ServiceNow Japanは6月9日、新型コロナウイルス感染症（COVID-19）の収束後、従業員の安全な職場復帰を円滑に進めるための手順を管理する新アプリ「ServiceNow Safe Workplace」の提供を開始した。
Safe Workplaceは、従業員が職場に戻るための準備状況を可視化する「Employee Readiness Surveys」と「Employee Health Screening」、オフィスの受け入れ態勢を管理・可視化する「Workplace Safety Management」と「Workplace PPE Inventory Management」という4つのアプリとダッシュボードで構成される。業務用クラウドプラットフォーム「Now Platform」を基盤としている。
Employee Readiness Surveysは、従業員の職場復帰に対する準備状況を把握するアプリになる。職場復帰に対する従業員の個人的な心の準備や関心についての質問を従業員に提示し、その回答を収集することで、従業員の職場復帰に対する準備状況を調査することができる。従業員の回答をもとに、企業は従業員が円滑、安全に職場復帰できるように、必要不可欠な職場復帰への手順を決定できるという。
Employee Health Screeningは、従業員がオフィスへの入室要件を満たしているかを可視化する。職場に入る前に従業員を検査し、体温チェックやマスクといった個人用保護具の持参など、オフィスへの入室要件を満たしているかどうかを確認できる。職場別の傾向や動向を表示し、従業員がオフィスなどの施設に戻ってきた時間を記録するレポート・ダッシュボードも含まれる。
Employee Readiness SurveyとEmployee Health Screening
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Workplace Safety Managementは職場全般にわたる、清掃などの安全状況を一元管理するアプリ。特定の従業員が同じスペースを使用する際に時間を限定し、使用後すぐに清掃スケジュールを設定したり、フロア、建物、職場全般にわたるワークスペースの予約状況をリアルタイムで確認したりできるようになる。また、オフィスの管理者は、チェック記録の監査や履歴を含め、全ての清掃タスクのステータスをリアルタイムで確認・管理できるようになっている。
Workplace PPE Inventory Managementは、従業員のためにマスクなど個人用保護具（PPE）の在庫を管理するものになる。従業員の身体的な安全を確保するために、マスクなど個人用保護具の在庫ニーズを管理し、状態を監視できる。施設別の在庫管理だけでなく、職場全体の集計や在庫水準が時間の経過とともにどのように変化したかなど、履歴や詳細も確認できる。個人用保護具の在庫水準は毎日更新され、正確でリアルタイムな在庫管理が可能になるとしている。
Workplace Safety ManagementとWorkplace PPE Inventory Management
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上述のアプリで収集されたデータはSafe Workplaceのダッシュボードに集約・可視化される。職場の再開準備状況を一目で理解できるほか、就業エリアごとの消毒清掃状況とマスクなどの備品有無を可視化したり、一般公開されている集計データを使用した世界の感染率を可視化したりできる。
Safe Workplaceのダッシュボード機能
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ダッシュボードは当初、英語での提供となるが日本語での提供も予定している。その他のアプリは全て日本語での提供になる。4つのアプリはパッケージとして有償提供となり、ダッシュボードはパッケージを購入したユーザーに無償で提供される。
