インターネットに対応した全銀TCP/IP手順を新搭載、「Biware 全銀TCPクライアント」最新版を発売

株式会社インターコム

2018-07-04 11:00

コンピューターソフトウェア開発の専門会社、株式会社インターコム(本社:東京都台東区、代表取締役社長:松原 由高)は、EDI通信ソフトウェア「Biware 全銀TCPクライアント Ver.3.7 (バイウェア ゼンギンティーシーピークライアント Ver.3.7)」 を2018年7月10日(火)に販売開始します。

本商品は、一般社団法人全国銀行協会(以下、全銀協)が制定した通信手順「全銀協標準通信プロトコル(TCP/IP 手順・広域IP網)」に準拠する「インターネットに対応した全銀TCP/IP手順」、および同じく従来型の「全銀TCP/IP手順」に対応するソフトウェアです。従来の電話回線(アナログ/ISDN)を利用した全銀TCP/IP手順の利用ユーザーが、順次インターネット対応手順へ移行するにあたり、両手順を併用して使用できます。

■「Biware 全銀TCPクライアント Ver.3.7」 システム概念図
電話回線を利用した全銀TCP/IP手順とインターネットに対応した全銀TCP/IP手順の両手順を併用可能。
(リンク »)


高価な同期モデムを必要とするBSCをベースとした通信手順※1 に替わり、安価な非同期モデムで通信が可能な全銀TCP/IP手順は1997年の制定後、銀行業界に限らず各業界で広く普及し続け今日に至っています。そのような全銀TCP/IP手順も、主要な通信インフラである「INSネット ディジタル通信モード」のサービス終了を2024年に控え、今まさに過渡期を迎えつつあります。このような状況の中、全銀協では従来手順に替わる新しい通信手順として、インターネットなどのIP網をインフラとする「全銀協標準通信プロトコル(TCP/IP手順・広域IP網)」を2017年5月に制定しました。

「Biware 全銀TCPクライアント Ver.3.7」は、従来の「全銀TCP/IP手順」と新たに制定された全銀協標準通信プロトコルに準拠する「インターネットに対応した全銀TCP/IP手順」の各クライアント向けEDI通信ソフトウェアです。新たな全銀協標準通信プロトコルにおける電文制御の仕様は、従来の全銀TCP/IP手順の仕様がそのまま踏襲されています。そのため、全銀TCP/IP手順の利用ユーザーがインターネットに対応した全銀TCP/IP手順へ移行するにあたり、後続の基幹システムに手を加える必要は原則ありません。最小限の負担で移行作業を進めることができます。また、インターネットに対応した全銀TCP/IP手順への移行は、取引先との取り決めに応じて個別に進めて行く必要があり、当面は両手順の並行運用が求められます。両手順に対応した本商品なら、将来の完全移行を見据えつつ、移行期の今から将来にわたって有効活用できます。

「Biware 全銀TCPクライアント Ver.3.7」の主な特長は以下の通りです。

(1)インターネットに対応した全銀TCP/IP手順における通信の暗号化機能は、一般社団法人情報サービス産業協会(以下、JISA)が作成したガイドラインに基づき、SSL/TLS方式による暗号通信技術を採用している点。

(2)API連携、コマンド連携の2つのシステム連携手段を用意しており、本商品の通信機能を業務システム/ソフトウェアに組み込んで利用できる点。

(3)スケジュールに沿った通信の実行や通信前後の処理の登録により、新旧の全銀TCP/IP手順によるEDIの自動運用が可能である点。


インターネットに対応した全銀TCP/IP手順を搭載した「Biwareシリーズ」は今回のリリースが第一弾となります。今後、クライアント手順/サーバー手順の両通信手順を実装したシリーズ最上位商品の「Biware EDI Station 2」についても、同手順の対応を図って参ります。

※1 BSC(Binary Synchronous Communication)手順は、IBMが開発し、コンピューター通信に初めて使われた通信手順である。正式名称を「基本形データ伝送制御手順」と呼び、全銀手順やJCA手順はBSCをベースに開発されている。

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■「Biware 全銀TCPクライアント Ver.3.7」 の特長

(1)SSL/TLS方式によるインターネットに対応した全銀TCP/IP手順を実装
インターネットに対応した全銀TCP/IP手順は、インターネットでの利用を踏まえて従来の全銀TCP/IP手順の仕様をベースに通信の暗号化といったセキュリティ対策を考慮している点が大きなポイントとなります。本商品では、SSL/TLS技術を活用した通信の暗号化機能を実装することで、安全な通信環境を実現します。SSL/TLSのバージョン指定(TLS1.2、TLS1.1、TLS1.0)や電子証明書を利用したクライアント認証の有無など柔軟な設定が可能です。

なお通信の暗号化機能については、JISA - EDI タスクフォースが作成した「全銀協標準通信プロトコル(TCP/IP 手順・広域IP網) - 利用ガイドライン SSL/TLS 方式編」※2 に基づき開発を行っています。

※2 「全銀協標準通信プロトコル(TCP/IP 手順・広域IP網) - 利用ガイドライン SSL/TLS 方式編」の詳細Webサイト
(リンク »)


(2)2つのシステム連携手段をご用意、通信ミドルウェアとして業務システムへの組み込み用途にも有効
本商品は、通信ソフトウェアとしての活用だけでなく通信ミドルウェアとしても活用できます。独自の業務システム/アプリケーションから本商品の通信機能を呼び出して利用できます。システム連携手段としては、各種開発言語からAPI を呼び出して、本商品を基にした独自開発の業務アプリケーションを作成できる「API連携」、コマンドを記述したバッチファイルを作成し、これを呼び出すことで比較的簡単に業務システムと連動させることができる「コマンド連携」の2種類をご用意しています。


(3)新旧の全銀TCP/IP手順を実装し、EDIの自動運用を実現する運用管理機能を搭載
本商品では、従来の全銀TCP/IP手順およびインターネットに対応した全銀TCP/IP手順の両通信機能を対象に1ソフトウェアで最大4回線まで同時に通信(送受信)を行うことができます。また、あらかじめ通信の実行スケジュールや通信前後の各種処理(一連の処理内容を記述したバッチファイルの実行など)を登録しておくことで、EDIの運用を自動化することができます。新旧の全銀TCP/IP手順による通信機能に加え、このような運用管理面の機能を活用することで、ユーザーの取引業務ニーズに合ったEDI環境の構築/運用を実現します。

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■「Biware 全銀TCPクライアント Ver.3.7」 の概要

□商品ラインナップと価格
・Biware 全銀TCPクライアント(インターネット対応版):78,000円(税抜)
 ※ソフトウェア本体+保守サポートサービス(1年) 付き。

・Biware 全銀TCPクライアント(インターネット対応版) TA付きパック:189,500円(税抜)
 ※ソフトウェア本体+外付けターミナルアダプター+保守サポートサービス(1年) 付き。


□動作環境
※詳細は商品Webサイトをご覧ください。

●対応OS (すべて日本語版のみ)
Windows Server 2016 Standard / Server 2012 R2 Standard / Server 2012 Standard / Server 2008 R2(SP1) Enterprise、Standard / Server 2008(SP2) Enterprise、Standard / 10 Enterprise、Pro、Home / 8.1 Enterprise、8.1 Pro、8.1 / 7(SP1) Ultimate、Professional、Home Premium

●対応通信プロトコル
全銀TCP/IP手順(クライアント)
インターネットに対応した全銀TCP/IP手順(クライアント)

●対応開発言語
Visual Basic .NET、Visual Basic (6.0J、5.0J、4.0J)
Visual C++ .NET、Visual C++ (6.0J、5.0J、4.0J)
Visual C# .NET

●対応モデム/ターミナルアダプター(TA)
Windows対応のダイヤルアップ接続(PPP接続)が可能なモデムまたはTA
※全銀TCP/IP手順で通信を行う際に必要となります。


□販売開始日
2018年7月10日(火)


□ニュースリリース
(リンク »)


□画像データ
(リンク »)


□商品Webサイト
(リンク »)

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■「Biware シリーズ」 について
シリーズ累計で24万本以上の販売実績を誇るEDIシステム構築支援パッケージです。インターネットEDI通信手順(EDIINT AS2、ebXML MS2.0、JX手順、ebXML MS3.0、SFTP、BACREX手順)からレガシーEDI通信手順(JCA手順、全銀手順、全銀TCP/IP手順、BSC手順、FAX)まで、各種通信手順に対応する商品をラインアップしています。
2013年に発売したシリーズ最上位商品となる「Biware EDI Station」では、サーバーの負荷分散によるシステムの安定性・信頼性の確保、流通BMSの多重接続、レガシーEDIの回線増設など、小規模から大規模まで本商品1本で様々なEDI業務やFAX業務を支援します。また、自動処理のルールとなるジョブフローの定義をノンプログラミングで手軽に作成。企業間取引における一連の処理を自動化することで、業務部門の働き方改革を実現します。

※BiwareシリーズWebサイト  (リンク »)

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■株式会社インターコムの会社概要
設立: 1982年6月8日
代表取締役会長 CEO: 高橋啓介
代表取締役社長: 松原由高
資本金: 8,400万円
本社所在地: 〒110-8654 東京都台東区台東1-3-5 反町ビル
TEL: 03-3839-6231(代表)
URL: (リンク »)
事業内容: インターコムは1982年の創業以来、“通信のインターコム”として「まいと~く」「FALCON」「Biware」など、数々のヒット商品を生み出してきました。現在は「通信」「リモートソリューション」「運用管理」「働き方改革」の4つの事業テーマで企業向けソフトウェアの企画・開発・販売を行っています。メガバンクなど金融機関で多数の導入実績を誇るリモートソリューションの「RemoteOperator Enterprise」、運用管理の「MaLion」など、当社の新たな柱となる商品はすべてクラウドサービスで提供しています。

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■「Biware 全銀TCPクライアント Ver.3.7」に関する問い合わせ先
株式会社インターコム
営業本部 EDIグループ
TEL: 03-3839- 6240
お問い合わせフォーム:
(リンク »)


■本ニュースリリースに関する問い合わせ先
株式会社インターコム
営業本部 営業推進部 広報宣伝グループ 山中、澤田
TEL: 03-3839-6775 


※interCOM は、株式会社インターコムの登録商標です。
※全銀は一般社団法人全国銀行協会の登録商標です。
※その他、記載されている会社名、商品名は、各社の登録商標または商標です。
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