佐賀大学が、キャンパスネットワークの利用者認証システム基盤に最先端の仮想化ソリューションを導入

~サーバ仮想化によって物理サーバ数を3分の1に削減、FCoEに対応するストレージとスイッチによってケーブルを削減、さらに仮想環境用ソフトウェア・スイッチによって管理効率の向上と柔軟な運用を実現~

EMCジャパン株式会社

2010-06-15 00:00

ネットワンシステムズ株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:吉野 孝行、以下 ネットワンシステムズ)とEMCジャパン株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:諸星 俊男、以下 EMCジャパン)は、国立大学法人 佐賀大学(所在地:佐賀県佐賀市、学長:佛淵 孝夫、以下 佐賀大学)の統合情報基盤センターが運用するキャンパスネットワークの刷新において、両社のソリューションが採用され、最先端の仮想化技術を導入したネットワーク利用者認証システム基盤を構築したことを発表しました。

この新しいシステム基盤は、提案から導入・構築支援、保守をネットワンシステムズが担当し、FCoE(Fibre Channel over Ethernet)に接続可能なEMCのミッドレンジ・ストレージ・システム「EMC CLARiX CX4 (リンク ») 」、ヴイエムウェアのサーバ仮想化ソフトウエア「VMware vSphere」、シスコシステムズの仮想環境用ソフトウェア・スイッチ「Cisco Nexus 1000V」とFCoE対応スイッチ「Cisco Nexus 5010」が採用され、2010年3月より本格稼働を開始しています。


◆新しく構築した仮想化システム基盤
※下記、画像参照

◆導入の背景と課題
佐賀大学は、文化教育・経済・医・理工・農の5学部を設置し、約9,000名の学生・教職員が在籍する総合大学です。同学は、教育・研究・社会貢献の体制構築を支えるキャンパス環境整備の一環として、コンピュータ/インターネットの利用促進のために、1999年からノートPCを自由に接続できる情報コンセントや無線LAN環境の整備に着手し、ネットワーク利用者認証システム「Opengate(オープンゲート)」を開発、2000年9月から運用を開始しています。
Opengateは、利用者が端末から学内LANに接続する際の認証と、利用状況の記録のために、佐賀大学が開発したWebブラウザを使用するゲートウェイシステムです。今回、Opengateの基盤であるサーバやネットワーク機器の老朽化に対処するため、2009年にシステム基盤の更新が決定しました。

今回の新たなシステム基盤の構築にあたり、次のような課題が挙げられました。

* サーバ台数の増加で運用管理が煩雑化
* 研究や教育の一環として、先進的な技術への挑戦

本システム基盤構築に際し、最先端の仮想化技術を取り入れた提案力、ならびに過去の導入・構築、保守・サポートの実績に対する技術力が評価され、ネットワンシステムズの提案が採用されました。

◆導入後の効果
新システム基盤では、1台の物理サーバ上に複数台の仮想マシンが構築され、Opengateシステム用の物理サーバが従来の22台から7台へと削減されました。さらにFCoE(Fibre Channel over Ethernet)によってケーブル数を削減するとともに、仮想サーバを仮想環境用ソフトウェア・スイッチによって一貫して管理することで、柔軟かつ効率的な運用を実現しました。こうした仮想環境下で、Opengateが稼働するゲストOSとログを保存するためのストレージとしてFCoEに接続可能な EMCのCLARiX CX4が採用され、高信頼・高可用な運用を実現しています。

今回のシステム基盤の更改について、佐賀大学の総合情報基盤センター長である只木進一様より、以下のようなコメントを頂いています。
「全学の基盤となるシステムであるため、キャンパスネットワーク部分は非常に堅実な環境構築が必要でしたが、Opengateのシステム基盤には研究対象となるような最先端の仮想環境を導入しました。また、従来はディスク障害に対する不安が常にあり、EMCのCLARiX CX4のような、安心して使用できるストレージが不可欠でした。
このような先進的な仮想環境下でOpengateが問題なく稼働するか心配でしたが、ネットワンシステムズで検証環境を構築し、事前に稼働テストが実施されたおかげで、安定した本格稼働を実現することができました。今回の仮想システムと同様の仕組みを導入している例は、他の大学でもほとんどありません。このような先進的な取り組みに挑戦することは本学の研究・教育にとって有用なだけでなく、他の大学や組織のケーススタディにもなるでしょう」


■EMCジャパン株式会社について

EMCジャパンは、あらゆる規模のお客様が、競争優位に立ち、情報からさらなる価値を創出することを可能にするために、情報インフラストラクチャ・テクノロジーとソリューションを開発、提供する世界のリーディング・カンパニーであるEMCコーポレーションの日本法人です。EMCの製品やサービスに関する情報については、以下のWebサイトをご参照ください。
(リンク »)


■ネットワンシステムズ株式会社について

ネットワンシステムズ株式会社( (リンク ») )は、常に国内外の最先端技術動向を見極め、ネットワーク領域とプラットフォーム領域において、自ら検証した製品に高品質な技術サービスを付加することによって、お客様のビジネス成功を目的として、生産性を高め、簡便に利活用できるIT基盤ならびにコミュニケーションシステムを提供している企業です。
技術研究やシステムの稼働検証を行うテクニカルセンター、製品の入出荷検査を行う品質管理センター、遠隔でシステムの監視・運用を行うエキスパートオペレーションセンター(XOC)、保守部材の品質検査を行うサービス品質センター、技術者教育サービスを提供するネットワークアカデミーなど、グループ全体で充実した事業基盤を保有し、高信頼性・高付加価値ソリューションを提供しています。(設立:1988年2月、売上高:1,243億70百万円〔2010 年3月期連結〕)


■本件に関する報道関係各位からのお問い合わせ先

ネットワンシステムズ株式会社 広報室:西田武史
TEL:03-5462-0772 FAX:03-5462-0890 E-mail: media@netone.co.jp

EMCジャパン株式会社  マーケティング本部 マーケティング・コミュニケーション部
広報マネージャ 武村綾、Tel: 03-5308-8888 (代表)/ 03-5308-8867(直通)
E-mail: japanpr@emc.com


※NetOneSystems、ネットワークアカデミー、ロゴはネットワンシステムズ株式会社の登録商標です。その他の社名、製品名は各社の商標または登録商標です。

※EMCは、米国EMCコーポレーションの登録商標または商標です。これらの商標は、日本または諸外国で商標登録等により、適用法令で守られている場合があります。その他の製品の登録商標および商標は、それぞれの会社に帰属します。

このプレスリリースの付帯情報

新しく構築した仮想化システム基盤

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