【ノークリサーチリリース】2015年中堅・中小企業におけるファイルサーバの活用実態に関する調査報告

ノークリサーチは中堅・中小企業におけるファイルサーバの活用実態に関する調査を実施した。

株式会社ノークリサーチ

2015-07-30 13:00

<課題解決とニーズ充足の使い分けが、適切なファイルサーバ活用訴求を成功させる秘訣> ■ 「PCサーバ」や「PC」のファイルサーバ用途への流用が多く、適切な活用への啓蒙が必要 ■ 「PC側に必要なライセンス」はユーザ企業が課題として十分に認識できていない点に注意 ■同じ機能や特徴でも「課題解決」と「ニーズ充足」のどちらで訴求するのか?の選択が大切
PRESS RELEASE(報道関係者各位) 2015年7月30日

2015年 中堅・中小企業におけるファイルサーバの活用実態に関する調査報告

調査設計/分析/執筆: 岩上由高

ノークリサーチ(本社〒120-0034 東京都足立区千住1-4-1東京芸術センター1705:代表:伊嶋謙ニ TEL:03-5244-6691URL:http//www.norkresearch.co.jp)は中堅・中小企業におけるファイルサーバの活用実態に関する調査を実施した。本リリースは「2015年版 中堅・中小企業におけるストレージ環境の実態と展望レポート」のダイジェストである。


<課題解決とニーズ充足の使い分けが、適切なファイルサーバ活用訴求を成功させる秘訣>
■ 「PCサーバ」や「PC」のファイルサーバ用途への流用が多く、適切な活用への啓蒙が必要
■ 「PC側に必要なライセンス」はユーザ企業が課題として十分に認識できていない点に注意
■同じ機能や特徴でも「課題解決」と「ニーズ充足」のどちらで訴求するのか?の選択が大切


対象企業: 日本全国/全業種の年商500億円未満の中堅・中小企業
対象職責: 企業経営もしくはITの導入/選定/運用作業およびストレージの導入/管理の意思決定または実作業に関わる社員
調査実施時期: 2015年4月
有効回答件数: 536件
※調査対象の詳しい情報については右記URLを参照 (リンク »)


■ 「PCサーバ」や「PC」のファイルサーバ用途への流用が多く、適切な活用への啓蒙が必要
以下のグラフは年商500億円未満の中堅・中小企業に対し、「ファイルサーバの利用状況」を尋ねた結果である。ファイルサーバとして利用されている形態としては 「一般のPCサーバをファイルサーバ用途として利用」が多いことが確認できる。
一般のPCサーバをファイルサーバとして利用することは可能ではあるが、PC側に必要なライセンス有無やディスク容量の拡張性など、専用機と比べてファイルサーバ用途に最適化されていない面もある。また、少数ではあるが「特定のPCをファイルサーバ用途として利用」といった回答も存在し、ライセンス遵守やセキュリティの観点からも好ましいとはいえない。
このように、中堅・中小企業におけるファイルサーバ活用では「ファイルサーバ用途として利用しているが、最適な状態とはいえないもの」が少なくない。ファイルサーバ活用を提案する側としては拡張性、セキュリティ、ライセンス遵守など多角的な観点から啓蒙を行い、PCサーバやPCの流用だけではない適切なファイルサーバ活用の重要性を訴求していくことが重要となる。本リリースの元となる調査レポートではそうした観点からの様々な分析や提言を行っている。次頁以降ではその一部を紹介している。(調査レポートの詳細は右記を参照 (リンク ») )


■ 「PC側に必要なライセンス」はユーザ企業が課題として十分に認識できていない点に注意
適切なファイルサーバ活用を促進するためには、ユーザ企業が抱える課題は何か?を明らかにし、それを解決する手段としてPCサーバやPCの単なる流用では不十分であることを示すのが有効と考えられる。本リリースの元となる調査レポートでは以下のような様々な観点からファイルサーバ活用における現状の課題を尋ねている。
「アクセス権を設定するための仕組みが煩雑である」(※1)
「各PCに必要となるライセンス費用が負担である 」(※2)
「ファイルサーバが社内に乱立して整理できない」(※3)
「ディスク容量を拡張/増設することができない」
「データのバックアップ対策を講じていない」
「社内での活用ルールが不明確である」
「どのようなファイルがどこにあるかわからない」
「ファイルの作成/更新を自動で通知できない」
「ファイルの中身を検索することができない」
「似たようなファイルが重複して存在する」
「ファイルのバージョン管理ができない」
「ファイルの読み書きに時間がかかる」
「アクセスが集中した時に遅くなる」
「スマートデバイスからファイルを参照できない」
「スマートデバイスからファイルを作成/編集できない」
「社外からファイルを参照できない」
「社外からファイルを作成/編集できない」
「社員以外に一時的にアクセスを許可できない」
以下のグラフはファイルサーバの利用状況として「一般のPCサーバをファイルサーバ用途として利用」(パターン1)および「PCサーバをベースとしたファイルサーバ専用機」(パターン2)と回答したユーザ企業に対して、上記の課題のうちの※1、※2、※3に関する結果を抜粋してプロットしたものである。
「パターン1」ではファイルサーバ用途において各PCにライセンスが必要となる一方、「パターン2」ではそれが不要となるOSがサーバ側で採用されていることも多い。そのため、「各PCに必要となるライセンス費用が負担である」という課題の回答割合は「パターン1」の方が「パターン2」よりも高くなるはずだ。だが、上記のグラフを見ると実際は逆になっていることがわかる。
つまり、PC側に必要なライセンスについて正しい理解と実践を行えているユーザ企業は「パターン2」を選ぶが、そうではないユーザ企業が「パターン1」を選んでいることになる。これはライセンス遵守にも深く関連するため、啓蒙と是正が必要な状況といえる。しかし、ライセンス遵守の観点から中堅・中小企業に対して適切なファイルサーバ活用を訴求することは容易ではないのも実情だ。
これはファイルサーバ活用における多種多様な課題のあくまで一例ではあるが、「本来は課題であるべき事柄をユーザ企業が課題として認識できていない」という面がある。したがって、適切なファイルサーバ活用を訴求していくためには「課題解決」という観点に加えて、次頁で述べるような「ニーズ充足」という観点が重要となってくる。※当然ながら、課題解決にも有効な訴求策につながるものがある。それらについては本リリースの元となる調査レポート内で詳しく述べている。(調査レポートの詳細は右記を参照 (リンク ») )



■同じ機能や特徴でも「課題解決」と「ニーズ充足」のどちらで訴求するのか?の選択が大切
本リリースの元となる調査レポートでは「ファイルサーバの新規導入や更新につながるニーズ」として、以下のように様々な観点からの項目を網羅した上で尋ねている。
【管理/運用や機能に関する項目】
アクセス権管理機能(※1)
文書自動変換機能
バージョン管理機能(※2)
ファイル照合機能
タスク管理機能
全文検索機能
更新通知機能
データ移行機能
【容量や性能に関する項目】
ディスク容量の増設(※3)
アクセス性能の強化
クラウド連携機能
データ圧縮機能
【バックアップなどに関する項目】
クラウドバックアップ機能
レプリケーション機能
PCバックアップ機能
【社外での利用などに関する項目】
リモートアクセス機能
スマートデバイス対応
Webブラウザ編集機能
ゲストアクセス機能
以下のグラフはファイルサーバの利用状況として「一般のPCサーバをファイルサーバ用途として利用」(前頁の「パターン1」)と回答したユーザ企業と中堅・中小企業全体のそれぞれに対し、上記のニーズのうちの※1、※2、※3を尋ねた結果を抜粋したものである。
「パターン1」と中堅・中小企業全体を比べた場合、「ディスク容量の増設」というニーズが高くなっていることがわかる。
したがって、ファイルサーバ用途としてPCサーバを流用しているユーザ企業に対しては『ディスク容量を増やすことができるファイルサーバ専用機』の訴求が有効と考えられる。実際、PCサーバが安価になったことによって、中堅・中小企業にはPCサーバを流用したファイルサーバを目にすることが少なくない。だが、そうした安価なPCサーバはディスク容量の拡張性が十分でなく、使い続けているうちにディスク容量が足りなくなるといった状態に陥りやすい。
このように中堅・中小企業に対して適切なファイルサーバ活用を訴求する際は、同じ機能や特徴であっても「課題解決」として訴求するのか?、「ニーズ充足」という観点からアプローチするのか?の選択が重要となる。上記の例でいえば、『ファイルサーバ専用機であればディスク容量の拡張性が高いので、現在のように容量を気にせずにもっと多くの文書ファイルを共有でき、業務効率の改善につながる』といったように、課題解決よりも得られるメリットを強調したアピールが有効ということになる。
上記は「パターン1」のユーザ企業に対する訴求策のごく一部にすぎない。本リリースの元となる調査レポートでは「パターン1」に対する他の訴求策に加えて、「パターン1」以外のファイルサーバ利用状況における「課題解決」や「ニーズ充足」を踏まえた訴求策を網羅している。
(調査レポートの詳細は右記を参照 (リンク ») )


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「カスタムリサーチ」はクライアント企業様個別に設計・実施される調査とコンサルティングです。
1.調査企画提案書の提示:
初回ヒアリングに基づき、調査実施要綱(調査対象とスケジュール、費用など)をご提案させていただく
2.調査設計:
調査企画提案に基づき、具体的な調査方法の選定、調査票の設計/作成やインタビュー取材計画立案を行う
3.実施と集計:
設計された調査を実施し、その結果を集計する
多彩な調査方法が活用できます。
定量調査(アンケート調査)
ユーザ企業の実態とニーズを数値的に把握したい
販社やSIerが望む製品やサービスの動向を知りたい
定性調査(インタビュー調査)
ユーザ企業が抱える課題を個別に詳しく訊きたい
販社やSIerがベンダに何を期待しているかを訊きたい
デスクトップリサーチ
競合他社の動向などを一通り調べたい
4.分析:
集計結果を分析し、レポートを作成する
5.提言:
分析結果を基にした提言事項を作成し、報告する


本データの無断引用・転載を禁じます。引用・転載をご希望の場合は下記をご参照の上、担当窓口にお問い合わせください。
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株式会社 ノークリサーチ
担当:岩上 由高
東京都足立区千住1-4-1東京芸術センター1705
TEL 03-5244-6691 FAX 03-5244-6692
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