HDRとは
(ハイダイナミックレンジ,ハイダイナミックレンジ合成,)
HDRとは、デジタルカメラにおいて、露出を変えて連続撮影した複数の写真画像を合成して1枚の画像にし、通常のデジタルカメラのイメージセンサーでは再現できない幅広いダイナミックレンジを再現する技術のことである。
一般的に、デジタルカメラのダイナミックレンジは幅が狭い。
このため、被写体を中心に露出を調整すると明るすぎて色が飛ぶ「白飛び」や、暗すぎて色が塗りつぶされる「黒潰れ」が発生しやすい。
HDRを利用すると、単一の写真のみでは白飛びや黒潰れとなる部分にも、異なる露出で撮影した画像が持つ階調の情報を補うことができるため、極端な明暗さのある風景でも細かな階調をもった画像が撮影できる。
また、彩度やコントラストに適度な変化をつけた画像を合成させることで、通常の写真写りとは異なる、前衛芸術的な写真を得ることができる。
2010年6月に発表されたiPhone 4では、HDRが標準の機能として搭載されている。
また、2010年11月に発売されたカシオ計算機の「EXILIM EX-ZR10」では、HDRを利用して絵画調の写真が撮影できる「HDRアート」機能が搭載されている。
用語解説出典
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