人気Linuxディストリビューション「Ubuntu」のプロジェクトチームは、「Ubuntu 8.10」(開発コード名「Intrepid Ibex」)の最新事前テスト版をダウンロード可能にした。正式リリースは10月が予定されている。
Ubuntuの開発者Steve Langasek氏は、Ubuntu 8.10の第5アルファ版がオンラインでダウンロード可能になったと発表した。同氏によると、安定環境での利用を意図したものではないという。
Langasek氏は開発者に向けた電子メールで「Intrepid Ibexのプレリリース版は、安定したシステムが必要な人や、時おりどころか頻繁な破損は困るという人には推奨しない」と述べている。
最終コードのリリースまでに予定されているUbuntu 8.10のテスト版リリースはあと数回しかない。最終コードは米国時間10月30日のリリースが予定されている。Ubuntuは通常、メジャーリリースが毎年数回行われている。Intrepid Ibexではいくつかの新機能がUbuntuに追加される予定。
Intrepid Ibexが最初に発表された2月、プロジェクト設立者のMark Shuttleworth氏は、ASUSの「Eee PC」のようなサブノートPCでも、ハイエンドPCと同様にIntrepid Ibexが動くようにすることをプロジェクトは目指すと書いた。
同氏はまた、Intrepid Ibexのリリース版は「パーベイシブ(拡散する)インターネットアクセス」、つまりさまざまな場所でネット接続の維持を実現することに焦点を当てたものになると述べていた。
3GのモバイルブロードバンドをWi-Fiや固定回線と併用して、どこにいてもネット接続を維持するインターネットユーザーは増えている。UbuntuはIntrepid Ibexで、このような接続を積極的に管理できるネットワーク管理ツールを導入している。
Intrepid Ibexのリリースノートには、開発陣はこのリリースで最新のオープンソースソフトウェアを取り込み、またユーザーが作成した書類の手軽な暗号化といった新機能を搭載したと書かれている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ