徳洲会が診療情報基盤構築し、医療ビッグデータ活用へ ~デルのソリューションで電子カルテデータをリアルタイムでバックアップ~

デル株式会社

2013-06-19 18:57

デル株式会社(本社:神奈川県川崎市、代表取締役社長:郡 信一郎、以下、デル)は、日本最大規模の医療グループである一般社団法人 徳洲会(所在地:東京都千代田区、以下、徳洲会)が、デルのソリューションを採用して、2013年3月に電子カルテデータをリアルタイムでバックアップする環境を構築した事例を発表しました。

徳洲会は全国に66病院を含む280以上の医療施設を運営し、救命救急医療をはじめ、予防医療・慢性医療から先進医療を展開しています。情報システムの側面から徳洲会グループを支援するため、2009年10月に徳洲会インフォメーションシステム株式会社が設立されました。現在、66病院のうち47病院で稼働する電子カルテ・オーダリングシステムが稼働し、すべてのシステムがソフトウェア・サービスのシステムに統一されています。

ソフトウェア・サービスの電子カルテはWindows Server、Microsoft SQL Server, Windows Client製品をプラットフォームとして、病院データの活用にはオープンな環境が重視されています。東日本大震災を教訓に、災害時に診療継続を担保する電子カルテデータの遠隔地バックアップシステムの構築に、オープンな標準技術をベースに柔軟かつコストパフォーマンスに優れたプラットフォームを提供するデルをパートナーとして取り組みました。



データセンターのバックアップサイトにMicrosoft Windows Server 2012を導入したPowerEdge R720xdとPowerVaultシリーズを採用しました。Microsoft SQL Server 2012をレプリケーションすることにより、病院ごとに電子カルテサーバのデータが徳洲会のセキュアなGroup-VPN回線を介してリアルタイムでバックアップされています。2013年3月までに47病院すべての電子カルテデータが関東圏にあるデータセンターにリアルタイムでバックアップされる環境を構築しました。

今後は、検査データ・処方データとともに放射線検査画像などの大容量データも遠隔地バックアップを検討し、さらに質の高い医療継続を実現していきます。



また徳洲会は、グループ内での電子カルテシステムの統合ならびに医療データのマスターコード統一に取り組み、約9割のコードを統一し、全66病院の経営データを一元管理、分析できる情報基盤を構築しています。経営指標、臨床指標、医療安全、患者満足度、部門業務量、各種統計指標などのデータを分類・抽出し、分析・加工することにより、経営の詳細分析や業務の効率化、患者へのサービス向上を支援しています。診療行為別統計や薬剤構成比、手術コスト算出など経営指標データの分析は病院経営の効率化に寄与し、病院滞在時間調査・分析は患者サービス向上に役立てられてきました。

今後は、情報基盤の強化をパートナーであるデルと押し進め、診療情報データベースに蓄積されたビッグデータを活用して、患者サービスを一層向上させていきます。



「デルとパートナーシップを結んだ理由は、オープンな標準技術をベースに柔軟かつコストパフォーマンスに優れたプラットフォームを提供してくれると考えたからです」と、徳洲会インフォメーションシステム株式会社 代表取締役社長 尾﨑勝彦氏は述べています。

また尾﨑氏は、ソリューション検討に際して、デルからは米国の病院などのディザスタリカバリ事例の提供やソリューション提案を評価しているという。



今回導入されたシステム

Dell™ PowerEdge™ R720xd (10台)

Dell PowerVaultシリーズ (物理容量301TB、実行容量150TB)

Microsoft SQL Server 2012

※記載されている会社名および製品名は、各社の登録商標または商標です。



■その他の事例につきましては以下をご参照ください。

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■Dell™ PowerEdge™ R720xdサーバについては以下をご参照ください。

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