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ITR × シマンテック 特別対談 企業が直面するバックアップの「課題」とその「解」

ZDNET Japan Ad Special

2014-09-05 10:00

企業が保有するデータ量は、飛躍的に増加している。それに伴い「データバックアップ」の重要性も、そしてデータ保護に対するコスト抑制の要求も増してきた。また、ビッグデータ、仮想化、そしてクラウドの普及で、データバックアップに求められる要件も変化している。今、企業が抱えるデータバックアップの課題は何か、そして、どのような解決策が存在するのか。ITR プリンシパルアナリストの金谷氏と、シマンテック シニアプリンシパルセールスエンジニアの勝野氏が、その「解」を探った。

シマンテック セールスエンジニアリング本部
データセンターソリューションSE部 シニアプリンシパルセールスエンジニア 勝野 雅巳氏

ITR プリンシパルアナリスト
金谷敏尊氏

データ量の増加と複雑化が引き起こす「データ復旧不可」の本末転倒

勝野氏:企業が保有するデータ量は、飛躍的に増加しています。特に最近では、ビッグデータ活用が注目されており、データは「価値ある経営戦略リソース」となっています。しかし、大容量化によって、従来通りのバックアップ方式では想定の時間内にバックアップが完了しないんですね。

金谷氏:データ量の増加によるストレージの容量不足や、そのコスト増も課題として指摘されています。そのため、必ずしも適切にバックアップや復旧ができなくなる事態を引き起こしています。

勝野氏:データが破損した場合は、「特定のシステム」を「特定の時点」まで整合性がある状態に確実に戻せるようになっていなければなりません。そのために履歴管理ができるバックアップソフトウェアを使用するのが最適な手法です。しかし、データ量が急増したために従来のバックアップソフトを使用した手法では時間内にバックアップを完了させることが難しくなり、その結果、スクリプトなどを駆使し、ストレージのボリュームコピーや、災害対策のレプリケーションを使用して凌いでいるのが現状です。しかし、このような管理ではどのシステムのどのデータをどの時点に戻すために、どのデータをどこに戻せばよいのか、すべて"人"に依存することになり、手間がかかるだけでなく誤って正常系のシステムにバックアップデータを戻してしまい、2次障害を引き起こす危険性も含んでいます。今後は、大容量化されたストレージデータであっても「どのシステム」を「どの時点」に戻すかを指示するだけで確実かつ迅速な復旧が可能な、バックアップソフトによる復旧管理が求められると考えています。

金谷氏:データを守ると一口にいっても、「データ保護」「バックアップ」「災害 復旧対策」といった対策によって復旧レベルは異なります。現在、これらの領域は混在しており、その切り分けが難しく、複雑化しています。本来であれば、それぞれに異なるソリューションがあり、データ特性を見極めたうえで、環境を設計する必要がありますが、それができていない。

勝野氏:バックアップ/復旧の運用管理の複雑化は、特に確実に間違いなく復旧を行わなければならないという観点で、管理者が直面しているもっとも大きな課題ですね。

金谷氏:複雑化の原因の1つに、システム稼働環境自体が複雑化していることが挙げられます。例えば、一言で仮想化といっても、サーバ/ストレージの仮想化、OSやネットワークの仮想化、そしてそれらのサービス化(IaaSなど)があります。

 また、事業部門ごとにシステムの最適化を図った結果、「サイロ型システム」になってしまっている。そのため、個々のシステム単位でバックアップを検討し、システム担当者(開発者)が運用設計をしてしまう。これでは企業全体を横軸で通したバックアップ/復旧(データ保護)の最適化は図れません。

勝野氏:企業単位で見た場合、複数のシステムがまったく違う手法/技術でバックアップされているのは非常に効率が悪いですし復旧手順も複雑化するため、1人の担当者が管理するのは限界があります。また、物理/仮想環境に分散している重要システムを、集中管理することに頭を抱える管理者は多いと聞きます。

金谷氏:さらに、バックアップ/復旧にどれだけコストをかけるのかという課題もありますね。以前、大量にコンテンツを運用している企業の担当者が、「バックアップは保険。いわば信仰のようなものです」と言いました。つまり、「リスクが顕在化することを信じるのか。その場合の"保険料"はいくらが適正か」と自問するのです。しかし、バックアップ/復旧の適正コストは方程式で立証できません。これも管理者を悩ませる要因のひとつです。

勝野氏:バックアップ/復旧の費用対効果を数値化は難しい。私もお客様から「(バックアップしても)めったに戻しませんからお金をかけたくありません」と言われたことがあります。しかし、考えなければならないのは頻度だけではなく復旧時のインパクトが重要です。例えば、「データ・リストアができないことで、システムが1カ月ストップしたら、その損失額はいくらなのか。それが年間何回発生することを想定するか。そして、それが1日で復旧できたら、どれだけその損失を防げるのか」といった「引き算の視点」で考えなくてはいけません。

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