Solaris/SPARC上のアプリケーションを、一切変更なしに Linux/Intelプラットフォームで稼動させる製品を発表

米Transitive社と代理店契約を結び、 「QuickTransit for Solaris/SPARC to Linux/Xeon」を発売開始

株式会社ネットワールド

2006-07-18 10:30

ITインフラのソリューション・ディストリビュータである株式会社ネットワールドは、異なるハードウェア間でアプリケーションを移行させるソフトウエア技術のリーダーである米Transitive社(トランジティブ、本社:米カリフォルニア州ロスガトス市)と代理店契約を結び、同社が開発する「QuickTransit」(クイック・トランジット)のSolaris/SPARC対応新製品を販売開始いたします。
新製品は、Transitive社のハードウェア仮想化技術「QuickTransit」により、ソースコードやバイナリーに一切の変更を加えることなく、Solaris/SPARCアプリケーションをLinux/インテルXeonプロセッサーや、Linux/インテル Itanium2プロセッサーベースのサーバで稼動させます。
移行先のインテル・ベースのサーバでは、Solaris/SPARCアプリケーションの全機能を同じユーザインターフェースで動かすのでエンドユーザには完全に透明性があり、アプリケーションを一切変更しないので、移行後のサポートにも影響を及ぼしません。
また、現時点で最も高速なSolaris/SPARCマシンよりも高い計算性能を実現します。

この新製品は、今年3月に発表したTransitive社とIntel社との協業による最初の成果であり、北米以外のグローバル市場への進出は、今回のネットワールドとの提携が初となります。
インテルXeonプロセッサー対応の「QuickTransit for Solaris/SPARC to Linux/Xeon」とインテル Itanium2プロセッサー対応の「QuickTransit for Solaris/SPARC-to-Linux/Itanium」があり、Xeon対応製品は本日から、Itanium対応製品は年内に販売開始する予定です。


企業のITインフラ戦略において、価格性能比、処理性能、設置スペースなどのさまざまな観点からTCOに優れたサーバ最適化が注目される中、インテル・プロセッサーの価格性能比およびLinuxの安定性は着実に向上を続けており、そのサーバ仮想化技術の普及でリソース効率性と柔軟性を高めるだけでなくシステム可用性の向上にも寄与しており、プラットフォームの選択肢が広がっています。
しかしながら、RISC (※)プロセッサー用に開発された既存の自社アプリケーションや商用アプリケーションを新しいサーバプラットフォームに移行する費用・時間・リスクが、サーバ最適化の最大の障壁となっています。

Transitive社のQuickTransitはこの障壁を取り除き、RISCベースのプラットフォームからIA (インテル・アーキテクチャ)プラットフォームへの移行を加速させ、柔軟で機動的なシステム構築を促進するソリューションです。
QuickTransitは、既にSGI社が既存のMIPS用アプリケーションをインテル・ベースで稼働させるためのエンジンとして、また、Apple社がPowerPC用アプリケーションをインテル・ベースで稼働させる「Rosetta」に採用されています。


Transitive社とネットワールドの分析では、Solaris/SPARC上で自社開発アプリケーションが稼働しているサーバは少なくとも国内に70,000台以上あると想定され、今回発売するQuickTransit for Solaris/SPARC to Linux/Xeon、ならびに年内の発売を予定しているインテル Itanium2プロセッサー対応製品を合わせて、今後3年間で4,000台以上、売り上げで8億円以上を計画しています。

販売は、同社の既存パートナーを中心として、RISC/UNIXインテグレーション技術を持ちLinuxを重視しているシステムインテグレータを通じて行い、サポートはネットワールドが直接エンドユーザに提供します。

なお、Transitive社は、今後、対応ハードウェアプラットフォームを拡大していく計画で、それに併せて、ネットワールドも取り扱い製品を追加していく予定です。

ネットワールドは、先進的なサーバ仮想化ソリューションを提供してまいりましたが、新しくTransitive社の製品を加え、これらを組み合わせることで相乗効果の高いサーバ最適化をより強力に推進いたします。

…………………◇ インテル株式会社殿の賛同コメント◇…………………

インテル株式会社 マーケティング本部
エンタープライズ・プラットフォーム・マーケティング統括部長 平野 浩介 様

インテル株式会社は、株式会社ネットワールドが、Transitive社のインテルXeonプロセッサー向けのエミュレーター「QuickTransit for Solaris/SPARC to Linux/Xeon」を採用し、国内市場に向けて販売開始される事を歓迎します。
インテルXeonプロセッサーは優れたパフォーマンス、電力効率、および標準技術の採用による高いコスト・パフォーマンスを提供し、かつ、様々な革新技術の導入により、常にサーバプラットフォームの強化を図って参りました。
本日発表されたTransitive社の技術と弊社の先進的なプラットフォームにより、企業において従来の独自システムからオープン・プラットフォームへの移行が推進され、基幹業務におけるインテル・プラットフォームの導入拡大につながることを期待します。
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■ 製品の出荷開始予定日
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QuickTransit for Solaris/SPARC-to-Linux/Xeon 2006年の第3四半期 (予定)
QuickTransit for Solaris/SPARC-to-Linux/Itanium 2006年末まで (予定)

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■ 製品の価格
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CPUソケット単位で、使用期間限定のライセンスです。
 
QuickTransit
for SPARC/Solaris to Linux/Xeon Software 1 Socket, 1 year Version
1年間の使用ライセンス、サポートと保守 200,000円(税別)

QuickTransit
for SPARC/Solaris to Linux/Xeon Software 1 Socket, 2 year Version
2年間の使用ライセンス、サポートと保守 380,000円(税別)

※ Linux/Itanium対応製品の価格は未定です。

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■ 販売経路とサポート
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RISC/UNIXインテグレーション技術を持つシステムインテグレータ・パートナーを通
じて販売します。
製品サポートは、ネットワールドが直接エンドユーザに提供します。

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■ 販売目標
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今後3年間で、4,000台以上、売り上げ8億円以上

※自社開発アプリケーションが稼働しているSPARCサーバ台数を70,000台以上と分析。
販売目標には、ワークステーション需要も含みます。


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■Transitive社について
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(リンク »)

Transitive社は、異なるハードウェア間でアプリケーションを移行させるソフトウエア技術のリーダーでありパイオニアです。同社のハードウェア仮想化製品「QuickTransit」は、特定のプロセッサー/OS用にコンパイルされたソフトウェアアプリケーションを、ソースコードやバイナリーに一切変更を加えることなく別の環境(プロセッサー/OS)で稼働させることができ、しかも実行スピードは移行後のプロセッサーのネイティブ速度とほとんど変わりません。この技術は、複数のハードウェアプラットフォームをサポートするための開発コストやリスクを劇的に削減し、タイム・ツー・マーケットの短縮に寄与します。また、コンピュータメーカの新しいコンピュータプラットフォームへの移行を促進し、より多くのソフトウエアが利用できるようになります。
QuickTransitテクノロジは、アップル社の「Apple Rosetta」移行ソフトウエアのエンジンを提供しており、現在アップル社が出荷しているすべてのインテル・ベースのコンピュータに搭載されています。また、Silicon Graphics社のLinux/Itaniumベースのコンピュータにも搭載されています。
Transitive社は、カリフォルニア州ロスガトス市に本社を置き、研究開発拠点は英国マンチェスター市にあります。 同社は未上場企業で、Pond Venture Partners Ltd.、Manchester Technology Fund、Crescendo Venturesや Accel Partnersから出資を受けています。
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■株式会社ネットワールドについて
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(リンク »)
株式会社ネットワールドは、ITインフラストラクチャのソリューション・ディストリビュータとして、ユーティリティ・コンピューティング時代の企業データセンタと、そのセキュアでユビキタスなアクセスを実現する革新的な技術製品と関連サービスを提供しています。サーバやストレージ、そしてアプリケーションの仮想化に早期から取り組み、次世代のITインフラストラクチャのあるべき姿をリードしています。

用語解説

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※RISC (Reduced Instruction Set Computer : 縮小命令セットコンピュータ)
マイクロプロセッサの設計様式の一つで、Sun MicrosystemsのSPARC、DEC(現HP)のAlpha、HPのPA-RISC、IBM/MotorolaのPowerPC、SGIのMIPSなど。
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