2011/2012年度 PCサーバー出荷調査報告

ノークリサーチでは2011年度の国内PCサーバーの出荷状況を調査した。2012年度の予測も併せて調査、報告している。

株式会社ノークリサーチ 2012年06月18日

<2011年度PCサーバー市場のポイント> ■2011年度約54万台で5.3%の伸び。ITサービス、クラウド需要が市場をけん引 -台数は前年比5.3%アップで、537,843台 -金額は前年比5.6%アップで、2,923億円 ■NECが総合力を活かしてトップシェア、HP、富士通も堅調にシェアを高める ■2012年度はオンプレとクラウドのハイブリッド導入が進み、2.6%伸長、55万台市場へ

PRESS RELEASE(報道関係者各位) 2012年6月18日

2011/2012年度 PCサーバー出荷調査報告

調査設計/分析/執筆: 伊嶋謙二


ノークリサーチ(本社〒120-0034 東京都足立区千住1-4-1 東京芸術センター1705:代表伊嶋謙ニ03-5244-6691 URL:http//www.norkresearch.co.jp)では2011年度の国内PCサーバーの出荷状況を調査した。2012年度の予測も併せて調査、報告している。


<2011年度PCサーバー市場のポイント>
■2011年度約54万台で5.3%の伸び。ITサービス、クラウド需要が市場をけん引
-台数は前年比5.3%アップで、537,843台
-金額は前年比5.6%アップで、2,923億円
■NECが総合力を活かしてトップシェア、HP、富士通も堅調にシェアを高める
■2012年度はオンプレとクラウドのハイブリッド導入が進み、2.6%伸長、55万台市場へ


◇対象期間 :(2011年度実績)2011年4月~2012年3月 (2012年度予測)2012年4月~2013年3月
◇対象メーカー :電子情報技術産業協会(JEITA) 自主統計参加及び未参加メーカー
日本電気、富士通、デル、日本IBM、日本HP、日立製作所、東芝、三菱電機など
◇対象機種 :電子情報技術産業協会(JEITA)定義に準ずる
◇調査方法 :当該メーカーに対する直接取材及び弊社データベースによる分析
◇調査時期 :2012年5月~6月


―2011年度約54万台で5.3%の伸び。ITサービス、クラウド需要が市場をけん引。
2011年度PCサーバー市場は出荷台数537,843台と前年比5.3%アップとなった。上期は前年比6.7%の伸びであったが、下期は上期に続きクラウドやITサービス需要が堅調なことと、震災を契機としたシステム増強やバックアップ対応によるサーバー導入が進んだ。外的な環境では欧州圏の金融危機、円高、株安、タイの洪水による日本の製造業の打撃等により経済環境は不透明の状態が続いた。しかし下期のサーバー需要は若干スローダウンしたものの3.8%の伸びを示した。
年間を通して好調であったのが、ITサービス、データセンター向け需要だ。製造業など民需もデータ保全、事業継承などのソリューションでサーバー需要は伸びた。一方官公庁、公共系需要は、予算の多くが震災対策重視の予算執行の傾向により、例年よりサーバー需要への寄与度は低かった。
形状別では、全体の過半数を占めるラックが、1.6%の伸びで277,130台、構成比51.5%となっている。上期は対前年比97.2%に留まったが、下期はデータセンター向けの大口需要も有り、対前年比105.7%で、年間では101.6%と僅かながらの増加となった。
タワーは、190,325台。前年比111.2%と大きく二桁の伸びとなった。企業の部門や店舗単位でのリプレースやバックアップ用途など、間接販売で幅広く販売された。小型、低価格化製品を上位ベンダが揃えたことも好調な要因だ。上期は対前年比119.5%、下期はSMB市場で若干スローダウンし、対前年比103.2%に留まったが、通期で11.2%の伸びとなった。
ブレードは、70,388台で全体の構成比は13.1%と3年連続で変わらないが、前年比105.3%と出荷を伸ばしている。11年度はスマートフォンの伸長による通信キャリアでの大口案件があったことなどが伸びの要因となっている。
サーバー市場全体の出荷金額では、仮想化やサーバー統合の拡大で、CPUやメモリといったオプション需要が増えたのが要因で、金額ベースは2,923億円で前年対比105.6%となっている。


「2011年度シェア概況」
―NECが総合力を活かしてトップシェア、HP、富士通も堅調にシェアを高める
1位は11年度もNECがトップだ。タワー、ラック、ブレードの3つの形状で安定的に実績が高いのがNECの強み。中でもタワーのSMB向けのエントリーサーバーの好調さ、ITサービス向けのラック、そしてキャリア向け大型案件のブレードがその要因だ。特にブレードでもシェア1位を獲得したのが目立つ。また主力のラックはITサービス業やデータセンター向けの堅調な需要層に対する専用製品投入と販売実績と販売力が奏功した。全体出荷台数では前年同期比103.3%となり、シェアは24.9%でトップを維持した。
2位はHPだ。通期で前年比107.9%、シェア22.9%となっている。ラックはトップシェアを維持するものの、ブレードは前年比89.7%となりNECにトップシェアを譲った。ブレードは、製造業などの技術計算用途(HPC)が中心需要だ。タワーは通期で前年比121.9%と大幅に伸ばした。ラックは、通期前年比106.9%の伸びだ。ITサービス業へ間接販売だけではなく直販でも積極的に注力した結果である。
3位は富士通だ。前年比109.7%と3年連続で高い成長率を示した。シェアも20.8%と伸ばしている。特にタワーがチャネル販売の強化により前年比113.3%と大きく伸ばした。ラックはデータセンター向けの大口商談を確保したことで前年比109.5%と伸ばした。ただブレードは上期は前年比111.7%であったが、下期は目立った大口の案件がなく前年比74.5%となり、通期では前年比93.5%にとどまった。
4位はデルだ。対前年比93.6%と前年度を下回り、シェアも11.8%と低下している。タワーが前年比96.0%、ラックが前年比90.7%と共に下回っている。特に上期は大口案件の少なさやSMB市場の需要の冷え込みが影響した。ただし下期はITサービス業にターゲットを絞って展開したことで、大口案件の獲得にもつながり前年比102.8%と上向きの実績となっている。
5位は日本IBMだ。前年比105.9%で、シェアは9.2%と伸ばしている。上期は中堅企業以上へ販売チャネル活用と統合・集約型の展開で台数においても実績を高めた。下期ではITサービス向けにラックを中心に展開し、ラックは前年比127.6%と大幅に伸長しており、通期でも前年比119.4%となった。ブレードは通期では前年比99.1%と若干下げた。タワーは大型案件に恵まれず前年比81.9%に留まった。
6位は日立製作所だ。日立は下期が前年比118.5%となり通期でも前年比117.9%と2年続けての二桁の伸びを示したが、シェアはまだ5.4%と低い。ブレード中心の販売に加え、タワー、ラックの販売も強化し、すべての形状で前年を上回っている。特にSMBを担当する日立システムズのサーバー販売強化が伸びた要因のひとつだ。


「2012年度見通し」
―オンプレとクラウドのハイブリッド導入が進み、市場は経過的に伸びる見込み
2012年度は、円高、株安、欧州の金融危機などによる景気低迷が11年度に引き続いて継続している。外的要因によるサーバー市場の鈍化が懸念されるが、国内のサーバー市場は、ネット系サービス業やスマート端末の伸長、企業サーバーの保管・管理・運用サービスとしてのデータセンターなどのインフラ側の需要と、企業内需要ではBCPやセキュリティ面のITシステムの守りの強化、継続的な自社サーバーの統合・集約化、仮想化の需要、そして節電対策による省電力サーバーなどの要因で引き続き堅調に推移する見通しだ。
国内景気の好転への明確な動きはまだ見られないが、企業のIT投資意欲は比較的盛り返しつつある傾向もみせている。クラウドの増進やビッグデータへの期待も追い風になると考えられる。そのため2012年度のPCサーバー出荷台数は約55万台で、2.6%アップの微増が見込まれる。
「PCサーバー市場の2012年度の見通しのポイントは次の4点。」
1.ITサービス業、データセンターによる新規需要投資のためのサーバーの導入
2.仮想化、集約化によるインフラ整備、増強のための需要増加
3.省電力、BCP、セキュリティなど企業の既存システムの見直しによる需要
4.オンプレやデータセンター、ハイブリッド導入で今後も経過的にサーバー市場は伸びる


当調査データに関するお問い合わせ

株式会社 ノークリサーチ 担当:伊嶋謙二
東京都足立区千住1-4-1東京芸術センター1705
TEL 03-5244-6691 FAX 03-5244-6692
inform@norkresearch.co.jp
www.norkresearch.co.jp

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