企画広告

ビッグデータの活用基盤は、 インメモリ機能とクラウド連携がカギに

ZDNET Japan Ad Special

2014-05-08 13:00

大幅な機能強化を受けた「Microsoft SQL Server 2014」のローンチイベント「SQL Server 2014発売記念フォーラム」が4月18日、東京・品川の品川インターシティホールにて開催された。ここでは基調講演のあとで行われた3つのセッションを紹介しつつ、SQL Server 2014の意義について考察してみたい。

「SQL Server 2014発売記念フォーラム」基調講演の記事はこちら

インメモリデータベースへの期待と課題

 インメモリ機能の統合はSQL Server 2014の最大の目玉の1つだが、現在インメモリデータベースの市場はどのような状況にあるのか。株式会社アイ・ティ・アールのシニア・アナリスト、生熊清司氏によるセッション「高まるインメモリデータベースへの期待~本格化する市場競争と検討時の留意点」は、その疑問に答えるものだった。


株式会社アイ・ティ・アール
リサーチ統括ディレクター/シニア・アナリスト
生熊 清司氏

 冒頭で生熊氏は、アイ・ティ・アールが13年間毎年行っている500社アンケートの結果を紹介した。IT投資動向については、従来は「コスト削減」や「生産性の向上」が主なIT部門のミッションだったが、2014年実施の最新のアンケートでは「売上への貢献」や「顧客サービスの向上」がトップ項目に上っている。これは「従来からの基幹系システムの運用管理以上に、IT部門に新しいチャレンジが求められていることの現れ」(生熊氏)だという。

 次に、取り組むべきIT課題としては、「IT基盤の再構築」がトップで「ビッグデータの活用」は10番目に位置している。ただし、「3年以内に取り組むべき課題」としては、「ビッグデータの活用」が他の課題を押さえて最も高い伸び率を示した。この伸び率について生熊氏は、IT投資動向で「売上への貢献」がトップになったことが影響していると見ている。


IT部門が取り組むべき課題としては、ビッグデータ活用が最も伸び率が高い

 そのビッグデータを迅速に分析するための基盤として、インメモリデータベースへの期待が高まっているという。生熊氏は、それを示すデータとして約200社を対象に昨年10月に実施したインメモリデータベースに関する調査結果を紹介した。

 まず、データベースの課題については、OLTP用途・DWH用途の双方で、「性能」がトップになった。また、実際のインメモリデータベース導入状況については、「すでに導入している」が23%も存在し、「1年以内に導入予定」(19%)、「導入に向けた取り組みを始めている」(12%)を含めると、インメモリデータベースを導入する企業は50%以上に上るという結果となった。

※クリックすると拡大画像が見られます

 インメモリデータベースの適用分野としては、「顧客管理」「販売・営業支援」「データ分析」といった項目が上位にランクインしている。 「見てお分かりのように、基幹系のアプリケーションは皆無。今のITのコアは基幹ではなく、フロントへと移っている。当然、今までとは異なるファンクショナリティが必要になってくる」(生熊氏)

 また、利用したいインメモリデータベースのベンダーとしては、1位がマイクロソフト、2位がオラクル、3位がIBMという順になった。 「データベースの市場シェアでは、トップがオラクル、2位がマイクロソフトという結果が一般的だが、市場シェアは金額ベースで計算されていることが多い。今回のマインドシェアの調査で結果が逆転しているのは、利用者数がベースになっているためではないか」(生熊氏)

※クリックすると拡大画像が見られます

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    従来型のセキュリティでは太刀打ちできない「生成AIによるサイバー攻撃」撃退法のススメ

  2. セキュリティ

    AIサイバー攻撃の増加でフォーティネットが提言、高いセキュリティ意識を実現するトレーニングの重要性

  3. 運用管理

    メールアラートは廃止すべき時が来た! IT運用担当者がゆとりを取り戻す5つの方法

  4. 開発

    「スピード感のある価値提供」と「高品質な製品」を両立させるテスト会社の使い方

  5. セキュリティ

    クラウド資産を守るための最新の施策、クラウドストライクが提示するチェックリスト

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]