2015年度はスマホを事業の核に--NTTレゾナント、格安スマホ提供

羽野三千世 (編集部)

2015-04-27 13:40

 NTTレゾナントは4月22日、2015年度の事業説明会を開催した。併せて、「goo」ブランドの格安スマートフォン「gooのスマホ」シリーズを発表。同日、3機種の予約受付を開始した。

スマホ向けのサービス、基盤、開発支援を拡充

  代表取締役社長の若井昌宏氏は、2015年度はスマートフォンを事業の中心に据え、(1)サービスの拡充、(2)サービス提供のための基盤技術の向上、(3)開発プロセスの支援――という3つに取り組むと説明した。

 スマートフォン向けのサービス拡充の施策として、まず、同社が運営するポータルサイト「goo」内のQ&Aサービス「教えて!goo」を機能強化する。同日、スタンプや動画を交えた投稿ができるiPhoneアプリ「教えて!goo」ををリリースした。また、iPhoneとAndroid搭載スマートフォン向けに防災情報を配信する「goo防災アプリ」について、多言語による情報配信、津波を想定して指定した標高以上の場所にある避難所を表示するなどの機能拡張を計画する。

 サービス基盤技術の面では、独自技術「パラメトリック地図表示」を採用した地図プラットフォームを9月から提供する。パラメトリック地図は、地図データをオブジェクトに変換して3D表示する際に、目的地への経路案内に必要なオブジェクトのみを3Dにするものだ。「HTML5で提供する。ネイティブアプリではないので多様な展開が可能だ」(若井社長)

 開発プロセスの支援策としては、Androidスマートフォンアプリ開発者支援サービス「Developers AppKitBox(DAKB)」に新メニューを追加する。5月に音声入出力関連の試験機能の強化、6月にはアプリケーションのインストールにテスト機能をリリースする計画だ。

「gooのスマホ」3機種を発表

 同日、“四位一体”をうたうAndroidスマートフォンの新シリーズ「gooのスマホ」を発表した。同社 メディア事業部 ポータルサービス部門長の鈴木基久氏は、「スマートフォン端末、通信用SIM、アプリ、アフターサポートの4つが一体となったものである」と説明する。

 端末は、中国ZTE製の「ZTE Blade L3(税別価格1万円)」「ZTE Blade S Lite(同2万円)」「ZTE Blade S(同3万円)」の3機種で展開。端末に、通信SIM「OCNモバイル ONE音声対応SIM」、同社開発のニュースアプリ「goo milk feeder」、アフターサポートサービス(オプション)をセットにして提供する。OSは3機種とも「Android 5.0 Lolipop」を搭載している。“四位一体”の製品コンセプトの通り、端末のみの販売はしない。

 Blade L3端末のセットは「g01(グーマルイチ)」の名称で提供。3G通信のみの対応だが、端末価格1万円の低価格を売り物にする。Blade S Lite端末のセットは名称を「g02(グーマルニ)」とし、LTE/3G通信に対応。液晶セル内にタッチセンサを組み込むインセル方式ディスプレイ、800万画素のアウトカメラと500万画素のフロントカメラを搭載する。Blade Sのセット「g03(グーマルサン)」は、オクタコアCPUを搭載し、Hi-Fiサウンドに対応、モーションセンサを使ったジェスチャ操作機能を備える。

(左から)NTTレゾナント メディア事業部 ポータルサービス部門長 鈴木基久氏、NTTレゾナント 代表取締役社長 若井昌宏氏、ZTE アジア太平洋ロシア統括本部 総経理 張樹民氏

(左から)NTTレゾナント メディア事業部 ポータルサービス部門長 鈴木基久氏、NTTレゾナント 代表取締役社長 若井昌宏氏、ZTE アジア太平洋ロシア統括本部 総経理 張樹民氏

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