2019年 ハイパーコンバージドインフラの比較対象となるオンプレミスのサーバ形態

ノークリサーチは中堅・中小企業においてハイパーコンバージドインフラの比較対象となるオンプレミスのサーバ形態に関する調査/分析を行い、その結果を発表した。

株式会社ノークリサーチ

2019-04-08 12:00

<オンプレミスにおける他のサーバ形態との関連性を把握することが、HCI市場を拡大させる近道> ■「HCI」と「クラウド基盤アプライアンス」は共通する利点と両者の違いを明示することが大切 ■「現時点でどのようなサーバ形態を検討しているか?」によってHCI導入の有望度も変わる ■HCI上で稼動させるアプライアンスの種類(「セキュリティ」や「IT管理/運用」)の把握も重要
PRESS RELEASE(報道関係者各位) 2019年4月8日

2019年 ハイパーコンバージドインフラの比較対象となるオンプレミスのサーバ形態

調査設計/分析/執筆: 岩上由高

ノークリサーチ(本社〒120-0034 東京都足立区千住1-4-1東京芸術センター1705:代表:伊嶋謙ニTEL:03-5244-6691URL:http//www.norkresearch.co.jp)は中堅・中小企業においてハイパーコンバージドインフラの比較対象となるオンプレミスのサーバ形態に関する調査/分析を行い、その結果を発表した。本リリースは「2019年サーバ更新における方針/課題とHCI導入意向の関連分析レポート」のサンプル/ダイジェストである。

<オンプレミスにおける他のサーバ形態との関連性を把握することが、HCI市場を拡大させる近道>
■「HCI」と「クラウド基盤アプライアンス」は共通する利点と両者の違いを明示することが大切
■「現時点でどのようなサーバ形態を検討しているか?」によってHCI導入の有望度も変わる
■HCI上で稼動させるアプライアンスの種類(「セキュリティ」や「IT管理/運用」)の把握も重要

対象社数: 608社(有効回答件数)
対象年商: 5億円未満/ 5~50億円/ 50~100億円/ 100~300億円/ 300~500億円
対象業種: 組立製造業/ 加工製造業/ 建設業/ 卸売業/ 小売業/ 運輸業/ IT関連サービス業/ 一般サービス業/ その他
対象地域: 北海道地方/ 東北地方/ 関東地方/ 北陸地方/ 中部地方/ 近畿地方/ 中国地方/ 四国地方/ 九州・沖縄地方
対象職責: 企業の経営に関わるまたはITの導入/選定/運用作業を担う職責


■「HCI」と「クラウド基盤アプライアンス」は共通する利点と両者の違いを明示することが大切
HCI(ハイパーコンバージドインフラ)を中堅・中小市場に拡大していくためには、ユーザ企業が「クラウド(IaaS/ホスティング)」や「オンプレミスの他のサーバ形態」とHCIの関連をどのように位置付けているか?を知ることも大切となってくる。本リリースの元となる「2019年サーバ更新における方針/課題とHCI導入意向の関連分析レポート」では、608社のユーザ企業を対象とした調査データを分析し、HCI市場の拡大に向けてベンダや販社/SIerが取り組むべきことは何か?を提言している。
「クラウドを検討しているユーザ企業にとって、HCIは選択肢となりうるのか?」については、関連する下記のリリースの中で分析結果の一部を紹介している。( (リンク ») ) 一方、以下のグラフは「HCI以外のオンプレミスのサーバ形態の中で、HCIと共に検討されることが多いものは何か?」を分析した結果の一部を抜粋したものだ。
「HCIを導入済み」「HCI導入を計画/予定」「HCI導入を検討」のユーザ企業では「クラウド基盤アプライアンス」の回答割合が4割に達している。(選択肢の詳細は本リリースの3ページに記載) クラウドと同等のサーバ環境をオンプレミスで実現できる「クラウド基盤アプライアンス」はリソースの伸縮性などの点でHCIと類似した利点を持つ。また「Azure Stack」と「Azure StackHCI」のように、ユーザ企業が名称を見た時にクラウド基盤アプライアンスとHCIが非常に近い位置付けに映りやすいケースも見られる。ただし、両者はPaaSの要素を含むか?という点では異なるサーバ基盤であり、両者間でアプリケーションを手軽に移行できるわけではない点に注意する必要がある。ベンダや販社/SIerとしては伸縮性を持つサーバ環境をオンプレミスで実現するという共通の利点を訴求しつつ、「HCI」と「クラウド基盤アプライアンス」の違いを明示する取り組みが求められる。
次頁以降ではこうした分析結果の一部をサンプル/ダイジェストとして紹介している。


■「現時点でどのようなサーバ形態を検討しているか?」によってHCI導入の有望度も変わる
ノークリサーチでは発展的な分析手法を活用した調査サービス「カスタムリサーチ・プラス」の中で、ベイジアンネットワークを分析手法の一つとして採用している。(分析例は右記を参照: (リンク ») )
本リリースの元となる調査レポートにおいても、608社のユーザ企業を対象としてサーバ活用の実態や今後を尋ねた結果にベイジアンネットワーク分析を適用している。以下は「HCIの活用状況」と「クラウド基盤アプライアンス」や「垂直統合サーバ」などの様々なサーバ形態/機能の導入意向との関連を分析した結果を図示したものだ。
「HCIの活用状況」とそれぞれのサーバ形態/機能を個別にクロス集計するだけでは、様々なサーバ形態/機能とHCIの関連性を俯瞰することが難しい。だが、上記のような分析を行うことにより、様々なサーバ環境の選択肢の中でHCIがどのように位置付けられているかを把握することができる。
こうした分析手法におけるもう一つのメリットが「エビデンス」である。上図において「H1」と書かれた「HCIの活用状況」に「既に導入済みである」という条件を与えると、その影響が矢印(エッジ)で結ばれた他の選択肢(ノード)に伝播する。つまり、「ある事象が起きた時、他の事象がどう変化するか?」といったある種のシミュレーションを行うことができる。分析の結果得られた上記のような図において、特定のノードに条件を与えることを「エビデンスを与える」と表現する。こうしてHCIの活用状況別に様々なサーバ形態の導入意向を分析したものが前頁のグラフである。
前頁のグラフは「HCIを導入済み」「HCI導入を計画/予定」「HCI導入を検討」といったHCIの活用状況別に見た場合に、どのサーバ形態の導入意向が高いか?を分析したものだが、逆に「どのサーバ形態を検討しているユーザ企業において、HCIの導入意向が高いか?」も重要だ。これは、HCIを訴求しようとした場合、「クラウド基盤アプライアンス」と「垂直統合サーバ」のどちらを検討しているユーザ企業が見込みが高いか?を知ることに相当する。その場合は上図の中で「S2-6-3」(クラウド基盤アプライアンス)や「S2-6-1」(垂直統合サーバ)にエビデンスを与え、HCI導入意向がどう変化するか?を分析することになる。
ここでは詳細は割愛しているが、本リリースの元となる調査レポートではこうした分析結果の詳細と今後の提言を述べている。


■HCI上で稼動させるアプライアンスの種類(「セキュリティ」や「IT管理/運用」)の把握も重要
本リリースの元となる調査レポートにおいて分析対象となっているサーバ形態/機能の一覧は以下の通りである。選択肢にはオンプレミス形態で利用する「サーバ機器」だけでなく、クラウド形態で利用する「サーバサービス」も含まれる。 調査レポートでは以下に列挙した様々な選択肢のうち、HCIと一緒に検討されるものはどれか?逆に、HCIの導入意向が見込めるものはどれか?に関する分析を行っている。
<<サーバ機器>>
・垂直統合サーバ
ストレージやネットワークも含めて1つの筐体にまとめ、最適な設定を施した状態で提供されるサーバ機器
・薄型/小型サーバ
店舗や机上などの狭い場所にも設置が可能、かつ業務システムを稼動できる性能を持ったサーバ機器
・クラウド基盤アプライアンス
パブリッククラウドと同等のシステム開発/運用の基盤を備え、オンプレミスで導入可能なサーバ機器
・セキュリティアプライアンス
顔認証や監視カメラ分析など、高度なセキュリティ対策を手軽に導入することのできるサーバ機器
・IT管理/運用アプライアンス
PC内のデータを圧縮してクラウドに送るなどの高度な運用管理を手軽に導入できるサーバ機器
・クラウド移行機能付きサーバ
自身の上で稼動する業務システムを手軽にクラウドへ移行できる仕組みを持つサーバ機器
<<サーバサービス>>
・サーバレス/マイクロサービス
特定のデータ処理など、単一の機能をパブリッククラウド上に構築して利用するサービス
・サービス利用料金試算ツール
既存の業務システムをクラウドに移行した場合に必要となる料金を試算してくれるツール
・オンプレミスへの復旧ツール
一旦クラウドに移行した業務システム全体を再度オンプレミスに戻すことのできるツール
<<共通する項目>>
・仮想プライベートネットワーク
データセンタ内のサーバがあたかも自社のLAN内にあるかのように扱えるネットワーク接続サービス
・サーバ構成管理ツール
OSやアプリケーションも含めた設定情報を管理し、同じ構成のサーバを手軽に複製できるツール
例えば、「HCIと一緒に検討されるものはどれか?」という分析を通じて、「HCIの上で稼動させるアプライアンス用途としてはどれが有効か?」を知ることができる。実際に、調査レポートの中では「IT管理/運用アプライアンス」と「セキュリティアプライアンス」では、どちらがHCIの導入意向を高めることに寄与するか?に関する分析と提言を述べている。
また、調査レポートの中では「サーバ更新における課題」と「HCIの導入意向」の関連についても分析している。これによって、「HCI導入を予定/計画しているユーザ企業が多く抱えているサーバ更新における課題は何か?」などを知ることができる。
下記の関連リリースでは、こうした分析結果の一部をサンプル/ダイジェストとして紹介している。
(リンク »)


本リリースの元となる調査レポート

『2019年サーバ更新における方針/課題とHCI導入意向の関連分析レポート』
ベイジアンネットワーク分析を活用して、「サーバ更新における方針や課題」と「HCIの活用状況」の関連を分析し、HCI導入提案を成功させるために必要な訴求策を提言
【レポート案内(詳細の説明や試読版など)】
(リンク »)
【分析対象データ】
対象社数: 608社(有効回答件数)
対象年商: 5億円未満 / 5~50億円 / 50~100億円 / 100~300億円 / 300~500億円
対象業種: 組立製造業 / 加工製造業 / 建設業 / 卸売業 / 小売業 / 運輸業 / IT関連サービス業 / 一般サービス業 / その他
対象地域: 北海道地方 / 東北地方 / 関東地方 / 北陸地方 / 中部地方 / 近畿地方 / 中国地方 / 四国地方 / 九州・沖縄地方
対象職責: 企業の経営に関わるまたはITの導入/選定/運用作業を担う職責
【分析サマリの概要】
第1章.本ドキュメントの構成
第2章.本調査レポートの背景
第3章.サーバ更新の方針とHCI導入意向の関連性
第4章.サーバ更新における課題とHCI導入意向の関連性
第5章.今後導入したいと考えるサーバの機能/形態とHCI導入意向の関連性
第6章.HCI製品の選定において重視する事項とHCI導入意向の関連性
第7章.HCI製品の課題として考えられる事項とHCI導入意向の関連性
【価格】180,000円(税別)
【発刊日】2019年4月8日
上記の調査レポートは下記の関連調査レポートのデータに対して詳細分析を行った結果となっています。HCI活用状況、HCI製品の選定における重視事項、HCI製品における課題といった設問項目を年商、業種、地域、IT管理運用体制などの企業属性を軸として集計したデータは下記の関連調査レポートに収録されています。

関連調査レポート

『2018年版 中堅・中小企業におけるサーバ/ストレージ活用の実態/予測レポート』
クラウド普及やOSサポート終了をH/W拡販のチャンスに変える施策とは何か?
【レポートの概要と案内】 (リンク »)
【リリース(ダイジェスト)】
Windows Server 2008サポート終了に伴う中堅・中小企業の課題と対策
(リンク »)
中堅・中小企業におけるサーバ環境(オンプレミス&クラウド)の今後
(リンク »)
中堅・中小市場のサーバ環境(OS/形状/ベンダ)シェア動向
(リンク »)
ハイパーコンバージドインフラ(HCI)のシェアと活用実態
(リンク »)
中堅・中小企業におけるストレージ活用の最新動向と今後の展望
(リンク »)
【価格】180,000円(税別)
調査レポートのお申込み方法:
ホームページ( (リンク ») )から、またはinform@norkresearch.co.jp宛にメールにてご連絡ください

本データの無断引用・転載を禁じます。引用・転載をご希望の場合は下記をご参照の上、担当窓口にお問い合わせください。
引用・転載のポリシー: (リンク »)
当調査データに関するお問い合わせ
株式会社 ノークリサーチ 担当:岩上 由高
〒120-0034 東京都足立区千住1-4-1東京芸術センター1705
TEL 03-5244-6691 FAX 03-5244-6692
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