Tokyo, Jan 5, 2015 - ( JCN Newswire ) - 株式会社電通国際情報サービス(本社:東京都港区、代表取締役社長:釜井 節生、以下ISID)の2015年新年仕事始式が1月5日午前9時30分より行われ、釜井社長が年頭の所信を述べました。要旨は以下のとおりです。
2014年の世界情勢を振り返れば、米国景気は堅調な回復が見られるものの、欧州経済は回復基調に戻れず、新興国の成長も鈍化傾向が継続している。さらに過激派によるテロや国家間の対立・紛争が多発、自然災害や疫病の発生など、世界はかつてなく緊張と不安が高まった年であった。
日本でも多くの自然災害が発生し、各地で甚大な被害を被った。経済は、アベノミクスの第1、第2の矢の効果もあり輸出産業を中心に企業業績が上向いたものの、広く景気回復の実感が得られるまでには至っていない。日本再興のため、今年こそ第3の矢である成長戦略の具体的実行を期待したい。
企業を取り巻く事業環境は、岩盤規制の撤廃をはじめとする成長戦略が進展することで、競争がさらに促進され、革新的製品やサービスの開発に一層拍車がかかっていく。一方、テクノロジーの分野では、クラウドのさらなる進展、センサーやモバイルデバイスの発達・普及はIoTの実現を促し、世界が有機的に繋がることでIndustry4.0をはじめとする社会の大変革が現実化しつつある。
これらのITの進化を取り込み革新的製品やサービスを実現できる企業が、今後の競争の勝者となっていくだろう。
ISIDグループがなすべきことは、我々を取り巻く社会環境とお客様の事業環境の変化を洞察し、課題を共有し、お客様とともにイノベーションをつくるパートナーとなることだ。これが、お客様が期待する、また我々が自負する付加価値であり、ブランドである。中期経営計画では、前中計以来、基本方針の第1として、競争優位性の追求すなわち選択と集中による差別化の推進を掲げて取り組んできた。さらに昨年は、日本の革新的ものづくりの実現を支援するエンジニアリングサービス会社ISIDエンジニアリングを設立したほか、2020年に向けて日本のまちづくり、観光、映像分野のイノベーションを目指す2020テクノロジー&ビジネス開発室を新設し、お客様のパートナーとしての取り組みを加速させている。
今年は、ISID設立40周年を迎える。40年前、単独の広告会社として世界一の電通と、世界屈指のコングロマリットGEのジョイントベンチャーとして設立された当社は、創業以来、革新的で創造性あふれる専門家集団として、ITの先進的活用によりお客様と社会の発展に貢献してきた。
今年も世界情勢は、混迷が続くであろう。人口減少・高齢化社会の進行など日本が抱える構造的問題に起因する課題は山積している。しかし、ITの利活用によってこれらの課題に対処することで、日本は「課題解決先進国」として、世界に貢献していくことができる。
テクノロジーは未来を照らす希望の灯である。これからもお客様ならびに社会とともに、無限の可能性が広がる未来を切り拓いていきたい。
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