NECと日本産業パートナーズは1月30日、NECの子会社であるNECビッグローブの全株式を日本産業パートナーズが管理・運営する関連投資会社へ譲渡することで合意した。NECは3月末をめどに全株式の譲渡を完了し、4月からは新たな株主のもと事業運営が開始される。
新たな運営会社は、ブロードバンド、モバイル回線を組み合わせ、さらにアプリやクラウドを活用し、消費者や企業の顧客に新サービスを提供する予定という。これまでNECが、NECビッグローブのサービスを活用して事業を運営している企業向けサービスやSI事業は継続する。
NECによると、日本産業パートナーズは、事業の選択と集中に取り組む企業が事業部門や子会社の外部に切り出する際に投資を実行し、多くの案件でその事業の潜在的成長力を引き出してきたという。NECは今後もBIGLOBE事業の成長を全面的に支援するとしている。
NECは、1996年にインターネットサービスプロバイダ(ISP)事業「BIGLOBE」を開始、2006年にNECビッグローブを設立して同事業を分離独立させた。