東芝情報機器は8月6日、「Windows 10 Pro」をプリインストールした法人向けのノートPCなどを発表した。併せて、Windows XP/7/8/8.1搭載PCからWindows 10搭載PCへのリプレース支援ツールの提供を開始した。
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15.6型ノートPC「dynabook Satellite B75」
今回発表したのは、15.6型ノートPC「dynabook Satellite B75/B65/B35」、14.0型ノートPC「dynabook R64」、13.3型ノートPC「dynabook R63」、12.5型ノートPC「dynabook R82」、12.5型タブレットPC「RT82」のWindows 10 Proプリインストールモデルと、新発売のWindows 10搭載10.1型タブレットPC「dynabook tab S60」の合計8機種。
タブレットPCの「RT82」「dynabook tab S60」を除き、Windows 8.1 ProまたはWindows 7 Pro SP1 へのダウングレードが可能だ。RT82はWindows 8.1 Proへのダウングレードにのみ対応、dynabook tab S60はダウングレート不可の仕様になっている。
想定価格は、Satelliteリーズ最上位機種のdynabook Satellite B75が27万8000円から、dynabook R64は27万1000円から、dynabook R63が28万2000円から、dynabook R82は24万5000円から、RT82は20万円から。以上は8月20日頃の発売を予定する。dynabook tab S60の価格はオープンで、9月下旬以降に発売する予定だ。
本体552グラムのビジネスタブレット
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Windows 10搭載10.1型タブレットPC「dynabook tab S60」
新機種となるdynabook tab S60は、キーボード着脱型の2 in 1タブレットPCだ。10.1型のWUXGA(1920×1200)タッチパネルディスプレイ、Intel Atom x5-Z8300プロセッサを搭載する。「メモリ2Gバイト/HDD32Gバイト」と「メモリ4Gバイト/HDD64Gバイト」の2モデルを用意する。重さは本体のみで約552グラム、キーボードドック装着時は約1094グラム。
キーボードドックにセカンドバッテリを搭載する。キーボードドック装着時のバッテリ駆動時間は約13時間(タブレット本体のみだと約7時間)。外出時に本体のみを持ち出すシナリオを想定し、充電は本体→キーボード、バッテリの使用はキーボード→本体の順番になっている。本体とキーボードは専用コネクタで接続し、リリースボタンを押してキーボードを取り外す仕様のため、2 in 1でありながらも、意図せずに本体とキーボードが分離してしまう心配がない。
データ移行作業をPC1台52分短縮する独自ツール
同社は、Window 10プリインストールモデルの投入に際して、Windows XP/7/8/8.1搭載PCをWindows 10搭載PCへ買い換える法人ユーザー向けに、データ移行に伴う設定作業などを自動化する独自ツールを用意した。独自ツールでは、データ転送の前後に行う電源、ネットワークなどの設定変更を自動化する。独自ツールをMicrosoft提供の移行ツールと併用することで、Microsoft提供ツール単体の場合と比較して作業時間をPC1台あたり52分短縮できるとする。
独自ツールを使って同社がリプレース作業を行うサービスと、独自ツールのみを販売してユーザーに作業してもらう2通りのプランを用意する。同社が作業を行う場合、PC50台のリプレースで80万2000円から。同様の条件で、ユーザーが作業する場合は35万2000円から。