Parallels、「Xserve」用仮想化ソフトのベアメタル版を発表

文:Matthew Broersma(ZDNet UK) 翻訳校正:湯本牧子、高森郁哉

2010-03-01 10:07

 Parallelsは、Appleの「Xserve」向けに、「Windows」や「Linux」の仮想マシンを「Mac OS X」と並べて稼働できる「ベアメタル版」(ホストOSを必要としない)の仮想化製品を発表した。

 フロリダ州マイアミで開催された「Parallels Summit 2010」で米国時間2月24日に公開された「Parallels Server for Mac Bare Metal Edition」は、同社によると、Macハードウェア上における標準化を望む企業、およびMac OS Xの能力を組み込みたいと考えるクラウドサービス提供業者を対象にしているという。

 Parallelsの従来のXserve向け仮想化製品は、Mac OS X搭載ホストの上に仮想マシンとしてMac OS X、LinuxまたはWindowsのインスタンスを実行できるようにするものだった。今回の新製品では、異なるゲストと連携するハイパーバイザを利用して、Xserveのハードウェア上でこれらすべての仮想マシンを直接実行できる。

 この新たなベアメタル版サーバ技術は、パフォーマンスの向上を謳うとともに、ホットマイグレーションなどの機能も追加している。ホットマイグレーションとは、仮想マシンのシステムをあるハードウェアプラットフォームから別のハードウェアプラットフォームへ移行する際、完全にオフラインの状態にする必要なく実行できる能力だ。

 Parallelsによれば、この技術は、レガシーOSをサポートすることで、整理統合プロジェクトにおいて役立つほか、サーバ運用の合理化も支援するという。また、管理ソフトウェア「Parallels Virtual Automation」など、他のParallels製品とも連携する。

 Parallelsはまた、この新製品の対象として、Mac仮想プライベートサーバ(VPS)やOS Xアプリケーションホスティングといったサービスを提供したいと考えるホスティング提供業者も想定している。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. ビジネスアプリケーション

    Google が推奨する生成 AI のスタートアップガイド、 AI を活用して市場投入への時間を短縮

  2. ビジネスアプリケーション

    生成 AI 「Gemini」活用メリット、職種別・役職別のプロンプトも一挙に紹介

  3. ビジネスアプリケーション

    AI活用の上手い下手がビジネスを左右する!データ&AIが生み出す新しい顧客体験へ

  4. セキュリティ

    MDMのよくある“12の悩み”を解決!Apple製品のMDMに「Jamf」を選ぶべき理由を教えます

  5. ビジネスアプリケーション

    グーグルが Gemini で示す生成 AI の可能性、ビジネス変革を促す 4 つのセッションを確認

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]