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PCサーバ出荷台数世界1位(*)となったDell EMC、製品開発の方向性と戦略を語る - (page 2)

ZDNET Japan Ad Special

2016-11-25 11:30

(*)出展: IDC Worldwide Quarterly x86 Server Tracker CY16Q2

ストレージとコンピュートを近づける

 次に重要な戦略は、「ストレージとコンピュートが近づくというコンセプトを重要視していることだ」とPendekanti氏。これは、1人あたりが生成するデータ量が毎年2~3倍になり、2020年には世界のデータ量が約40ゼタバイトにも達するとされていることが背景にある。

 データ量が増えるに従い、データの取り扱いに関する規制や取り締まりも厳しくなるほか、保管期間も長くなる。さらに、IoTによってデータを生成するデバイスの数も増加の一途をたどっているのが現状だ。つまり、こうしたデータを迅速に処理できるコンピュートエンジンが必要になるということだ。

 「これまでは外部ストレージにデータを保存していたが、それだとデータを抽出して処理するまでに時間がかかってしまう。そのためDell EMCでは、ストレージとコンピュートを近づけて処理の高速化を実現すると共に、次世代のインメモリコンピューティングシステムの実現による高速処理にも取り組んでいる」とPendekanti氏。こうした試みの中で、Dell EMCでは今後オープンな技術となる見込まれる多層型の3D Vertical SSDや、不揮発性メモリ(Non-Volatile Memory)を活用する研究にも取り組み、「レイテンシの削減に向けて適切でオープンなテクノロジを評価している」という。

コンピュート、ストレージ、ネットワークの統合

 さらにPendekanti氏は、サーバ戦略として「コンピュート、ストレージ、ネットワークの統合を意味する『コンバージドインフラ』にも注力している」と話す。コンバージドインフラ市場の年平均成長率は60%とされており、この分野に向けた製品を提供することが不可欠なためだ。

 すでにDell EMCでは、2Uの筐体にサーバ、ストレージ、スイッチなどを統合した「PowerEdge FX2」を提供している。これにより、ワークロードに応じて最適なコンポーネントをブロックのように組み合わせることが可能だという。


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 「昔、電話は話すためだけにしか使われていなかったが、今ではメールやウェブ、GPSなどさまざまな機能が統合されたプラットフォームになっている。まさにこれがコンバージドインフラで、コンピュータの世界でも同様のことが起こっている。統合された製品がなければ、それぞれの製品を個別に用意し、顧客が自ら統合する作業を行わなくてはならない。統合されたコンバージドインフラを提供することで、顧客がインテグレーションで頭を悩ます必要はなくなるのだ」とPendekanti氏は述べ、今後もこの分野に注力するとした。実際に、インテル® Xeon® プロセッサーを搭載したPowerEdgeサーバは、ハイパーコンバージドインフラアプライアンスとしてXC powered by Nutanix向けのプラットフォームとして活用されているだけでなく、今後VxRailやVxRack向けのプラットフォームとしても大体的に採用が進む予定だ。

注目のテクノロジは?

 常にさまざまなトレンドに注目しつつ顧客ニーズを探っているPendekanti氏が、現在特に注目しているテクノロジは何なのだろうか。

 「不揮発性メモリはそのひとつ。これは非常に重要なテクノロジで、テキサス大学では同技術を使い、Dell EMCと共同で新たなHPCシステムを開発している」とPendekanti氏。

 また、Gen-Zコンソーシアムの一員として、システムを更に高速化する新たなメモリのインターコネクト技術にも注力していきたいとするほか、サーバ冷却の省電力化につながる液体冷却技術にも取り組んでいきたいとしている。

 こうした技術に注目するPendekanti氏だが、「実際の製品化に向けては、安定したものでなくてはならないほか、エコシステムも必要。また、しっかりしたサポート体制も重要だ。この条件を満たさない限り、成長に結びつかないためだ」と、現実的な視点も忘れてはいない。


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 「Dell EMCには専任のプロダクトマネジメントチームとR&Dチームが存在し、非常に洗練された手法でさまざまなテクノロジを研究した上で、製品化の可能性を探っている。出荷台数1位という地位を獲得したのも、こうした長い間の努力と忍耐の結果だ」とPendekanti氏。同氏が注目する技術を採用した次世代サーバの登場が待ち遠しい。

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