インターコム(台東区)は4月25日、クライアントPC運用管理ソフトの新版「MaLion 6」を発表した。機械学習による人工知能(AI)を活用したログ分析、レポート出力に対応するという。5月7日に発売する。
対象とする端末と集計期間を指定すると、分析のもととなるログを出力。レポートプログラムに取り込むことで、AIが異常値や傾向を解析、Excel形式のレポートとして出力するという。
異常の度合いが高い順に従業者端末ログをリストとして抽出、統計グラフと“100”を最良とする総合スコアというフォーマットで解析結果を表示。設定における管理者の手間を削減しつつ、想定しない収集ログの傾向など、様々な情報が出力されたレポートを改善に活用できるとしている。
従業者の過度な時間外労働の傾向が把握できるOSへのログオン監視解析のみに対応する。今後は情報漏洩リスクの高い従業者など、その他ログの解析へも対応予定。
レポートイメージ(出典:インターコム)
サーバーの処理方法も改善している。通信処理回数を低減、検索速度を向上させ、処理性能は従来比5倍以上になるという。管理対象PC数2万5000台規模までストレスなくログ検索、表示できるとしている。
情報漏洩対策機能も強化。macOSの「AirDrop」やWindows 10の「近距離共有」など、BluetoothやWi-Fiを活用して近くの端末とデータを送受信する機能が禁止できる。デバイスインスタンスIDが変化するUSBデバイスの利用制御、ウィンドウタイトルを強制終了する条件設定などもできるとしている。
100クライアントの場合の参考価格は税別で100万円。旧バージョンのユーザーは無償でバージョンアップできるという。オンプレミス環境だけでなく、「Amazon Web Services」、「Microsoft Azure」などのIaaSでも運用できるが、クライアントPC運用管理サービス「MaLion Cloud」とは異なる。
初年度の販売目標として新規300社への導入を掲げている。