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持ち出し解禁される業務用PCが鍵を握るのか--競争力に差をつける、「場所を問わないビジネス環境」の有無

ZDNET Japan Ad Special

2013-03-28 11:00

 クラウド環境とモバイルデバイスの普及によって、ワークスタイルの多様化が進んでいる。そのメリットとリスクは何なのか、企業のIT部門はどこに注力すればいいのか。

 その答えを探るべく、今回のセミナーは「なぜ、いまワークスタイルの多様化が急務なのか?出遅れるリスクと課題、先行する米国事情を知る」と題され、当初100人だった定員を200人に増員しての開催となった。基調講演は、サイボウズの代表取締役社長である青野慶久氏が担当した。

クラウドによるワークスタイルの多様化を、生産性の向上につなげよ

 青野氏は、「クラウドによる情報システム革命」として、クラウドの普及によるビジネスモデルの変化やサイボウズのクラウドへの取り組み、導入事例などを紹介した。システムを構築せず、申し込むだけで利用できるクラウドは、情報産業界に革命と言ってもよい大きな変化を与えた。

 グループウェアで国内4万社以上、3割以上のトップシェアを持つサイボウズもクラウドの波を受け、「世界に通用する企業クラウドを日本から」として2011年11月にクラウドサービス「cybozu.com」を開始、クラウドベンダーへと大きく舵を切った。その結果、現在ではパッケージとクラウドの新規導入企業比は1:4と、クラウドが主流になっている。青野氏はクラウドベンダーとなって1年余りでわかったこととして次の6点を挙げ、事例も合わせて紹介した。

 1:クラウドのリスクはすでに低い
 2:システムがファストに
 3:半端なIT知識は不要に
 4:企業クラウドは儲からない? いや、すでに儲かり始めている
 5:企業ITのすそ野が拡大
 6:ワークスタイルの多様化が加速

 特に「ワークスタイルの多様化」については、クラウドを活用することで在宅勤務やノマドワーク、サテライトオフィス、時差出勤、短時間勤務などが可能になり、女性や高齢者の活躍機会が増えて新たなITの商売機会が登場していく。サイボウズにおいても働き方を選択できるなど、さまざまな人事制度を導入しており、さらには時間も場所も制限しない「ウルトラワーク」も試験導入しているという。そして、これらの制度は生産性向上につながってこそ意味があるとして講演を締めくくった。

スマートデバイスの導入課題「秘匿通信」と「紛失対策」を解決する

 ひとつめのセッションには、網屋の東日本営業部 部長である寺園雄記氏が登壇、「未来型VPNで実現できたスマートデバイスのビジネス活用事例大公開!」として講演を行った。寺園氏はまず、企業がスマートデバイス導入に向かう理由として、いつでもどこでもネットワークに接続できること、ビジネスツールが揃っている「カンタン便利」、そして従来のモバイルPCとデータ通信カード、携帯電話の組み合わせをスマートフォン1台に集約することによる「コスト圧縮」を挙げた。

 そして寺園氏は、網屋のお客様がスマートデバイスをどのように活用しているか、4つの事例を紹介した。たとえばネット通販会社では、在宅勤務者にスマホを貸し出し、通販のヘルプデスク業務を行ってもらうことで、オフィスレス、PCレス、ペーパーレスを実現した。また外食チェーンの企業では、スマホをバイザーに持たせて店舗管理と営業報告を両立することで、タイムリーな業務処理、オペレーションの簡略化、コスト削減を実現した。ただし、スマートデバイス導入の課題は「秘匿通信」と「紛失対策」であると寺園氏は強調、その課題を解決するには暗号化通信と紛失・盗難時の情報漏えい対策であるとした。

 特に暗号化通信にはVPNが必須であり、VPNには常に最新OSで脆弱性を回避できること、高い暗号化レベル、マルチデバイス対応であることを、サービスを選ぶ条件に挙げた。その条件を高いレベルでクリアするのが、網屋が提供する「Verona」です。機器類の導入や固定IP取得費用、導入作業費用などは一切不要で、申し込んで接続すればすぐに使えるサービス。スマートデバイス側からは、クライアントアプリから簡単にVPN接続することが可能になる。そして寺園氏は、最初に紹介した事例はすべて「Verona」により実現したものであると明かし、「Verona」によって必要な情報をより簡単、よりセキュア、より安価に活用できるとした。

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