企業向けクラウドのセキュリティ、導入前後で認識に大きな差--IDC Japan

吉澤亨史

2010-06-04 11:57

 IDC Japanは6月3日、「国内クラウドサービス市場ユーザー動向」の調査結果を発表した。この調査は2010年3月から4月、企業ユーザーを対象にクラウドサービスおよびSaaS、ASPに関して実施したもの。調査は2段階で行われた。

 第1次調査では、クラウドサービス、SaaS、ASPの認知度に関する質問を行い、4471社から有効回答を得た。その結果、クラウドサービスについて「具体的なベンダー名やサービスを知っている」または「サービスについて知っている」と回答した企業は59.2%に達した。

 第2次調査は、第1次調査でクラウドサービスとSaaS/ASPの両方を認知していると回答した企業を対象に実施。利用状況や導入の検討状況を質問し、1138社から有効回答を得た。その結果、パブリッククラウドサービスの利用阻害要因は「セキュリティへの不安」が54.6%と最も多かった。

 アプリケーションごとの利用率では、メールアプリケーションが最も高く4.3%、営業支援/顧客管理アプリケーションが3.6%と続いた。すべてのアプリケーションの平均利用率は1.7%であった。また、パブリッククラウドサービスの利用を選択した理由では、「ランニングコスト」が30.7%で1位、「初期導入コスト」が25.7%で2位と、コストメリットが上位を占めた。

 パブリッククラウドサービスの利用企業に満足度を尋ねた質問では、「セキュリティ」に関して「大変満足」と「満足」を合わせた回答者が全体の60.2%となった。特に「大変満足」との回答は全項目中2番目に高い割合となっており、利用阻害要因の質問と対照的だ。

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