドラッグ&ドロップを中心とした操作でサービスの作成やイベントの相関づけなどを行うことができます。加えて、分散した開発環境をサポートするデバッギング機能も備えており、BPELサービスおよびESBサービスの開発、テスト、デバッグを単一の開発ツールで実行することができます。
今回のリリースに際して、ソニック ソフトウェア株式会社 代表取締役社長 田上 一巳は次のように述べています。
「著名なリサーチ会社であるガートナーは最新のレポートで、SOAおよびシステム統合市場はダイナミックであり、高い確立で吸収と合併が起きるとしたうえで、ESBやSOA関連のミドルウェア製品の導入を検討する企業は、開発生産性や標準準拠、管理ツール、機能性などの評価と同様に、製品とベンダーとして継続性を熟考すべきだという主張を展開しています。その点でSonic ESB 7.6は、容易な操作性から豊富な機能サーポートにいたるまで、ガートナーが提唱する必要条件のすべてを満たす製品といえます。しかも開発元である米プログレス本社の財務上の健全性と長期にわたる顧客と製品サポートが求められる安定性という強みに加えて、マルチベンダーのSOA環境をサポートする、Sonic ESBを中心としたベスト・イン・クラスのSOA基盤製品ラインナップを提供することができます」
■Sonic ESB 7.6のライセンス価格について
Sonic ESB Enterprise Suite ¥2,188,000/1CPUあたり
Sonic Workbench(開発環境) ¥586,000/1開発者あたり
※上記は必要最小構成の価格となります。詳細はお問合せください。
用語解説
■エンタープライズ・サービス・バス(ESB)と「Sonic ESB」について
SOAは、業務処理の変化をシステムの変更に素早く反映させることができる、柔軟かつ俊敏なシステム開発手法であり、SOAを実現するために注目されるのがESBと呼ばれる技術です。このESBを実装したソニックの統合ミドルウェア「Sonic ESB」は、WebサービスとJava、XMLなどの標準技術を採用し、分散ネットワーク環境下で高スループットと拡張性、連続可用性を提供するメッセージング機能などを備えています。また、他社のESB製品のように高価なアプリケーションサーバを必要とせず、経済性に優れたデータ連携からビジネス・プロセス連携のためのシステム基盤となります。
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