宇宙太陽光発電

用語の解説

宇宙太陽光発電とは

(ウチュウタイヨウコウハツデン,宇宙太陽発電,Space Solar Power Systems,SSPS,)
宇宙太陽光発電とは、宇宙空間で静止衛星による太陽光発電を行い、そのエネルギーを地球に無線伝送することでエネルギー供給を行うという発電方法のことである。
宇宙太陽光発電のアイデアは、1968年にピーター・グレイザー博士によって始めて提唱された。 当事は技術の未成熟や経済的理由などによって開発計画は凍結された。 1990年代後半から再び議論に上るようになり、2000年代半ばより具体的な検討が進められ始めている。 宇宙太陽光発電は、昼夜天候を問わずに発電が可能であるだけでなく、地上における太陽光発電に比べて発電効率も5~10倍ほど高いとされる。 また、クリーンエネルギーであること、資源の枯渇を懸念する必要がないというメリットもある。 宇宙太陽光発電で衛星からエネルギーを地上に伝送する方式としては、マイクロ波を利用するマイクロ波SSPS(M-SSPS)方式と、レーザー光を利用するレーザーSSPS(L-SSPS)方式が検討されている。 前者は太陽光発電による電力をマイクロ波に変換して地上に伝送し、そこから再び電力を取り出そうとするものである。 後者は、太陽エネルギーをレーザー光線に変換して伝送し、そのレーザー光のエネルギーによって海水から水素を取り出すなどのエネルギー生成を行おうというものである。 2009年の時点では、衛星から地上への電磁波の伝送効率や、送信経路を制御する技術、あるいは宇宙空間で発電を行うための資材を運び出す輸送コストの採算など多数の課題がある。 日本では宇宙航空研究開発機構(JAXA)、および経済産業省が宇宙太陽光発電に関する研究開発の取り組みを開始している。

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