カオス

用語の解説

カオスとは

(chaos)
カオスとは、カオスとは、「個々の単位で見れば規則に従った秩序ある変化を見せるが、総体で見れば複雑で不規則な予測のできない変化を見せる」ような現象のことである。
カオス(Chaos)を和訳すれば「混沌」「無秩序」といった意味になる。 基本単位を別個に観察すれば、特定の力学的関係や法則にしっかり則っている、という点において、「ランダム」な状態とは区別される。 カオスの一例としては、気流や水流の乱れ、神経の応答時間が示す波形などを挙げることができる。 理工学から生物学にはじまり、社会学や経済学の分野にいたるまで、カオスの現象は見出される。 カオスは、一見して把握や予見が不可能であるように思われるが、それでも方程式に直すなどして理論的に究明することが可能であるという立場がある(「カオス理論」)。 カオス現象の発生要因を分析・抽象することによって、カオスの発生しない状態を再構築する試みや、逆に人為的には生み出しにくい複雑な動きをカオスの発生に委ねるといった試みが行われている。 また、カオス素子を研究し、その仕組みを解明することによって、カオスを数理化してコンピュータの演算に利用しようという試みもなされている。 パソコンでは、画像ファイルの圧縮や、電子メールなどに用いられる暗号化ソフトの仕組みに、カオス理論が応用されている。 ちなみに、Chaosを「カオス」と表記するのはギリシア語の発音に由来しており、英語では「ケィオス」の表記に近い発音をする。

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