OSSにおけるパートナー、サイオステクノロジー
OSSの開発・普及において先進的な役割を果たしているOSSセンタが、設立当初からそのパートナー企業として信頼を寄せている企業が、サイオステクノロジーだ。
吉田氏はサイオステクノロジーとの関係について、「幅広い技術領域についてのすべての問い合わせに、OSSセンタだけで対応することはできません。幅を広げるには、サイオステクノロジー様からの支援が必要でした」と説明する。
実際、OSSセンタに寄せられる問い合わせにはRedHat Linuxに同梱されている多種のソフトウェアに関する質問が含まれるが、それらの一部をサイオステクノロジーが対応している。OSSセンタ立ち上げからパートナーであるサイオステクノロジーには、こうした分野に加え、今後特に期待しているのがデータベースであると吉田氏は言う。
「OSSセンタでは、OSSデータベースであるPostgreSQLの導入を推進していますが、システムの開発現場において、OSSセンタが関与することなくPostgreSQLを導入できるような技術SE・保守体制が必要になります。また、よりミッションクリティカルなシステムにPostgreSQLを活用するために、24時間の保守体制などより高いレベルのサポート体制が必要となります。豊富なサポート実績のあるサイオステクノロジー様にはこういったPostgreSQLのさらなる普及の一翼を担っていただきたいと考えています」(吉田氏)
Postgres Plus Advanced Serverへの移行はコストが決め手
NTTでは、2011年5月、研究所システムの一部を従来の商用データベース(Oracle)から PostgreSQLがベースの「Postgres Plus Advanced Server(以下、PPAS)」に移行した。(検証や移行のプロセスなど、事例内容の詳細は こちら にまとめられているので、ぜひ併せてご参照いただきたい)

システム構成図
今回のPPASへ移行した背景やプロジェクト概要について、同センタ 基盤技術ユニット マネージャの邊見均氏は、以下のように説明する。
「これまではUNIXと商用データベースの構成で改修を重ねながら運用してきましたが、ハードが老朽化してきたことが、システムの移行を検討しはじめた背景です。OSのLinux化に合わせて、データベースについても見直しを図ることにしました」(邊見氏)
日本電信電話株式会社(NTT)研究企画部門 NTT オープンソースソフトウェアセンタ
基盤技術ユニット
マネージャ 博士(工学)
邊見 均 氏
事前評価を実施したところ、「関数仕様などからの机上検討により、OracleからPPASへの移行コストはOracleからPostgreSQLコミュニティ版への移行と比較して約20%低減できると見込みました」(邊見氏)という結果になり、PPASの採用が決まった。
PPASの導入では、サイオステクノロジーがプロジェクトに協力。「一般的にOSSはGUIやツールが弱いですが、PPASではカバーされています。GUIは今も開発が進行しているので、今後、導入するユーザーはより使い勝手が良いバージョンが使えるでしょう。また、Oracleとの互換性が高いので、担当エンジニアの心理的負荷も低いと思います」と、邊見氏は話す。 (→次ページへ)
PPASを使うメリット(出典:サイオステクノロジー)


