EUCの失敗を繰り返さない:ノーコード開発ツールが目指すべき「真の市民開発」

ノークリサーチは同社が提供する『AI×市場データ:プレゼン資料生成サービス』の実施事例として、株式会社ネオジャパンと共にノーコード開発ツールを活用した市民開発に関する対談を実施した。

株式会社ノークリサーチ

2026-08-05 12:30

<過去の経験を踏まえた上で「欲しいと思う人が自分で作れる」という理想の状態を創り出す> ■通常のAIサービスはベンダのコンテンツも学習するため、質問者に忖度した回答に要注意 ■ワークフローやスケジューラなどの慣れ親しんだツールが「真の市民開発」の入り口となる ■「市民開発」が実現した後も情シス担当/部門やDX推進部署には重要な役割が残っている
PRESS RELEASE(報道関係者各位) 2026年8月5日

EUCの失敗を繰り返さない:ノーコード開発ツールが目指すべき「真の市民開発」

調査設計/分析/執筆: 岩上由高


ノークリサーチ(本社〒160-0022東京都新宿区新宿2-13-10武蔵野ビル5階23号室 代表:伊嶋謙ニ TEL:03-5361-7880URL:www.norkresearch.co.jp)は同社が提供する『AI×市場データ:プレゼン資料生成サービス』における「アナリスト伴走型」の実施事例として、株式会社ネオジャパンと共にノーコード開発ツールを活用した市民開発に関する対談を実施した。


<過去の経験を踏まえた上で「欲しいと思う人が自分で作れる」という理想の状態を創り出す>
■通常のAIサービスはベンダのコンテンツも学習するため、質問者に忖度した回答に要注意
■ワークフローやスケジューラなどの慣れ親しんだツールが「真の市民開発」の入り口となる
■「市民開発」が実現した後も情シス担当/部門やDX推進部署には重要な役割が残っている

※グラフ・図表を含む本リリースは以下のURLよりご確認いただけます
(リンク »)


■通常のAIサービスはベンダのコンテンツも学習するため、質問者に忖度した回答に要注意
昨今はChatGPTやGeminiに尋ねれば、製品/サービスの開発や拡販に必要な知見を得ることができる。だが、AIは往々にして尋ねた側の言い回しに忖度しがちである点に注意が必要だ。例えば、「生産管理のSaaSは普及しているか?」と訊くと、「SaaS化が進んでいる」という主旨の回答が出やすい。一方、「生産管理はまだまだオンプレミスが主体と考えるが、実際はどうか?」と問うと「ご指摘の通り、オンプレミスが依然として多くを占めます」と逆の答えが返ってくる。これはAIの学習対象の中にベンダが作成したコンテンツも含まれているからだ。生産管理の市場ではSaaS/オンプレミスそれぞれを推進する立場のベンダが併存している。AIはインターネット上の様々なコンテンツの中から質問者の意図に近いものを回答の根拠として参照する。その結果、上記のような「忖度」した回答が生じやすくなるわけだ。
こうした弊害を解消し、ユーザ企業を対象としたIT活用実態の調査結果のみを根拠として、製品/サービスの企画立案や拡販に役立つプレゼン資料を生成するサービスが「AI×市場データ:プレゼン資料生成サービス」である。 同サービスはブラウザから企画案や販促文を入力すると、それに関連する市場動向や最善と考えられる機能/アピールを市場調査データと共に整理して、PPTX/PDF形式のプレゼン資料にまとめて出力してくれる。「***のような製品を開発しようとしているが、方向性は正しいか?」「既に販売している***をもっと拡販するには何が必要なのか?」といった場面で、Webサイトや調査レポートの膨大なデータを読破しなくても、実績のあるノークリサーチの調査レポートから最善のものをAIが選択して、プレゼン資料としてまとめてくれる。
質問を投げかけるChatGPTやGeminiと異なり、 「AI×市場データ:プレゼン資料生成サービス」は製品/サービスの企画案や販促文を入力するという独特のスタイルだが、使いこなせれば製品/サービスの開発/拡販の精度やスピードを大幅に高めることができる。 同サービスにはツールのみを提供する「セルフサービス型」と、アナリストと討議しながらプレゼン資料を作成できる「アナリスト伴走型」の2通りのプランがある。
本リリースでは「アナリスト伴走型」の活用例として、グループウェアやノーコード開発ツールの市場で存在感を示している株式会社ネオジャパンのマーケティング統括部にて同社の市場戦略を牽引する方々と共にノーコード開発ツールによる「真の市民開発」とは何か?を明らかにしていく。


■「欲しいと思う人が自分で作れる」ことが「市民開発」の理想形、それを実現する施策とは?
ネオジャパンはグループウェアの「desknet’s NEO」、ノーコード開発ツール「AppSuite」、ビジネスチャット「ChatLuck」など、ユーザ企業における日々の業務を支えるアプリケーション市場において常に大きな存在感を示している有力ISVの1社である。今回は同社のマーケティング統括部にて、同社の様々な製品/サービスの展開を推進されているプロダクトマーケティング担当部長の山田志貴氏、同部門の吉成純玲氏に「AI×市場データ:プレゼン資料生成サービス」を実際に利用いただきながら、ノーコード開発ツールが目指すべき「真の市民開発」とは何かを一緒に探っていく機会をいただいた。

岩上:
ノーコード開発ツールは引き続き注目分野の1つですが、更なる市場拡大のためには何が必要とお考えですか?
山田氏:
弊社は「欲しいと思う人が自分で作れる」という意味での「市民開発」を目指していますが、どんなに簡単なツールがあってもウチには無理と考えるユーザ企業もいます。
そうした状況を打破する手掛かりが分かるといいですね。
岩上:
「AI×市場データ:プレゼン資料生成サービス」は「課題は何か?」を答える通常のAIサービスと違って、「課題を解決するツールがあるとしたら、それはどんなものか?」を調査データと共に整理してくれます。今お話いただいた内容をそのまま入力してみましょう。
(入力内容)
[アプリ名]:
「市民開発は無理」と考えるユーザー企業向けのツール
[アプリ詳細]:
コーディング不要で簡単であってもうちの会社には無理と考えるユーザー企業も少なくない中、ノーコード開発ツールの課題を解消できる画期的なツール


■ワークフローやスケジューラなどの慣れ親しんだツールが「真の市民開発」の入り口となる
岩上:
「ツール活用に必要なITスキルを持つ社内人材がいない」(25.9%)ならびに「導入しても現場における活用が浸透/普及していかない」(23.8%)といった課題を踏まえて、『業務整理・ヒアリング』が満たすべき機能/特徴として筆頭に挙げられています。
山田氏:
「IT担当/部門が作り、現場部門が使う」という構図だと上記の課題が常に発生します。ですが、現場で手軽に使えるツールがあれば話は変わってきます。実際、Excelを業務システムのように活用している現場は多々ありますよね。
岩上:
確かにそうですね。使いやすいスプレッドシート自体はUIとして優れているけれども、本来は個人で管理するファイルであるはずのExcelが情報共有システムとなってしまったことが問題であったわけですね。
山田氏:
現場部門が必要とするシステムを、現場自らで作っていく。これこそが「真の市民開発」であると我々は考えています。とはいえ実現のハードルが高いのも事実です。そこでお客様には、desknet’s NEOのスケジューラやワークフローといった汎用性の高い機能を導入のきっかけとしていただき、そこから少しずつAppSuiteで「自らが必要とするシステムを自らで作っていく」風土を作っていただきたいと考えています。
岩上:
Excelと同様の「慣れ親しんだ使いやすさ」を踏襲しつつ、個別要件にも応えられる開発基盤を提供されているわけですね。ワークフローについて触れていただきましたが、満たすべき機能や特徴の3番目に「柔軟なフロー設計」が位置しています。業務の流れを担う基盤が備わっていることもdesknet’s NEO + AppSuiteの強みかと思います。業務フロー基盤がない状態でノーコード開発ツールを活用すると「単に様々なExcelファイルが個別にクラウド上に移っただけ」の状態になりがちです。「ノーコード開発ツール=クラウド」の図式が先行して、クラウド移行が目的化している場合もある点には少し懸念を感じています。一方、AppSuiteは確かオンプレミスも選べましたよね。
吉成氏:
クラウド/オンプレミスの双方を選択可能です。銀行などのクラウド活用が難しい業態ではその点を評価いただいています。
岩上:
desknet’s NEOのワークフローやスケジューラ、ChatLuckのビジネスチャットなどといった日頃の業務で利用しているツールがあることによって「欲しいと思う人が自分で作れる」という市民開発を実現できるということが理解できました。とは言え、AppSuite自体はユーザ企業にとっては新しいツールなので、その点が障壁となることはありませんか?
吉成氏:
その点をカバーするために、AppSuiteによるアプリ作成を支援する「伴走支援サービス」、作成作業を代行する「アプリ作成代行サービス」を提供しています。さらには活用時の疑問や悩みを1対1の対話で気軽に相談できる「1on1個別相談会」、ツール活用のTIPSなどを情報発信するサイト「みなとデスクネッツ」を通じたノウハウの共有にも取り組んでいます。
岩上:
なるほど、そうした取り組みによってノーコード開発ツールを活用する際の最初の一歩を踏み出しやすくなりますね。
では、今度はこれまでお話いただいたAppSuiteの強みや特徴をプレゼン資料生成サービスに入力してみましょう。現状の強みや特徴を踏まえた上で、今後はどんなニーズに着目すれば良いか?などが見えてくるはずです。


■「市民開発」が実現した後も情シス担当/部門やDX推進部署には重要な役割が残っている
岩上:
1番目の「現場従業員へのヒアリングによる業務フロー整理」(26.9%)は先程のご説明の通り、現場の従業員が使い慣れたdesknet’s NEOのワークフロー機能を自らの手でAppSuiteと連携することでカバーできますね。ヒアリングを介す必要がない分、現場業務との乖離も防げそうです。2番目の「業務や現場で異なるデータ書式を統一する支援」(20.0%)はどうですか?
山田氏:
「真の市民開発」においても情シス担当/部門やDX推進部署の役割はなくなりません。それが、複数部門を跨いだ業務やデータの整備です。AppSuiteには各アプリのデータ件数やアクセス状況などを把握したり、2階層のラベル付けを行う機能が備わっています。かつてのEUC(End User Computing)で見られたアプリ乱立の弊害を防ぎつつ、マスターデータの統合などといった部門を跨いだ業務最適化を進めることができるわけです。ちなみに5番目の「業務システム自体が自動化機能を包含している」(13.4%)とは、どういったニーズですか?
岩上:
例えば、Excelとワークフローが別々のUIを持ったアプリであった場合、Excelで作成した拠点毎の予算データなどを申請する際には、Excelシート内のデータを読み取ってワークフローに転記する作業をヒトが行うか、またはRPAで操作内容を記録して再生する必要があります。ですが、スプレッドシートとワークフローの機能を備えたアプリをノーコードで作成することができれば、こうした転記業務の自動化は自ずと作成したアプリ内で実現されていることになります。つまり、「RPAと似たようなことをノーコード開発ツールでも実現できるはずなので、それを実践して欲しい」というニーズです。そう考えるとRPAは「異なるUIを持つアプリが個別に存在する状態」から、「市民開発によって必要なアプリを個別に作成できる状態」へと進化していく過渡期に必要とされていたツールと言えるかも知れません。最後に「AI×市場データ:プレゼン資料生成サービス」を実際に利用してみた感想をお聞かせいただけますか?
吉成氏:
出力された結果が、ベンダのアピールではなく、実際に各種の業務アプリケーションや開発ツールを導入済み/導入予定のユーザ企業を対象とした調査データに基づいているという点が他のAIサービスとの大きな違いだと思います。
山田氏:
弊社は長年グループウェアという市場でユーザの課題と向き合い続けてきましたが、そんな我々が認識している「今のユーザが抱えている課題・ニーズ」をストレートに提示してきたことに驚きました。
岩上:
公平性/客観性を担保した第三者調査機関としての調査データに基づいているという点はノークリサーチの根幹ですので、その点をご評価いただけて大変嬉しいです。この度はお忙しい中、貴重な対談の機会を賜り、誠にありがとうございました。


本リリースに関するお問い合わせ

株式会社 ノークリサーチ 担当:岩上 由高
〒160-0022 東京都新宿区新宿2-13-10 武蔵野ビル5階23号室
TEL 03-5361-7880 FAX 03-5361-7881
Mail: inform@norkresearch.co.jp
Web: www.norkresearch.co.jp
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