Appleは米国時間11月11日、「App Store Distribution」のページで最新の統計データを発表し、「iOS 8」を採用する端末が56%、「iOS 7」が40%、それ以前のバージョンがすべて合わせて5%のシェアを占めることを明らかにした。この新しい数字は、具体的には11月10日に「App Store」にアクセスした「iOS」端末の割合を示すものだ。
App Store Distributionページに掲載された以前のシェアを見ると、10月27日の時点ではiOS 8が52%、iOS 7が42%だった。さらにさかのぼると、9月21日ではiOS 8が46%、iOS 7が49%だった。
Appleは9月に、画面が大きくなった「iPhone 6」および「iPhone 6 Plus」とともにiOS 8を発表し、その約1カ月後に「iPad Air 2」を発表した。
Appleの最新データを数週間前のデータと比較すると、普及率が若干の上昇傾向にあることがわかる。iOS 8の普及率がやや上昇しているのは、最新バージョンであるiOS 8に対するユーザーの信頼が増している兆しとも考えられる。iOS 8は当初、Apple製モバイル端末のユーザーの間でも、iOS 7の時ほど急速には採用されていなかった。そしてもちろん、特にホリデーシーズン商戦に突入しつつあることから、新型「iPhone」と「iPad」の購入者が増えている可能性は高い。
提供:Apple
iOS 8は9月17日のリリース時点で多くの技術的バグを抱えており、Appleは1週間後に「iOS 8.0.1」をリリースすることを余儀なくされた。しかし、8.0.1には別の問題があり、公開されるやいなや、セルラーネットワークに接続できなくなったことや、「Touch ID」指紋認識センサが機能しなくなったことを訴える苦情が多くのユーザーから寄せられた。
それを受けて、AppleはiOS 8.0.1の提供を停止し、急いで「iOS 8.0.2」をリリースした。その新バージョンは先述した問題の大半を解決するようだが、一部のユーザーはBluetooth接続の不具合など、具体的な問題をいくつか報告している。
Appleは10月20日、遂に「iOS 8.1」をリリースした。全体的に見ると、iOS 8.1は以前のバージョンを悩ませたバグの数々をほとんど修復しているようだ。iOS 8.1は、同社の新しいモバイル決済サービス「Apple Pay」のサポートを含む、さまざまな新機能を提供している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。