2026年版 中堅・中小向けERPのリプレース/新規導入による市場規模予測
調査設計/分析/執筆: 岩上由高
ノークリサーチ(本社〒160-0022東京都新宿区新宿2-13-10武蔵野ビル5階23号室 代表:伊嶋謙ニ TEL:03-5361-7880URL:www.norkresearch.co.jp)は中堅・中小向けERPのリプレースや新規導入に起因する市場規模予測を発表した。本リリースは「2026年版 中堅・中小企業におけるERPのリプレース/新規導入を促進する要因と市場規模予測レポート」の案内およびサンプル/ダイジェストである。
<今後3年間でERPリプレース/新規導入に伴う市場規模は5367億円に達する>
■ERP市場規模予測:リプレースは2396.1億円、新規導入は2970.9億円、合計は5367.0億円
■市場規模算出では「トップダウン方式」「ボトムアップ方式」を適切に使い分けることが重要
■リプレースや新規導入を引き起こすユーザ企業の課題やニーズを年商別/業種別に分析
※グラフ・図表を含む本リリースは以下のURLよりご確認いただけます
(リンク »)
■ERP市場規模予測:リプレースは2396.1億円、新規導入は2970.9億円、合計は5367.0億円
経産省のDXレポートが公開された頃から、ERPはSoR(System of Records)の代表格となり、SoE(System of Engagement)やSoI(System of Insight)と比べてレガシー化したIT資産と見なされるようになった。 一方で、企業におけるAI活用の焦点はAIチャットを用いたインターネット上の情報収集から、社内に蓄積されたデータの有効活用へと移りつつある。 生成AIやAIエージェントの導入で成果を上げるためには社内データの整備が欠かせない。その過程でERPのリプレースや新規導入が活性化する可能性も十分考えられる。
そこで、本リリースの元となる「2026年版 中堅・中小企業におけるERPのリプレース/新規導入を促進する要因と市場規模予測レポート」では、有効回答件数1300社のユーザ企業を対象とした調査結果を元に今後期待されるERPのリプレース/新規導入の市場規模を算出している。
以下のグラフは今後期待されるERPのリプレース/新規導入の市場規模を年商別(小規模企業、中小企業、中堅企業)に集計した結果である。(小規模企業=年商5億円未満、中小企業=年商5~50億円、中堅企業=年商50~500億円)
リプレースは2396.1億円、新規導入は2970.9億円、両者の合計は5367.0億円に達することがわかる。次頁以降では市場規模の算出方法やリプレース/新規導入につながるERP提案分析の結果を掲載している。
■市場規模算出では「トップダウン方式」「ボトムアップ方式」を適切に使い分けることが重要
一般的に市場規模の算出方法には大きく分けて、以下の2通りがある。
トップダウン方式:
例) シェア上位企業の販売額とシェア割合から全体を逆算する
市場の寡占率が高いなどの理由で、シェア上位の数値を客観的かつ高い精度で取得できる場合に有効
ボトムアップ方式:
例) 企業数×導入割合×導入単価の積算で算出する
多数の商材が様々な経路/形態で流通し、シェア上位企業の値からは全体の推計が難しい場合に有効
ERPリプレース/新規導入の市場規模をトップダウン方式で算出するには「シェア上位の製品/サービスは何か?」に加えて、それらの販売額やシェア割合も推定する必要がある。ベンダ取材などを元に予想を立てるにしても算出根拠の多くが推定に依存するため、精緻な予測が難しくなりやすい。一方で、本リリースの元となる調査レポートでは有効回答件数1300社のユーザ企業を対象とした調査を行い、ERPの導入状況(リプレースや新規導入の予定割合など)や導入費用の実態を詳細に集計/分析している。そこで、本リリースの元となる調査レポートでは実態調査で得られた上記の数値を元にボトムアップ方式で市場規模予測を算出している。
ここで算出された市場規模予測は概ね今後3年間におけるERPリプレース/新規導入が対象となる。前頁のグラフを見ると、小規模企業では新規導入がリプレースを大きく上回っており、今後はERPの裾野が広がると予想される。 一方、IT活用が既に進んでいる中堅企業ではリプレースの方が新規導入よりも大きい。残る中小企業では新規導入がリプレースを僅かに上回っている。調査レポートでは年商別に加えて、業種別(製造業・建設業、卸売業・小売業、運輸業・サービス業の3区分)に集計したERPリプレース/新規導入の市場規模予測も算出している。次頁ではリプレースや新規導入につながるERP提案の分析について述べている。
■リプレースや新規導入を引き起こすユーザ企業の課題やニーズを年商別/業種別に分析
前頁までに述べた市場規模予測を実際のERP導入案件に結びつけるためには、「リプレースや新規導入を引き起こすユーザ企業の課題やニーズは何か?」を把握することが大切だ。本リリースの元となる調査レポートではERPの課題やニーズを様々な観点から尋ねた結果を分析し、リプレースや新規導入につながる項目は何か?を明らかにしている。
例えば、以下に列挙したものは「導入済みのERPにおいて抱えている課題」を尋ねた設問の選択肢一覧である。
導入済みのERPにおいて抱えている課題
<<個別要件への対応に関する課題>>
P1_6B_1.自社の要件に合致しないまま、ERPを利用している
P1_6B_2.自社にはシステム化できない業務も多く存在する(※1)
P1_6B_3.業務に必要なデータがERPの外部に散在している
P1_6B_4.業種に応じたラインアップ/テンプレートが少ない
<<経営支援や業務改善に関する課題>>
P1_6B_5.データを収集/要約すべきシステムを選定できない
P1_6B_6.AIでは業務の連携における問題点を検知できない(※2)
P1_6B_7.AIで高度な予測を行えるだけのデータ蓄積がない
P1_6B_8.AIが提示する結果が本当に正しいか判断できない(※3)
P1_6B_9.業務間でデータの不整合があり、AIで処理できない
<<AIによる利便性や安全性に関する課題>>
P1_6B_10.AIが自動で行う処理内容が分からず、不安である(※4)
P1_6B_11.AIチャットでは、簡単な質問への回答しかできない
P1_6B_12.AIによる自動処理が新たなセキュリティリスクになる
P1_6B_13.AIを活用できる人材を採用/育成することができない
<<システム連携に関する課題>>
P1_6B_14.外部システムの連携には他のツールが必要である
P1_6B_15.業務フローを管理するワークフロー機能が不十分
P1_6B_16.スケジューラやWeb会議サービスと連携できない
P1_6B_17.SaaSの組み合わせでは要件を満たせない
<<システム形態に関する課題>>
P1_6B_18.個別要件に合わせるにはコーディングが必要となる
P1_6B_19.ヒトの手作業とシステム上の処理が連携していない
P1_6B_20.業務フローの分岐/判断をシステムに任せられない
P1_6B_21.ヒトが担っている手作業が多く、自動化できていない
P1_6B_22.ブラウザのみでは一部の機能しか利用できない
P1_6B_23.パッケージとSaaSを選択/併用できない
前頁で確認したように、中堅企業では新規導入よりもリプレースの市場規模が大きかった。そこで、中堅企業における上記の課題項目間の関連性をベイジアンネットワーク分析を用いて可視化すると以下の左図のようになる。さらに、リプレース発生に最も大きく影響する課題項目が何か?を分析したものが以下の右表である。
ここでは詳細は割愛するが、中堅企業に対して※1の課題を解決しないままAI活用を進めると、※2、※3、※4といった課題が連鎖的に顕在化することがわかる。そのため、中堅企業向けにAI活用を訴求する際はERPリプレースを通じてシステム化されていない業務の整備にも並行して取り組むことが肝要だ。ここでは分析例の概略を抜粋したが、本リリースの5ページに列挙したように、調査レポートでは様々な観点からERPリプレース/新規導入につながる要因は何か?を明らかにしている。
(右記のリリースでは業種別の分析例を紹介している (リンク ») )
本リリースの元となる調査レポート
『2026年版 中堅・中小企業におけるERPのリプレース/新規導入を促進する要因と市場規模予測レポート』
年商別(小規模企業、中小企業、中堅企業)および業種別(製造業・建設業、卸売業・小売業、運輸業・サービス業)にERPのリプレースや新規導入につながるユーザ企業の重視事項、課題、ニーズは何か?を分析&提言。さらにERPの市場規模予測も算出。
【対象企業属性】(有効回答件数:1300社)
年商区分:
小規模企業 年商5億円未満
中小企業 年商5億円以上~50億円未満
中堅企業 年商50億円以上~500億円未満
業種区分:
製造業・建設業 組立製造、加工製造(プロセス製造)、建築、土木、設備など
卸売業・小売業 商品の卸売(商社、仲介など)、小売(スーパー、専門店など)
運輸業・サービス業 運輸(トラック運送、倉庫など)および各種のサービス業
本調査レポートは10分野の業務アプリケーションの導入状況や課題/ニーズを集計した以下の調査レポートに収録されたERP関連データにベイジアンネットワーク分析を始めとする高度な分析手法を適用することにより、中堅・中小企業におけるERPのリプレースや新規導入を促進する要因は何か?今後の市場規模はどれくらいか?を明らかにしている。
「2025年版 中堅・中小企業のITアプリケーション利用実態と評価レポート」
(リンク »)
【分析サマリ(分析と提言を述べたPDFドキュメント)の概要】
第1章: 中堅・中小企業におけるERPの導入状況と導入費用
まず始めに、中堅・中小企業におけるERPの導入状況(導入済み:継続、導入済み:変更、未導入:新規予定、未導入:予定なし)と導入費用を年商別および業種別に俯瞰する。
第2章: ERPのリプレースや新規導入に繋がる業務アプリケーションの導入/更新に関する全体的な方針
業務要件への適合性、運用形態、費用/課金体系など、業務アプリケーションを導入/更新する際にユーザ企業が何を重視するか?を尋ねた調査データにベイジアンネットワーク分析を適用することにより、リプレースや新規導入に繋がりやすい重視事項は何か?を年商別および業種別に明らかにしている。
第3章: ERPのリプレース要因となるユーザ企業の課題
ERP導入済みのユーザ企業が抱える課題のうち、ERPのリプレース要因となりやすい項目は何か?をベイジアンネットワーク分析を用いて年商別ならびに業種別に明らかにしている。
第4章: ERPのリプレースや新規導入を促すユーザ企業のニーズ
ERPを導入済みだがリプレースする予定のユーザ企業およびERPを新規導入する予定のユーザ企業に対してERP製品/サービスが持つべき機能や特徴(ニーズ)を尋ねた結果にベイジアンネットワーク分析を適用することで、リプレースや新規導入を促すニーズは何か?を年商別および業種別に明らかにしている。
第5章: ERPの市場規模予測(リプレースおよび新規導入)
今後(2025年後半以降)のERP市場規模予測をリプレースと新規導入に分けて、年商別および業種別に算出している。
【発刊日】 2026年6月8日 【価格】 175,000円(税別)
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