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2020年 中堅・中小企業におけるHCI導入意向とサーバ環境における課題/ニーズの関連

ノークリサーチは中堅・中小企業におけるHCI(ハイパーコンバージドインフラ)の導入意向とサーバ環境全般における 課題/ニーズとの関連を調査し、その分析結果を発表した。

株式会社ノークリサーチ

2020-12-14 12:00

<サーバ仮想化の手段としてだけでなく、サーバ全般の課題/ニーズの視点でHCIを捉えるべき> ■中堅・中小企業にHCI導入を訴求すべきタイミングはサーバの更新/刷新ではなく新規導入 ■ユーザ企業がHCIに期待する利点は「迅速な構築」「可用性の向上」「更新/刷新の容易性」 ■「HCIを選ぶ = オンプレミス重視」とは限らず、新規アプリ開発ではクラウドも選択肢となる
PRESS RELEASE(報道関係者各位) 2020年12月14日

2020年 中堅・中小企業におけるHCI導入意向とサーバ環境における課題/ニーズの関連

調査設計/分析/執筆: 岩上由高


ノークリサーチ(本社: 〒160-0022東京都新宿区新宿2-13-10武蔵野ビル5階23号室:代表:伊嶋謙ニ TEL:03-5361-7880 URL:http//www.norkresearch.co.jp)は中堅・中小企業におけるHCI(ハイパーコンバージドインフラ)の導入意向とサーバ環境全般における 課題/ニーズとの関連を調査し、その分析結果を発表した。本リリースは調査レポート「2020年版中堅・中小企業におけるサーバ(オンプレミス/ クラウド)およびストレージ活用の実態レポート」のサンプル/ダイジェストである。

<サーバ仮想化の手段としてだけでなく、サーバ全般の課題/ニーズの視点でHCIを捉えるべき>
■中堅・中小企業にHCI導入を訴求すべきタイミングはサーバの更新/刷新ではなく新規導入
■ユーザ企業がHCIに期待する利点は「迅速な構築」「可用性の向上」「更新/刷新の容易性」
■「HCIを選ぶ = オンプレミス重視」とは限らず、新規アプリ開発ではクラウドも選択肢となる


調査対象企業: 年商500億円未満の中堅・中小企業700社(日本全国、全業種)(有効回答件数)
調査対象職責: 経営層およびIT活用の導入/選定/運用に関わる立場
調査実施時期: 2020年6月初旬(全国の緊急事態宣言が解除された後)
※調査対象の詳細は本リリース末尾を参照

■中堅・中小企業にHCI導入を訴求すべきタイミングはサーバの更新/刷新ではなく新規導入
中堅・中小企業においても、HCI(ハイパーコンバージドインフラ)はサーバ環境における主要な選択肢の一つとなってきている。HCI導入を効果的に進めていくためにはサーバ仮想化を実現する手段という捉え方だけでなく、他のストレージ形態との比較を行うことも大切だ。
本リリースの元となる調査レポート「2020年版中堅・中小企業におけるサーバ(オンプレミス/クラウド)およびストレージ活用の実態レポート」ではサーバ導入の様々な経緯別にストレージ形態を尋ねている。以下のグラフはその中から「HCI」と「階層化ストレージ(異なる性能/種類の記憶装置を組み合わせて容量と速度を両立させる仕組み)」の回答割合を年商500億円未満の中堅・中小企業全体で集計したものだ。
過去3年以内の導入済みサーバ環境(※1と※2)では、HCIと階層化ストレージのいずれにおいても新規導入の回答割合が更新/刷新を上回っている。一方、今後3年以内の導入予定(※3と※4)を見ると、HCIでは新規導入が更新/刷新を上回っているが、階層化ストレージでは逆の傾向となっている。したがって、中堅・中小企業に対して新たにHCI導入を訴求する際は既存よりも新規のサーバ導入が有効となる。一方、階層化ストレージについては新規だけでなく、既存のサーバ環境を改善する手段としての訴求も視野に入れておくことが大切だ。このように今後のHCI導入提案ではサーバ環境全体を見渡す視点が重要となってくる。次頁以降では上記の調査レポートの中からそうした観点での分析結果の一部をサンプル/ダイジェストとして紹介している。

■ユーザ企業がHCIに期待する利点は「迅速な構築」「可用性の向上」「更新/刷新の容易性」
本リリースの元となる調査レポートでは以下のような選択肢を列挙して、オンプレミスとクラウドの双方におけるサーバ導入の課題を尋ねている。

<<オンプレミスの課題>>
サーバ稼動開始までに長い期間を要する
可用性を高めるための費用負担が大きい
古いサーバ環境を更新/刷新できない
H/Wが故障すると即座に復旧できない
必要な時にデータ容量を増強できない
必要な時に性能を即座に増強できない
OSやM/Wの更新作業の負担が大きい
セキュリティ対策の検討/実施が難しい
サーバ構築時の初期費用が高額である
<<クラウドの課題>>
コスト削減効果を得るにはシステムの再構築が必要
期待した性能を得るにはシステムの再構築が必要
クラウド事業者と自社を結ぶネットワーク負荷が高い
クラウド事業者によって管理/運用の手順が異なる
サーバを常時稼動させておくと費用が高額になる
外部とのデータ授受に予想外の課金が発生する
古いOS、M/W、S/Wを稼働させることができない
利用可能なOS、M/W、S/Wが限定されてしまう
既存の業務システムのライセンスを適用できない
クラウド事業者で発生したトラブルの影響を受ける
他の顧客企業で発生したトラブルの影響を受ける
オンプレミスと同じシステム構成を再現できない
<<オンプレミスとクラウドに共通する課題>>
オンプレミスとクラウドでセキュリティ対策が異なる
アクセス増大時にサーバの処理が停止/遅延する
複数のサーバを効率的に管理することができない
M/WやS/Wのトラブル発生原因を特定できない
オンプレミスとクラウドのデータ連携ができない
オンプレミスとクラウドの認証連携ができない
S/Wの更新/刷新における作業負担が大きい
トラブル発生時の責任分担が不明確である
仮想マシンを管理/運用する負担が大きい
コンテナを管理/運用する負担が大きい
サーバレスは適用できる場面が限られる

以下のグラフは「オンプレミスの課題」の回答結果を中堅・中小企業全体とHCIを導入済み/導入予定の場合で比較したものだ。 この結果は中堅・中小企業がHCIによって解決したいと考えているサーバ導入における課題を知る手がかりとなる。
従来、HCIを早期に導入したユーザ企業からは「高い拡張性を持ったサーバ環境をオンプレミスで実現できない」ことを現状の課題として挙げる声が多く、その解決策としてHCIが選ばれていた。上記のグラフでも「必要な時にデータ容量を増強できない」「必要な時に性能を即座に増強できない」といった項目の回答割合は全体よりも高く、拡張性の課題を解決する手段として引き続きHCIが選ばれている状況が垣間見える。しかし、「サーバ稼動開始までに長い期間を要する」(※1)、「可用性を高めるための費用負担が大きい」(※2)、「古いサーバ環境を更新/刷新できない」(※3)といった項目の全体との差はさらにに大きいことがわかる。 これらの課題を裏返せば、それがHCI導入において訴求すべき利点となる。したがって、今後は「シンプルな構成であるため、サーバ環境を迅速に構築できる」(※1)、「サーバ機器のみによる分散型の構成であるため、可用性を維持するための費用を抑えやすい」(※2)、「シンプルかつ分散型の構成はサーバ環境の更新/刷新においてもプラスに働く」(※3)といったアピールが有効と考えられる。 次頁では中堅・中小企業が考えるサーバ関連の方針/ニーズとHCIとの関連について述べている。


■「HCIを選ぶ = オンプレミス重視」とは限らず、新規アプリ開発ではクラウドも選択肢となる
さらに、本リリースの元となる調査レポートでは以下の選択肢を列挙して、オンプレミスとクラウドの双方を俯瞰したサーバ関連の方針やニーズを尋ねている。

<<方針に関する項目>>
今後のアプリケーション開発ではクラウド上の運用を前提とする 注) 「クラウドファースト」とも呼ばれる考え方
サーバレス/PaaSなどサーバを意識しないシステム構成を選ぶ 注) 「サーバレスコンピューティング」とも呼ばれる考え方
オンプレミスのサーバについても従量制の課金体系を選択する 例) 「HPE GreenLake」
適材適所で複数のクラウド事業者を選択して互いに連携する 注) 「マルチクラウド」とも呼ばれる考え方
既存業務システムをそのままクラウド移行することを優先する 注) 「Lift&Shift」とも呼ばれる考え方
クラウドへ移行する際には業務システム全体を大幅に見直す 注) 「Re-Write」とも呼ばれる考え方
スケールメリットを持つグローバルなクラウド事業者を選択する 注) グローバルなクラウド事業者は「ハイパースケーラ」とも呼ばれる
自社の個別要件が通りやすい国内クラウド事業者を選択する 注) 国内クラウド事業者は「日の丸クラウド」とも呼ばれる
<<ニーズに関する項目>>
特定のクラウド事業者に依存しないデータ格納場所を確保する 例) 「HPE Cloud Volumes」 三菱総研DCSの「Dibertas」
オンプレミスのデータ格納場所をクラウドと連結させて拡張する 例) 「Azure StorSimple」
クラウド事業者が提供するH/Wをオンプレミスで利用する 例) 「AWS Outposts」 「Azure Stack Edge」
クラウド事業者と同等の基盤をオンプレミスで再現する 例) 「Azure Stack」「OpenStack」「CloudStack」
VPNの代替としてクラウド相互接続サービスを利用する 例) 「AWS Direct Connect」 「Azure ExpressRoute」
クラウド型の業務フロー管理/連携サービスを利用する 例) 「ServiceNow」 「Airflow」 「Dell Boomi」
汎用サーバ+ソフトウェアで幅広い用途に対応する 注) 「Software Defined」とも呼ばれる考え方

以下のグラフは上記の中から、※1~※6の結果を中堅・中小企業全体とHCIを導入済み/導入予定の場合で比較したものだ。
全体とHCI導入済み/導入予定の場合を比較すると、「既存業務システムをそのままクラウド移行することを優先する」の回答割合にはほとんど差が見られない。しかし、「今後のアプリケーション開発ではクラウド上の運用を前提とする」、「サーバレス/PaaSなどサーバを意識しないシステム構成を選ぶ」、「クラウドへ移行する際には業務システム全体を大幅に見直す」といった項目の回答割合はHCI導入済み/導入予定における値が全体と比べて高くなっている。HCIを選ぶユーザ企業はオンプレミスを重視すると捉えられがちだ。だが、実際は上記のグラフが示すように、新たなアプリケーション開発ではクラウドファーストの意向が強く、サーバレス/PaaSに対する関心も高いことがわかる。本リリースの冒頭では、HCIを訴求すべきタイミングとしてはサーバの新規導入が有効であることを述べた。だが、アプリケーションの新規開発を伴う場合はクラウドが選択される可能性もある点に注意が必要だ。

本リリースの元となる調査レポート

『2020年版中堅・中小企業におけるサーバ(オンプレミス/クラウド)およびストレージ活用の実態レポート』
中堅・中小のサーバ環境は大企業と同様にクラウド移行が進むのか、それともオンプレミスとの共存となるのか?

【対象企業属性】(有効回答件数:700社)
年商: 5億円未満 / 5億円以上~50億円未満 / 50億円以上~100億円未満 /100億円以上~300億円未満 / 300億円以上~500億円未満
従業員数: 20人未満 / 20人以上~50人未満 / 50人以上~100人未満 / 100人以上~300人未満 / 300人以上~500人未満 /500人以上~1000人未満/ 1000人以上~3,000人未満 / 3,000人以上~5,000人未満 / 5,000人以上
業種: 組立製造業 / 加工製造業 / 建設業 / 卸売業 / 小売業 / 運輸業 / IT関連サービス業 / 一般サービス業
(49項目の詳細な業種区分による集計結果も収録)
地域: 北海道地方 / 東北地方 / 関東地方 / 北陸地方 / 中部地方 / 近畿地方 / 中国地方 / 四国地方 / 九州・沖縄地方
その他の属性: 「IT管理/運用の人員規模」(12区分)、「ビジネス拠点の状況」(5区分)


【ノークリサーチにおける「サーバ」の定義】
サーバ = 業務システムを稼働させる基盤であり、管理/運用における一つのまとまった単位を指す

【調査レポートの章構成】
第1章:サーバ環境(オンプレミス/クラウド)の現状と今後(新規導入、更新/刷新、移行)
第2章:サーバ(オンプレミス/クラウド)の導入時期、用途、導入目的、OS
第3章:サーバ環境(オンプレミス)の詳細(設置形態、ベンダ/販売元、筐体)
第4章:サーバ環境(クラウド)の詳細(クラウド事業者、クラウド種別)
第5章:サーバ環境(オンプレミス/クラウド)の移行
第6章:サーバ環境(オンプレミス/クラウド)とストレージ
第7章:サーバ環境(オンプレミス/クラウド)の課題、方針/ニーズ、評価
第8章:新型コロナがサーバ導入に及ぼす影響
【レポート案内(サンプル属性、設問項目、集計データ例、試読版など)】
(リンク »)
【価格】 180,000円(税別) 【発刊日】 近日発刊予定

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当調査データに関するお問い合わせ

株式会社 ノークリサーチ 担当:岩上 由高
〒160-0022 東京都新宿区新宿2-13-10 武蔵野ビル5階23号室
TEL 03-5361-7880 FAX 03-5361-7881
Mail: inform@norkresearch.co.jp
Web: www.norkresearch.co.jp
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