DAL、EDIソフト「ACMS」と、プラネットのインターネットEDIサービス「SMOOTHEDI」との接続検証を完了

国際標準のセキュア通信プロトコル「AS2」を標準サポート 日用品化粧品業界への販売強化

株式会社データ・アプリケーション

2006-11-07 11:00

株式会社データ・アプリケーション(本社:東京都中央区日本橋、代表取締役社長:橋本 慶太、以下DAL)は、EDIパッケージ「ACMSシリーズ」が、日用品化粧品業界のEDIネットワーク運営会社である株式会社プラネット(本社:東京都港区、代表取締役社長:玉生 弘昌、JASDAQ2391)のインターネットEDIサービス「SMOOTHEDI (スムース・イー・ディー・アイ)」との接続実験を完了したことを発表いたします。
昨今、インターネットを利用した企業間電子商取引が世界規模に広がるにつれて、通信プロトコル、メッセージ、ビジネス・プロセスなどを標準化し、さらに統一した電子ビジネス情報を国内および世界規模で共有・同期する基盤を実現しようとする動きが活発になっています。
この様な状況において、プラネットが提供するSMOOTHEDIは、より高機能なインターネットEDIへの早期切り替えとセキュリティの強化を目的として、2005年8月から稼動開始した新しいサービスです。従来の専用線ネットワークの代わりにインターネットを利用し、通信手順としてEDIの国際標準規格のひとつである「EDIINT AS2」(以下AS2 ※1)をいち早く採用。オープン系システムと親和性が高く柔軟性の高い可変長データ(※2)を採用することで豊富な情報を付加したデータ交換が可能です。

AS2は、暗号化技術やデジタル署名を使用しているためインターネット上で安全にデータ転送でき、ウォルマートをはじめ、欧米の大手流通業が採用し始めており、日本の流通業界でも、グローバルな取引を行うためにAS2に対応するニーズが高まっています。一方、20余年間日本のEDIの主流であった「JCA手順」と「全銀手順」は、対応する機器やソフトのサポートが徐々に停止される見込みです。プラネットは、現在メーカ328社と卸売業473社(※3)との間で標準化された24種類のデータからなるEDIサービスを運用していますが、こうした背景からSMOOTHEDIへの移行を積極的に推進しています。

この状況にいち早く対応し、SMOOTHEDIとの接続実験を完了したDALのEDIパッケージは、EDIと企業内外のアプリケーションを統合しB2B業務の全プロセスをカバーするインテグレーション・サーバ「ACMS E2X」、B2B環境を容易に構築可能な「ACMS B2B」および低価格な中堅・中小企業向け「ACMS Lite」の3製品です。いずれもAS2を標準でサポートしており、DALは、プラネットと協力して、SMOOTHEDIへ移行するメーカおよび卸売業者の新規需要を開拓します。また、既存のACMSユーザは、AS2対応オプションを追加するだけでSMOOTHEDIへスムーズに移行可能です。更に、ACMSでは、従来の固定長フォーマットと可変長フォーマットの双方に対応し、相互の変換機能も提供していますので、既存の基幹システムを変更することなくSMOOTHEDIへ移行することができます。

DALは、EDIを中心にデータ交換やシステム連携分野で、信頼性の高いパッケージ・ソフトウェアを自社開発するとともに、これらを低価格で提供する国産ソフトウェア・ベンダとしてリーダーシップを確立してきました。今後も、国際標準・業界標準への対応の取り組みを積極的に継続するとともに、いち早く本格的なインターネットEDIサービスを展開するプラネットをはじめとする各業界のリーダと協業を深め、信頼性と安全性の高いシステム基盤の提供に努めます。
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■製品価格
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SMOOTHEDIと接続実験完了したDALのEDIパッケージは、DALのビジネスパートナー56社を通じて販売いたします。価格は以下のとおりです。

ACMS E2X :500万円 ~
ACMS B2B : 60万円 ~
ACMS Lite: 15万円 ~ ※いずれも税別 / 導入・保守費用は別途

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■SMOOTHEDIについて
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SMOOTHEDIは国際標準の一つである「AS2」手順によるインターネットEDIサービスで、データ・フォーマットは柔軟性の高い可変長フォーマットを採用。インターネットを利用した場合に問題となるセキュリティ対策については、PKI(公開鍵基盤)による暗号化を行うとともに、プラネットが「業界認証局」を開設し相手確認のための「電子証明書」を発行。これによって情報漏洩や成りすましを防止します。
20年間あまりEDIの主流であった「JCA手順」と「全銀手順」は、これらに対応する機器やソフトのサポートが徐々に停止される見込みであるため、プラネットは2008年までに「JCA手順」と「全銀手順」を停止し、これらのユーザには「AS2」手順あるいは「全銀TCP/IP」への切り替えを勧める方針です。

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■ ACMSシリーズについて
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「ACMSシリーズ」は、B2B環境の構築に不可欠な標準プロトコルやデータ変換機能、トランザクション管理機能などを幅広く提供し、また、ERPやレガシー・システムなどの基幹システムとの連携インターフェイスが充実しているのが特長です。
レガシーEDI(全銀/JCA手順など)、SMOOTHEDIで採用されたAS2の他、国内流通業界標準のJEDICOS-XMLメッセージ交換手順などebXML MS (※4)ベースの次世代EDIへの対応も積極的に進めており、中堅・中小企業から大手企業までの幅広いレンジで利用することができ、これらの環境を1つのサーバで構築し、統合運用することが可能です。

用語解説

※1 EDIINT AS2
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(Electronic Data Interchange-Internet Integration Applicability Standard 2)
EDIINT AS2は、インターネット上でデータ交換を安全に行なう手順として、GCI(グローバル・コマース・イニシアティブ)が世界的な流通業界の通信標準として推進している方式です。IETF(インターネット技術の標準化組織)のワーキンググループのひとつであるEDIINT により作成され、RFC4130として公開されています。ウォルマートを中心として国際レベルでの流通調達で普及が始まっており、日本でも各業界で採用検討の機運が高まっています。

※2 可変長フォーマット
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データの長さが決まっていないデータ形式。データ長が決まっている固定長形式に比べて伝送効率が良く、項目の追加も容易。

※3 プラネットのサービス利用者
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現在、ライオン、ユニ・チャーム、エフティ資生堂、サンスター、ジョンソン、エステー化学、日本製紙クレシア、牛乳石鹸共進社、P&G、花王、ユニリーバ・ジャパンなどメーカ328社、卸売業473社との間で、標準化された24種類のデータからなるEDIサービスを運用しています。 また、メーカと原材料資材のサプライヤーとの間のEDIも展開しています。

※4 ebXML MS
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ebXML メッセージサービス仕様(ebXML MS)は、インターネット上で、高速かつ安全なEDI環境を構築するための次世代EDI国際標準で、日本の小売・流通業界(JEDICOS-XML)をはじめ、電機・電子部品業界(JEITA/ECALGA)では、実証実験を経て実用化・普及段階にきています。ebXML MSは、リアルタイムのEDIメッセージングを実現、通常のファイル転送(文字情報)のほか、ファイル添付(Word/Excel/PowerPoint、PDF、CAD、画像、音声、動画など)による転送も可能です。

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