• ウェブベースのActive Workspaceユーザー・インターフェイスにより、製品情報とプロセスへ簡単にアクセスでき、全社的なコラボレーションを促進
• エンジニアリング領域以外の豊富なソリューションも活用し、ビジネス全体の効率性とパフォーマンスを向上
シーメンスは、世界で最も広く使用されている製品ライフサイクル管理(PLM)ソフトウェアであるTeamcenter®ポートフォリオの最新バージョンを発表しました。最新バージョンでは、クラウドベースの導入オプションを選択することで、PLMソフトウェアの維持管理コスト全体を削減できるほか、スマート・デバイスからウェブ・ブラウザーを介して手軽に情報にアクセスでき、ソフトウェア自体の維持管理も各種ツールで容易に行えるようになっています。技術的専門性をさらに深め、業務用ソリューションの幅をさらに広げる新規ソリューションと拡張ソリューションが追加されたことにより、ビジネスのデジタル化と、実際の業務や製品のデジタル・ツインから導き出される洞察に基づいた意思決定を推進します。
シーメンスPLMソフトウェアのライフサイクル・コラボレーション・ソフトウェア担当シニア・バイスプレジデントのJoe Bohmanは、「シーメンスは、業界の課題や市場の混乱に直面しているお客様のビジネスを変革して成長を可能にすることを証明する、適応性に優れた最先端PLMシステムをTeamcenterの最新バージョンで実現しようとしました。またTeamcenterの導入と所有のコスト効率を上げることにも重点を置くとともに、ウェブベースのソリューションを提供して製品ライフサイクル全体にわたって情報へのアクセス性を高めました。この最新バージョンでは、データ転送速度を最大10倍に、データ同期速度を5~10倍に、スループットを毎時200万オブジェクトに高めるなど、複数のサイト間のパフォーマンスを大幅に向上させています」と述べています。TeamcenterにこのようなITの効率化と適応性に優れた最新のPLM導入オプションを提供することで、顧客のイノベーション創出をサポートします。またウェブベースのインストーラーであるDeployment Centerにより、Teamcenterの多様な環境管理を容易にします。さらに、Teamcenterのプラットフォーム環境をより簡単にセットアップできるフルサポートを提供します。
America Makes社のビジネス・システム担当マネージャーのJoe Veranese氏は、「当社の Digital Storefrontは、Amazon Web Services(AWS)でTeamcenterの使用を可能にした、アディティブ・マニュファクチャリングのためのセキュアなオンライン・プラットフォームです。使い勝手に優れたTeamcenterのウェブ・クライアントであるActive Workspaceを使用してDigital Storefrontにアクセスしている会員企業様は215社を超えています。おかげで私たちは、他のツールでありがちな障害にぶつかることなく、会員企業様に迅速な情報提供ができています」と述べています。Teamcenterは、Microsoft AzureやAmazon Web Servicesなどの多様なクラウド・パートナーと提携することで、PLMソフトウェアの所有コストを管理できる多くのオプションを提供し、またシーメンスのグローバルなマネージド・サービス会社やチャネル・パートナーが持つクラウドの専門知識の活用を可能にします。
Joyoung社のPLMプロジェクト・マネージャーのJing Jin氏は、「当社は中国で最も影響力のある小規模家電メーカーに8年連続選出されています。Teamcenterは製品情報とプロセスをリンクさせてビジネス全体のパフォーマンスを向上させてくれます。Active WorkspaceはPLMの効率的で直感的なユーザー・エクスペリエンスを提供してくれ、役員による技術ドキュメントのレビューと承認、さらにサプライチェーンの管理を簡易にしてくれます」と述べています。
ビジュアライゼーションは企業全体のコラボレーションに欠かせません。業界標準の3D JT™データ・フォーマットを使えば、製品設計の表示と照会が可能です。また、低コストのVR(仮想現実)デバイスをサポートしているため、没入型環境に入り込んで、製品との対話や照会も可能です。さらにActive Workspaceユーザーに向けたクライアント用グラフィックス処理オプションを追加すれば、ハードウェアへの追加投資をせずに、所有コストを抑えてMCADユーザーと非MCADユーザーとのコラボレーションのコストを削減し、パフォーマンスを向上させることができます。
Teamcenterは、膨大な製品データの転送とインポートを高速化して、サイト間の複製と同期のスループットを高めることで、超高速のマルチサイト・コラボレーションを実現します。新しいソリューションのTeamcenter Program Planningは、実行すべきことを決定するトップダウン方式と、実行できることを検証するボトムアップ方式の両方のプログラム・プランニングを可能にします。また、部品表(BOM)管理のための新しいスマート・ディスカバリー機能は、チームと個人が膨大なデータを迅速に検索・フィルタリングして、特定のタスクの実行に必要な情報だけを見つけ出せるようにします。
システム駆動型製品開発(SDPD)とモデルベース・システムズ・エンジニアリング(MBSE)に対するシーメンスPLMソフトウェアのアプローチは、機械、電気、ソフトウェアなどの複数の設計領域を統合し、併せてそれらのコストや信頼性、製造可能性を考慮するというものです。SDPDは、製品の開発から市場投入までの全プロセスを駆動して、製品ライフサイクル全体にわたる連続的なエンジニアリングを可能にします。Teamcenterは全体をどのように適合させれば良いかの方法を理解しているため、各専門領域に関する意思決定も明確なイメージを持って常時下せるようになります。
Teamcenterの最新バージョンの詳細については、Teamcenterのブログをご覧ください(Teamcenter 12: Adaptable, enterprise product lifecycle management (PLM))。
シーメンスPLMソフトウェアについて
シーメンスPLMソフトウェアは、シーメンスデジタルファクトリー事業本部のビジネスユニットです。製造業がイノベーションを実現するための新たな機会を創出し、産業のデジタル変革を牽引するソフトウェア・ソリューションを提供して世界をリードするグローバル・プロバイダーです。米国テキサス州プラノを本拠地とし、これまで世界140,000社以上のお客さまにサービスを提供しています。シーメンスPLMソフトウェアは、あらゆる規模のお客様と協働して、アイデアの実現方法、製品の実現方法、稼働中の製品や設備資産の有効活用と状況把握の方法を変革できるよう支援しています。シーメンスPLMソフトウェアの製品やサービスに関する詳細はwww.siemens.com/plmにてご覧いただけます。
シーメンスAG について
シーメンスAG(本社:ベルリンおよびミュンヘン)は、170年以上もの間、卓越したエンジニアリングとイノベーション、品質と信頼性、そして国際性を象徴するグローバルなテクノロジー企業であり続けています。電化、自動化、デジタル化の分野を中心に世界中で事業を展開しています。シーメンスはエネルギー効率に優れた省資源技術を世界でもっとも多く提供している企業のひとつであり、海洋風力発電の建造では世界一、コンバインドサイクル発電では主要サプライヤー、送電ソリューションでは大手プロバイダー、そしてインフラストラクチャー・ソリューションならびに産業向け自動化ソリューションとソフトウェア・ソリューションのパイオニアです。さらにシーメンスは、コンピューター断層撮影や磁気共鳴画像診断システムなどの医用画像診断装置の大手サプライヤーでもあり、また臨床診断および臨床情報技術のリーダーでもあります。2017年9月30日を期末とする2017年度における売上は830億ユーロ、営業利益は62億ユーロでした。2017年9月末現在の全世界の社員数は377,000人です。シーメンスに関する詳細はwww.siemens.comにてご覧いただけます。
注意:Siemens、SiemensのロゴおよびSimatic ITはSiemens AGの商標または登録商標です。TeamcenterおよびJTは米国およびその他の国におけるSiemens Product Lifecycle Management Software Inc.またはその子会社の商標または登録商標です。その他の商標、登録商標、サービス・マークはそれぞれ各所有者に帰属します。
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