近年、Webサイトの数は増大の一途を辿っており、一人のユーザが利用するWebサイトの数も増加し続けています。それに伴い、ユーザが管理するべきユーザIDや住所情報などの個人情報が、各Webサイトに分散して登録されており、ユーザによる管理が十分に行き届かなくなっております。また、Webサイトごとに同じような情報を何度も登録しなければならないという利便性の低下も招いています。
一方で、クラウド、SaaSやSOA(*2)という新しい技術の普及に伴い、複数のWebサイトにまたがる新しいサービスも登場してきました。これらのサービスを効率良く利用するためには、ユーザに関わる属性情報(住所情報、口座情報等)を安全に流通させる仕組みが必要不可欠です。しかし、異なるWebサービス事業者間での情報流通は、個人情報保護の観点から、ユーザの特定につながらないような限定的な情報に限られていました。
このたび販売開始する「TrustBind/Federation Manager 1.3」では、従来のWebサイト間での認証連携機能に加え、ユーザの個人情報を安全に交換するための属性情報交換機能をご提供いたします。情報交換の仕組みとしては、国際標準プロトコルである「ID-WSF2.0(*1)」を採用することで、高い相互接続性と安全性を確保しています。
製品の特長
(1)国際標準プロトコルID-WSF2.0正式対応製品
WebサイトにおけるIDや属性情報などのやり取りを定めている国際的な認定機関であるLiberty Allianceでは、ID-WSF2.0の仕様策定と共に、製品レベルでの相互接続性試験(Interoperability Test)を実施しました。本製品は、この試験に国産製品として初めて合格したNTT情報流通プラットフォーム研究所の「I-dLive」を弊社にて商品化し、販売するものです。
(2)Webサイト利用者のメリット
複数のSaaSサービスなどを利用するユーザは、認証連携されたSaaSサービスに跨って利用する場合には、自分の属性情報(住所情報、口座情報等)を一度入力するだけで、全てのサービスを利用することが可能となり、操作時の利便性が格段に向上します。
(3)Webサイト事業者のメリット
他サイトとの認証連携が必要な際に、従来では接続先のサービスごとに異なる接続のためのシステム開発が必要となっていました。ID-WSF2.0機能を実装することにより、ID-WSF2.0に対応したWebサイトと連携する際には、新たなシステム開発を必要とせず、コスト・接続期間を大幅に短縮し、安全に認証連携を行うことが可能となります。
(4)国内有数の導入実績に基づく的確な導入サポート
NTTソフトウェアは2002年よりID連携技術に先進的な取り組みを続け、数多くの導入実績を有しております。これらの経験に基づき、企画から保守運用まで一貫したサポートをご提供いたします。
導入費用・期間標準的な構成では以下のとおりです。
費用:1サイトあたり1,500万円~
期間:3ヵ月程度
売上目標:今後3年間で、15億円の売上を目指します。
製品ホームページ
(リンク »)
※「TrustBind/Federation Manager1.3」の製品の資料請求もこちらを参照願います。
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NTTソフトウェア株式会社|会社概要NTTソフトウェアは、高度なネットワークテクノロジーとシステム構築力を基盤にIT経営戦略コンサルティングからシステム構築、保守、運用に至るまでをトータルに提供するソリューションサービスプロバイダです。パッケージ製品にシステムインテグレーションを組み合わせる「パッケージ型SI」と、顧客独自のシステムをすべて構築する「スクラッチ開発型SI」を、顧客のニーズに合わせて最適にソリューション提供するとともに、標準的な機能を抽出して独自ソリューションへも展開しています。
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本件に関するお問い合わせ先一般の方のお問い合わせ先NTTソフトウェア株式会社
営業推進本部 法人営業部
ソリューション営業部門
担当:中山/小牧
TEL :03-5782-7261
このプレスリリースの付帯情報
用語解説
*1:ID-WSF2.0(Web Service Framework)
Webサイト間でユーザの属性情報を安全に交換する方法を定めたプロトコルです。本プロトコルは、Liberty Allianceにより定められたもので、現在はKantara Initiativeにより管理されています。メッセージ交換にSOAPやSSL等の標準技術を採用しており、SOAやSaaSとの親和性が高い技術仕様といえます。また、SAML2.0によるID情報の匿名化や、情報交換の際にユーザの同意を求める仕組みを用意しており、プライバシーへの配慮もなされています。
*2:SOA
Service-Oriented Architecture(サービス指向アーキテクチャ)の略。
大規模システムを構築する際の概念または手法の一つです。一般に、ソフトウェアの機能をサービスと見立て、そのサービスをネットワーク上で連携させてシステムの全体を構築していくことを特徴としています。
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