ノベル、ネットブック用Linux「SUSE MeeGo」を発表

文:David Meyer(ZDNet UK) 翻訳校正:湯本牧子、長谷睦

2010-06-03 11:26

 Novellがネットブック用のフルサポートOS「SUSE MeeGo」を発表した。MeeGoはIntelとNokiaが支援する、モバイル機器向けの新たなLinuxディストリビューションだ。

 Novellは台湾において現地時間6月1日、今後1年にわたり、さまざまなメーカーのネットブックに「SUSE MeeGo」がプリインストールされると発表した。同社は同OSを採用する具体的なメーカー名は明かさなかった。SUSE MeeGoの前身である「SUSE Moblin」をプリインストールしていたメーカーには、サムスン電子や台湾のMicro-Star International(MSI)などがある。

 「SUSE MeeGoの出荷に向けたわれわれの取り組みは、デスクトップLinux市場の有力OSベンダーである当社の地位をさらに拡大する」と、Novellのクライアントプリロード担当ディレクターを務めるGuy Lunardi氏は、声明で述べている。「Novellは、より優れたコンピューティング体験をユーザーに提供することに情熱を注いでおり、MeeGoはこうした取り組みの成果と言える」

 基本OSであるネットブック向け「MeeGo v1.0」は、先週リリースされた。MeeGoのソフトウェア開発キット(SDK)は現在のところネットブックだけを対象としているが、次期バージョンではモバイル端末やタブレットもサポートする予定だ。

 2月のMobile World Congressで発表されたMeeGo v1.0は、スマートフォン向けが主体のNokiaの「Maemo」(Nokiaのクロスプラットフォーム型アプリケーションフレームワーク「Qt」を含む)と、Intelの「Moblin」を統合したもので、ネットブックのほか、タブレットなどのモバイルインターネット端末(MID)を主要対象としている。MeeGo v1.0は、x86系およびARMベースの機器で動作する。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. ビジネスアプリケーション

    調査結果が示す「生成 AI 」活用によるソフトウェア開発の現状、ツール選定のポイントも解説

  2. ビジネスアプリケーション

    ITR調査結果から導くDX浸透・定着化-“9割の国内企業がDX推進中も成果が出ているのはごく一部”

  3. セキュリティ

    最新調査が示すセキュリティ対策の「盲点」とは?|ゼロトラスト、生成AI、サプライチェーンリスクの実態

  4. セキュリティ

    セキュアな業務環境を実現する新標準「Chrome Enterprise Premium」活用ガイド

  5. ビジネスアプリケーション

    生成 AI を活用した革新的な事例 56 選 課題と解決方法を一挙紹介

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]