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竹中工務店、チャット活用で時間外勤務を把握--残業時間30%以上削減の支店も

TechRepublic Japan Staff

2019-01-30 07:00

 大手ゼネコンの竹中工務店(大阪市中央区)は長時間労働を是正するための「direct Smart Working Solution(SWS)」を2018年10月から全社的に活用している。残業の実態を把握できるようになっている。L is B(千代田区)が1月29日に発表した。

 direct SWSはビジネスチャット「direct」と専用のチャットボットとクライアントソフトで構成。あらかじめ設定した時刻になると、PCに自動的にスクリーンセーバーがかかり、PCを利用できない仕組みとなっている。社外のリモートワークやテレワークでも利用できる。

 ロックを解除するにはPCを利用するための延長をdirectから申請して、上司の承認を得る必要があり、残業の事後申請をなくせるという。誰が誰の許可を得て、どの業務をどのくらいやっているのかを可視化することで残業のあり方を全社的に見直せるとしている。

 メンバーごとの残業実態をグラフ化することで業務をより効果的に配分できるようになると説明。残業時間の推移をグラフで見ると、業務が多忙な中でも少しずつ全体の時間外業務が減っていることが分かるという。残業申請の時にあらかじめ時間を制限することで「決められた時間までに仕事を終わらせよう」とする意識が醸成されるようになるとしている。

 従業員数7400人で全国に支店を展開する竹中工務店では、これまでメンバーが上長の許可なく自分の意志や判断で時間外勤務をしてしまうケースが散見されていたと説明。緊急性が低く残業する必要がないもの、組織の中で業務を平準化することで残業を減らせるものが多く見受けられたという。残業の実態を把握しきれなかったために誰がどのような理由で残業しているのかも不明だった。

 direct SWSはメンバーが上長に「残業の目的と終了時刻」を自己申請することで残業の内容を明確にすることができる。メンバー一人ひとりの残業時間をグラフで表示することで誰に負荷がかかっているのかが可視化される。directでやり取りする中で会話が発生し、コミュニケーションが密になることで上長はメンバーの状況をこれまでより詳細に把握できるようになると解説する。

 竹中工務店の場合、半年に一度残業実態のグラフを見ながら部門長とともに仕事の偏りを確認している。各部門長がメンバーの仕事を再配分するが、残業時間がはっきりと把握できることで実態がつかみやすく、より的確に業務を効率化できると表現。実際に数字が見えるために、どこに手を付ければいいのかが直接結び付き、より迅速に対応できるようになっているという。

 全ての支店で残業時間は減少しており、中には30%以上残業時間が減った支店もあるとしている。

導入前の2017年と比較して導入後の2018年には全ての支店で残業時間が減少(出典:L is B)
導入前の2017年と比較して導入後の2018年には全ての支店で残業時間が減少(出典:L is B)

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