DVDレンタルや動画配信で知られる「DMM.com」のシステム運用、情報管理・分析を手がけるドーガが、データウェアハウス(DWH)と、ビジネスインテリジェンス(BI)の新システムを構築した。従来はデータの抽出・加工で数日を要したが、新システム構築後は数分で完了するようになったという。
新システムでは、サイベースが提供するDWHに最適化されたデータベース「Sybase IQ」と、データローディングツール「Sybase ETL」が採用されている。
ドーガでは、各担当者や事業部門がそれぞれにデータを抽出し、表計算ソフトなどで集計していた。手作業が中心の抽出・集計であるため、従業員の作業時間が増すとともに、十分な精度も得られなかった。
こうした情報分析の形態から脱却するため、全社的な情報把握・分析基盤が求められていた。
BIサーバのバックエンドとなるDWHサーバの選定にあたっては、2つのソフトウェア製品と1つのアプライアンス製品のなかから、高速な処理、優れたデータ圧縮性能、高いコストパフォーマンスといった点が評価され、Sybase IQが採用された。また、Sybase IQと最も相性のいいSybase ETLも採用されている。
導入後の効果としては、処理速度の向上、作業負荷の軽減、分析精度の向上が際立っていたという。