ウインドリバー、次世代ADASおよび自律走行車のイノベーションのためのソリューションを発表

ウインドリバー株式会社

2015-04-24 13:00

ニュースハイライト
・ウインドリバーのソリューションは、より安全でセーフティクリティカルなオートモーティブシステムの開発を行うお客様を支援し、ADASおよび自律走行などの先進的な自動車アプリケーションの開発を可能にします。
・ウインドリバーのオートモーティブソフトウェアソリューションは、IoTやコネクテッドカーの普及により生じる新しい需要に対応します。
・4月21日~23日の間、SAE World Congressのブース265で、ウインドリバーは最新のオートモーティブテクノロジを紹介しています。

2015年4月21日、SAE WORLD CONGRESS(ミシガン州デトロイト)発 - モノのインターネット(IoT)向けソフトウェアを提供する世界的なリーダー、ウインドリバーは、「Automotive Profile for VxWorks」(*1)を発表しました。AUTOSARに対応する本ソフトウェアは、運転者の支援や自動運転を行う先進運転支援システム(ADAS)など、ISO 26262認証に対応したセーフティクリティカルな自動車アプリケーションの開発を行うお客様を支援します。

モノのインターネット(IoT)の時代において、オートモーティブソフトウェアおよびシステムはますます複雑になり、どこでもネットワークに接続ができることが当たり前になっています。ソフトウェア駆動型のアプリケーションは多くの自動車に広まってきているため、自動車と運転手の安全を守るために、オートモーティブシステムの安全性を確保し、また不正改ざんを防止することが重要です。たとえば、パーティショニング機能により、安全度の異なる複数の車両制御装置を、時間的および空間的に分離したままで、1つのハードウェアプラットフォーム上に統合することができます。これにより、自動車の費用や重量を削減することができるだけでなく、その他のソフトウェアコンポネントに対する攻撃や干渉を受けるリスクも減らすことが可能です。しかも車両の安全性や機能性が損なわれることもありません。

Automotive Profile for VxWorksは、最新版のVxWorks(R)(*2)リアルタイムOS(RTOS)の機能を充実させたものであり、安全かつセキュアで認証取得可能なソフトウェア駆動型ADASおよび自律走行アプリケーションへのニーズの高まりに対応します。

主な特長は以下のとおりです。
・安全分離機能により、安全度の異なる複数のアプリケーションを1つのハードウェアプラットフォーム上に統合して、ISO 26262のASIL Dまでの認証に対応した製品を開発することが可能
・セキュアブートなど、コネクテッドカー向けのセキュリティ機能を搭載し、改ざんや不正なコードの実行、不正アクセスおよび悪意のある攻撃を受けるリスクを低減
・効率的なAUTOSAR統合により、コネクティビティや機能インタフェースの標準化を支援し、相互運用性およびインテグレーションの簡素化と迅速化を実現
・多数のソフトウェア駆動型機能を少数の強力な電子制御ユニット(ECU)に統合できるように支援し、コスト、スペース、重量、電力を削減

ウインドリバーのオートモーティブソリューション担当シニアバイスプレジデント、マイケル・クルーズは、次のように述べています。「先進的なソフトウェアプラットフォームに頼らなければ、自動車の未来は実現しません。車両の機能が車内の1か所に集中することにより、運転手はネットワークとシームレスに相互接続することができ、周囲の世界とつながっている感覚が得られます。このような複雑な状況下で、ソフトウェアシステムの役割はかつてないほどに重要になっています。ウインドリバーは数十年にわたり組込みソフトウェアの業界をリードしてきましたが、このような変革を実現することは不可欠なものでした。新しく提供するオートモーティブ製品は、当社が受け継いできた豊富なテクノロジと、航空宇宙・防衛分野などの専門性を集結して実現したものです。しかし、それは、私たちが自動車業界でこのような変革の実現のために続けている取り組みのほんの一部を表しているにすぎません」

数十億台のデバイスを動かしているVxWorksは、航空宇宙・防衛、オートモーティブ、その他セーフティおよびセキュリティクリティカルな顧客向けアプリケーションの分野で、確かな実績を誇ります。VxWorksは優れたディターミニスティック性能を実現し、豊かで拡張可能な、将来にも対応するIoT向けの動作環境を提供します。

Automotive ProfileおよびVxWorksは、IoTの進展を可能にするWind River Helix(TM)ポートフォリオ製品の一部です。IoTがもたらすビジネスチャンスと課題にウインドリバーがどのように対応しているかについては、こちらでご覧いただけます。 (リンク »)

Automotive Profile for VxWorksに加えて、ウインドリバーのオートモーティブ向けポートフォリオには、GENIVI準拠Wind River Platform for Infotainment、Wind River Diab Compiler、Wind River Workbench IDE、Wind River Simics(R)シミュレーションソフトウェア、アドオンのセーフティプロファイル、セキュリティプロファイル、仮想化プロファイルを搭載したWind River LinuxおよびVxWorks OSがあります。その他、リッチなマルチメディア、コネクティビティ、Androidベースのテクノロジも有しています。ウインドリバーの業界についての深い専門性、実績のあるソフトウェアインテグレーション、ライフサイクル管理サービスを組み合わせて利用することにより、オートモーティブOEMおよび1次サプライヤは、安全性、セキュリティ、IVIに関する最大の難題に対処することが可能になります。また収益を上げるまでの時間を短縮し、コネクテッドカーや自律走行がもたらすビジネスチャンスを生かすことができます。

*1: (リンク »)
*2: (リンク »)

■ウインドリバーについて
ウインドリバーはインテルコーポレーション(NASDAQ:INTC)の完全子会社であり、モノのインターネット(IoT)向けソフトウェアを提供する世界的なリーディングカンパニーです。ウインドリバーは、1981年からエンベデッドデバイス向けソフトウェアを提供するパイオニアであり、そのテクノロジは20億を超える製品に使用されています。ウインドリバーは、業界でも屈指の包括的な組込みソフトウェアポートフォリオを有しており、ワールドクラスのプロフェッショナルサービスおよびサポートを提供し、さらにこれらは広範なパートナーエコシステムに支えられています。テクノロジと専門性を提供することで、安全、セキュア、そして信頼性に優れたインテリジェント システムの革新とデプロイを支援します。
(リンク »)

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*Wind Riverは、Wind River Systems, Inc. および同社の関連会社の商標または登録商標です。記載されているその他の商標は、各所有者に帰属します。
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