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内容紹介
直木賞作家・田中小実昌の孫にして、新宿ゴールデン街の人気店店主が、
祖父と酒と夜の街を語る初めてのエッセイ。
祖父の影響でゴールデン街を知り、同地に祖父の蔵書を並べたお店を開いた人気レモンサワー店「OPEN BOOK」店主・田中開さんが 、祖父との思い出や酒場の楽しみを語ります。酒場が「不要不急」になってしまった今こそ、酒がつなぐ人の縁をあらためて楽しんでみませんか。
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本書の巻末には、田中小実昌さんと親交のあった作家の角田光代さんによる寄稿が掲載されています。その一部を、今回特別に公開いたします。
決めつけないこと。疑うこと。知っているつもりにならないこと。耳障りのいい言葉や便利な言いまわしを排すること。世のなかのことに素手で触れ、その手触りにいつも驚いていること。コミさんの文章を読んでいて感じるそれら、さらに風通しのよさや、世界の見方の不思議さや、そらっとぼけた生真面目さが、田中開さんのはじめてのご著書にも随所にあってうれしくなる。それはきっと、開さんがじっくりと田中小実昌の著作と向き合い、話しこむように読み続けてきたことによる継承だろうと想像する。
それらに加えて、田中開という人独自の目線もきちんとある。飲食の魅力、町の個性、いろんな体温(さがといえるのかもしれない)を持った人たちや、飲食店から切り取る町と時代も、本書には描かれている。はじめての飲み屋に足を踏み入れて、あ、ここはいい店だ、今日はついてるなと心地よく飲み続ける、それとよく似た気持ちで読み進めた。…………風通しとか、世界とか、町と時代とか、そんな言葉はいちいち大げさだとコミさんがいやがりそうなことしか書けないと、申し訳なく思いながら書いています。ともあれこちらもある意味では新規開店、おめでとうございます。 (特別寄稿「コミイズム、カイイズム」より抜粋)
他にも、田中小実昌さんの単行本未収録エッセイや小実昌ファンを公言し、小実昌作品に解説も書いている戌井昭人さんとの対談なども収録した充実の1冊です。
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書誌情報
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書名:酔っ払いは二度お会計する
著者:田中開
仕様:四六判、216ページ
定価:1,760円(本体価格1,600円+税)
発売:2022年4月13日
ISBN:978-4-86311-328-2
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目次
第1章 ぶらぶら ~新宿ゴールデン街でレモンサワー
第2章 ふらふら ~旅の目的はあったりなかったり
第3章 ほろほろ ~酔っ払いは二度お会計する
対 談 ゴールデン街「ロベリヤ」の玲子ママと
小説家/劇団「鉄割アルバトロスケット」主宰・戌井昭人さんと
特別寄稿 角田光代さん「コミイズム、カイイズム」
著者プロフィール
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田中 開(Kai Tanaka)
1991年、ドイツで生まれ、東京で育つ。早稲田大学基幹理工学部卒。
新宿ゴールデン街にレモンサワー専門のバー「OPEN BOOK」、新宿一丁目に「OPEN BOOK 破」、日本橋のホテルK5内に「Bar Ao」を経営。直木賞受賞作家の田中小実昌を祖父に持つ。
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プレスリリース提供:PR TIMES (リンク »)
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