また、Apama 4.2では、Apama Studio開発環境において、アプリケーションのデバッガーとチューニング機能を拡張し、Javaのサポートも向上させています。開発者は、ネイティブのApamaイベント処理言語(EPL)と同じ環境で、Javaベースのアプリケーションを開発できるようになります。複雑なアプリケーションでは、多くの顧客に対して共通のモデルを用いて、JavaとApama EPLを組み合わせで開発することができます。
Apama 4.2では、Apama Database Connector(ADBC)とアドオンアプリケーションのApama Data Playerを使用して、リレーショナルデータベースおよびTickイベントデータベースのどちらに対しても直接の接続が可能になりました。ユーザーは、標準SQLデータベースや特定業界の標準データベース(たとえばVhayu Velocity、KX Corporation)など、さまざまなデータストアに対して、イベントストリームの保存と再生ができるようになります。
Apama 4.2には、以下の機能が含まれます。
・Smart Scheduler:開発者およびビジネスユーザーは、イベント処理の自動並列化により、OSのスレッドに関する問題で開発プロセスが遅滞されることなく、マルチコアCPUアーキテクチャー上でApamaパラレルコリレーターの機能を利用できるようになります。
・機能向上したApama言語デバッガーとプロファイラー:GUIを完備したデバッガーにより、イベント処理アプリケーションに特化した診断サポート機能が提供されます。新しいプロファイラーではローカルとリモートの両方で実行性能データへのアクセス機能が向上し、スループットの向上やレイテンシの低減、アプリケーションのチューニングが可能になります。
・ダッシュボードウィザード:これまでに開発されたシナリオを活用して、わずか数回のボタンクリックで、新しいシナリオを容易かつ迅速に構築することができます。
・強化されたJavaサポート:Javaの開発者は、複合イベント処理(CEP)アプリケーションのすべてのビジネスロジックを、精通した環境で開発することができます。同時に、JavaとApama独自のイベント処理言語を組み合わせることで、Apamaプラットフォーム上で動作するアプリケーションを柔軟に構築することもできます。
・Apama Data PlayerとApama Database Connector :業界独自のイベントデータベース(Vhayu Velocity、KX Corporationのkdb+など)とリレーショナルデータベースの両方に直接アクセスすることができます。Apamaでは、イベントの保存および再生用に、さまざまなデータベースを活用でき、新しいアプリケーションのテストや実稼動中のアプリケーションの解析で利用できます。
Progress SoftwareのApama部門を創設した統括マネージャー、John Bates博士は、次のように述べています。
「先日発行されたForrester Researchのレポート(『Forrester WaveTM: Complex Event Processing Platforms, Q3 2009』)で示されているように、Apamaは、複合イベント処理(CEP)の水準を上げ続けています。われわれがお約束している生産性と性能に対する継続的な改善は、Apama 4.2の機能でも明確に打ち出されています。Apamaは、イベント処理の力をビジネスユーザーとITユーザーの両方にもたらすことで、業界においてユニークな地位を築いています。この双方向のアプローチが、企業のビジネスニーズへの迅速な対応に役立つイベント駆動型アプリケーションを提供する上で鍵になっています」
Apamaプラットフォームは、優れた複合イベント(CEP)製品として認識されており、金融業界においては、JP Morgan、Deutsche Bank、英国のFSA(金融サービス機構)などを含む、一流のセルサイド企業とバイサイド企業、ヘッジファンド、監督機関までにおよぶ最大の顧客数を誇っています。金融業界以外では、サービスおよび請求処理システムのリアルタイム可視化に利用している3 Italia(イタリアの3Gサービスプロバイダー)、輸送情報のリアルタイム監視と分析に利用しているRoyal Dirkzwager(オランダの海事情報サービスプロバイダー)、世界初の個品レベルのRFID実装を実現したBoekhandels Groep Nederland(BGN)などがあります。
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