2017年中堅・中小市場における販社/SIerの導入社数シェアと導入効果の関連

ノークリサーチは2017年の中堅・中小市場における販社/SIerの導入社数シェアと導入効果の関連性に関する調査を行い、その分析結果を発表した。

株式会社ノークリサーチ

2017-10-30 13:00

<「シェア上位の販社/SIerが評価されている事柄は何か?」がシェア維持/拡大の重要なヒント> ■「ユーザ企業における委託先/購入先の選択を左右する要素は何か?」を知ることが第1歩 ■プライム販社/SIerとしての社数シェアは数社の上位企業を除けば極めて僅差となっている ■「導入効果」と「費用」の評価を総合的に捉えると、シェア維持/拡大のポイントが見えてくる
PRESSRELEASE(報道関係者各位)2017年10月30日

2017年中堅・中小市場における販社/SIerの導入社数シェアと導入効果の関連

調査設計/分析/執筆:岩上由高


ノークリサーチ(本社〒120-0034東京都足立区千住1-4-1東京芸術センター1705:代表:伊嶋謙ニTEL:03-5244-6691URL:http//www.norkresearch.co.jp)は2017年の中堅・中小市場における販社/SIerの導入社数シェアと導入効果の関連性に関する調査を行い、その分析結果を発表した。本リリースは「2017年版中堅・中小企業の業務システム購入先のサービス/サポート評価レポート」のサンプルおよびダイジェストである。


<「シェア上位の販社/SIerが評価されている事柄は何か?」がシェア維持/拡大の重要なヒント>
■「ユーザ企業における委託先/購入先の選択を左右する要素は何か?」を知ることが第1歩
■プライム販社/SIerとしての社数シェアは数社の上位企業を除けば極めて僅差となっている
■「導入効果」と「費用」の評価を総合的に捉えると、シェア維持/拡大のポイントが見えてくる


対象企業:日本全国/全業種の500億円未満の中堅・中小企業
対象職責:以下のいずれかの権限を持つ社員
「情報システムの導入や運用/管理の作業を担当している」
「情報システムに関する製品/サービスの選定または決裁の権限を有している」
調査実施時期:2017年7月~8月
有効回答件数:1300社(有効回答件数)※調査対象の詳しい情報については右記URLを参照 (リンク »)


■「ユーザ企業における委託先/購入先の選択を左右する要素は何か?」を知ることが第1歩
ノークリサーチでは例年1300社に及ぶ中堅・中小企業を対象として、「業務システムの委託先/購入先として最も主要なIT企業はどこか?(プライムの販社/SIer)」や「プライムの販社/SIerから実際に導入したIT商材の導入効果や費用に関する効果」などの詳細状況について集計/分析を行っている。
以下のグラフは年商500億円未満の中堅・中小企業1300社に「プライムの販社/SIer」を尋ねた結果のうち、上位24社の「導入社数シェア」と「導入効果に対する評価」の関連性をプロットしたものだ。
中堅・中小企業においてもPC、インターネット、基本的な業務システムといったビジネスに不可欠なIT基盤は既に揃っている。
IT企業がユーザ企業にとって頼れる委託先/購入先となるためには「導入社数シェア上位のIT企業が評価されているポイントは何か?」を知ることが大切となる。本リリースの元となる調査レポートではその点に関する詳しい分析と今後に向けた提言を行っているが、次頁ではその一部をサンプル/ダイジェストとして紹介している。


■プライム販社/SIerとしての社数シェアは数社の上位企業を除けば極めて僅差となっている
本リリースの元となる調査レポートでは以下に列挙した60超に及ぶ選択肢を列挙し、1300社の中堅・中小企業に対して、
設問[S1-1]:過去三年以内に業務システムの委託/購入を行った全てのIT企業(複数回答)
設問[S1-2]:過去三年以内に業務システムの委託/購入を行った業者の中で、三年間の累計金額が最も高かったものを尋ねている。後者はプライムの販社/SIerを1社のみ回答する設問に相当する。
以下のグラフは設問[S1-2]のプライム販社/SIerを尋ねた結果のうち、上位24社以外を「その他」にまとめてプロットしたものだ。
(調査レポートでは上記に列挙した全ての販社/SIerのシェア状況を含む全設問を「A1.年商区分」「A2.職責区分」「A3.従業員数区分」「A4.業種区分」「A6.IT管理/運用の人員規模」「A7.ビジネス拠点の状況」を軸として集計したデータが含まれる)
上記のグラフを見ると、上位数社のIT企業を除けば非常に多数のIT企業が少しずつシェアを分け合っている状況であることがわかる。こうした状況の中、販社/SIerが顧客を増やしていくためには何が必要なのだろうか?その重要なヒントとなるのが次頁に記載している「導入効果」や「費用」に関するユーザ企業の評価結果である。


■「導入効果」と「費用」の評価を総合的に捉えると、シェア維持/拡大のポイントが見えてくる
本リリースの元となる調査レポートでは1300社の中堅・中小企業に対して、プライムの販社/SIerから導入したIT商材の導入効果や費用に対する評価を以下のような設問で尋ねている。
設問[S3]:導入効果に関する評価最も主要な委託先/購入先(プライムの販社/SIer)から最近導入したIT関連資産やサービスの導入効果を以下の2つの観点から尋ねた設問。
「売上改善」の観点:導入によって期待していた売上の増額幅が期待を上回った場合は「○」、
下回った場合は「×」、売上改善を期待していなかった場合は「N/A」
「経費削減」の観点:導入によって期待していた経費の削減幅が期待を上回った場合は「○」、
下回った場合は「×」、経費節減を期待していなかった場合は「N/A」
設問[S3]の選択肢は上記の2つの観点を組み合わせたもの(3×3= 9通り)となる。
設問[S4]:費用に関する評価
最も主要な委託先/購入先(プライムの販社/SIer)から最近導入したIT関連資産やサービスの導入/運用に必要となった費用を以下の2つの観点から尋ねた設問。
「導入費用」の観点:初期導入に要した費用が予定の金額以内だった場合は「○」、超過した場合は「×」
「運用費用」の観点:保守/サポート費用が予定の金額以内だった場合は「○」、超過した場合は「×」
設問[S4]の選択肢は上記の2つの観点を組み合わせたもの(2×2 = 4通り)となる。
上記の2つの設問のうち、設問[S3]の結果について「売上改善:○⇒プラス20」「売上改善:×⇒マイナス20」「経費削減:○⇒プラス10」「経費削減:×⇒マイナス20」とした重み付けに基づくIT企業各社の評価ポイントを縦軸、導入社数シェア(グラフを見易くするためx ⇒log2(x)+0.5という変換処理を施している)を横軸としてプロットしたものが冒頭にも掲載した以下のグラフである。
「大塚商会」「NTTデータ(系列企業を含む)」「リコー(系列企業も含む)」「オービック」「富士通マーケティング」といった設問[S1-2S]における上位5社はいずれのグラフにおいても近似直線の周辺かつグラフ右上の領域(導入社数シェアと導入効果の双方が相対的に高い)に位置している。だが、高い導入社数シェアを獲得/維持するためには単に導入効果に関する評価を高めれば良いだけではない。ここでは詳細は割愛するが、もう1つのグラフである「設問S3(費用に対する評価)と導入社数シェアとの関連」も加味すると、IT企業が留意すべき重要ポイントが見えてくる。このようにプライムの販社/SIerとしてのシェアを維持/拡大するためには『導入社数シェア、導入効果に関する評価、費用に関する評価』の3つの観点を総合的に捉えることが重要となってくる。


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