ストレージと管理機能を強化した第13世代のサーバー群を投入したデル - (page 2)

2014-10-24 11:00

[PR]デルは2014年9月9日、「Intel Xeon Processor E5-2600 v3」ファミリを搭載する、13世代目となるIAサーバー「Dell PowerEdge」シリーズの新機種を発表した。

ストレージ容量、管理機能、ワークロード高速化の3点を強化

 まずストレージに関してはHDDとSSDの双方で大容量化を図っただけでなく、I/Oボトルネックの問題を解消するための仕組みも用意している。これは、Dell Fluid Cacheテクノロジーによる、複数のサーバ内のSSDをキャッシュ用ストレージプールとして使用することで、ディスク自体のパフォーマンスを高める仕組みである。またSSDは、「読み出し中心」「書き込み中心」「両方」といったニーズに合わせた選択ができるラインナップとなっている。なかでもPCI Express(PCIe)接続型フラッシュメモリの業界新規格NVMeに対応した「Dell PowerEdge NVMe Express Flash」により、より高速なデータアクセスを低コストで実現している。

 ストレージの拡張性も高められている。ラック当たりのストレージ容量の最大化が図られている。大規模メールにも対応し、100TBものExchange Serverを2Uサーバー1台で構成可能。SSD18台をキャッシュ層に、6TBのHDD8台をストレージ層として組み合わせたハイブリッドストレージによりデータベースやVDIなどのストレージ階層化のニーズにも対応する。

キャプション NVMe PCIe-SSDはフロントアクセス、ホットプラグ対応だ。
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キャプション 高集積化にも注力している。
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 続く管理機能については、中央管理や設定方法の標準化の強化とスマート管理の導入などにより強化を図っている。このうち1000台規模のサーバ群の設定&状態取得を自動一括で行えるようにするのが「Zero Touch」である。中央のレポジトリサーバーにセッティング情報を入れておくことで、他のサーバーはラックに搭載してケーブルを配線するだけで、デル製サーバの検出と、BIOSやiDRAC、RAIDなどサーバー全体の様々な情報を自動的に一括取得して自動構成まで行えるようになっている。このため、従来は個々のサーバーにPCをネットワーク接続してコンソール画面から行っていた設定作業に要する時間を大幅に短縮し、迅速なサーバー展開が可能となるのに加えて、人的なミスも防ぐことができる。

 またiDRAC QuickSyncは、NFC対応携帯でサーバを「タップ」することで、サーバの状態とエラーログを取得する。これにより従来はLAN接続やIP設定などが必要だったサーバー管理の大幅な省力化を実現している。

 さらにFresh Air 2.0に対応したことで、動作可能温度を以前の35℃から40℃に引き上げ、データセンターだけでなくオフィスユース含め、空調に関する電力及び電力管理コストの圧縮にも貢献する。

OpenManage Essentials v2.0 単一コンソールでサーバ単体~システム全体管理
Zero Touch 1000台規模のサーバ群の設定&状態取得を
自動一括で
iDRAC Direct USBメモリによる簡単設定
USBケーブルによるPC接続で設定管理も可能
iDRAC QuickSync NFC対応のAndroid携帯端末をかざすだけでサーバの構成情報・ログファイル取得
Agent-Free管理 パフォーマンスモニタリング(iDrac8)
RAID(PERC9)管理
Easy Restore マザーボードを交換しても、前の設定を即回復

13世代における管理機能強化

 また、USBキーを利用してサーバーの設定が行える「iDRAC Direct (via USBメモリ)」を新たに追加。USBキーに記録されているXML形式の設定情報により、サーバーのUSBスロットに挿入するだけで設定のインストールが可能となっている。

 サーバー設定を簡略化するもう1つの新機能として、スマートデバイスをかざすだけでサーバーの状態の読み取りや簡単な設定まで行うことができる業界初のテクノロジー「iDRAC QuickSync」を採用。NFC(近距離無線通信)規格に対応したAndroid携帯のスマートデバイスをサーバーのベゼルにかざせば、クリティカルなサーバー情報とエラーログを取得できるほか、IPアドレスの変更など基本的なサーバー設定を短時間で完了することが可能となっている。

 他にも、ライフサイクルコントローラを搭載する「iDRAC8」には、エージェント不要のパフォーマンスモニタリング機能が備わっている。これにより、特別なソフトウェアやエージェントをインストールすることなく、CPU、Memory、I/O利用率などサーバーパフォーマンスのモニタリングを行うことができる。パフォーマンスのレポートはリアルタイム・ヒストリカルのどちらもグラフ形式により視覚的に表示。また、パフォーマンスのアラート通知機能も備えている。

 デルでは、IT管理のシンプル化および自動化を進めることで、データセンター等でのサーバー管理の負荷の低減と柔軟性の向上を支援していく構えだ。

 最後のワークロード高速化でも、ストレージに革新的なテクノロジーを搭載する。その1つが、前述の「Express Flash NVMe PCIe SSD」だ。続いてフラッシュのプール化/階層化によるシステム高速化も図っている。Dell Fluid Cache for SANは、それぞれのサーバにあるフラッシュストレージをプール化することで、拡張性をリアルタイムで考慮しながらアプリケーション応答時間を短縮する。SanDisk DAS Cacheは、アクセスの多いデータをフラッシュストレージに保存、それ以外をHDDに蓄積するストレージ階層化をサーバで実現するソフトウェアだ。さらに、小型の1.8インチSSDを24台搭載可能なPowerEdge R630により業界最高密度のオールフラッシュ構成によるI/Oの高速化も可能だ。IoTの市場トレンドの中で今後益々多くのセンサーや端末からデータセンター側にアクセスが集中する際発生するアプリ遅延問題を解決することを目指す。

 デルでは今後も引き続き、最新のサーバー事情を踏まえ、新たな機種を市場に投入していく構えだ。

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