ノーコード/ローコード開発ツールの活用状況、社数シェア、導入費用

ノークリサーチは中堅・中小市場におけるノーコード/ローコード開発ツールの活用状況、社数シェア、導入費用に関する調査を実施し、その結果を発表した。

株式会社ノークリサーチ

2025-04-07 12:00

<ノーコード/ローコード開発ツールの市場が今後も拡大していくためにはIT企業側の工夫も必要> ■「導入予定」が減少する一方で「判断不可」が増加、適切な情報発信と啓蒙が求められる ■導入済みの社数シェアでは超高速開発ツール、導入予定ではPaaS形態のツールが優勢 ■ツール導入費用が大きく変化する境界線は年商10億円/年商50億円/年商100億円の3つ
PRESS RELEASE(報道関係者各位) 2025年4月7日

ノーコード/ローコード開発ツールの活用状況、社数シェア、導入費用

調査設計/分析/執筆: 岩上由高


ノークリサーチ(本社〒160-0022東京都新宿区新宿2-13-10武蔵野ビル5階23号室 代表:伊嶋謙ニ TEL:03-5361-7880URL:http//www.norkresearch.co.jp)は中堅・中小市場におけるノーコード/ローコード開発ツールの活用状況、社数シェア、導入費用に関する調査を実施し、その結果を発表した。本リリースは「2024年版 中堅・中小企業におけるRPAおよびノーコード/ローコード開発ツールの活用実態レポート」のサンプル/ダイジェストである。


<ノーコード/ローコード開発ツールの市場が今後も拡大していくためにはIT企業側の工夫も必要>
■「導入予定」が減少する一方で「判断不可」が増加、適切な情報発信と啓蒙が求められる
■導入済みの社数シェアでは超高速開発ツール、導入予定ではPaaS形態のツールが優勢
■ツール導入費用が大きく変化する境界線は年商10億円/年商50億円/年商100億円の3つ

対象企業: 年商500億円未満の中堅・中小企業1300社(日本全国、全業種)(有効回答件数)
対象職責: 情報システムの導入や運用/管理または製品/サービスの選定/決済の権限を有する職責
※調査対象の詳しい情報については本リリース5ページを参照


■「導入予定」が減少する一方で「判断不可」が増加、適切な情報発信と啓蒙が求められる
ビジネス環境の変化を予測しづらい状況が続く中、ノーコード/ローコード開発ツール(以下、「NLDツール」と略記)は中堅・中小市場においても業務システムを迅速に構築する手段として引き続き注目を集めている。 ただし、同ツールの市場が適切に拡大していくためにはIT企業側にも留意すべき点がある。 以下のグラフは年商500億円未満の中堅・中小企業(有効回答件数1300社)に対して、NLDツールの活用状況を尋ねた結果を2023年と2024年で比較したものだ。
まず着目すべきなのは、2023年と比較した2024年の値において「導入予定」が減少し、「判断不可」が増加している点だ。次頁に列挙しているようにNLDツールには複数のカテゴリがあり、多種多様なツールが存在する。またWebページ作成など、業務システム構築とは異なる目的を持つツールも「ノーコード/ローコード開発ツール」として紹介されているケースもある。その結果、ユーザ企業から見た場合はNLDツールとは何か?どのような用途にどのツールを適用すべきか?の判断が難しくなっていると考えられる。(この点に関する分析は右記の関連リリースでも触れている (リンク ») ) また赤点線で囲った「導入済み」の内訳では、顕著な増減を示す項目が見られない中で「導入済み&維持」は僅かに減少している。こうした状況を看過したままでは、NLDツール市場が当初の期待通りには拡大しない可能性もある点に注意が必要だ。
次頁では具体的なNLDツールの導入社数シェアについても確認していく。

■導入済みの社数シェアでは超高速開発ツール、導入予定ではPaaS形態のツールが優勢
ノークリサーチでは「ノーコード/ローコード開発ツール(NLDツール)」を「プログラミングが全く不要(ノーコード)、もしくは簡易なプログラミング(ローコード)によって業務システムを作成できる開発環境」と定義している。この定義に基づいて、本リリースの
元となる調査レポートでは6カテゴリ、計43項目に渡る具体的なツール名を列挙して導入済み/導入予定の社数シェアを尋ねている。(ベンダ名を含む詳細なツール一覧は4ページを参照)
<<超高速開発ツール>>
・GeneXus
・OutSystems
・Magic xpa(dbMagic)
・Web Performer
・AppSQUARE
・楽々Framework3
・Sapiens eMerge
・intra-mart Accel Platform(Accel-Mart Quick/Plusを含む)
・HCL Domino Leap(HCL Domino Volt)
・AWS Amplify
・Adalo
・Bubble
・Click
・Wagby
・プリザンター
<<PaaSとして提供されているもの>>
・Lightning Platform(Force.com)
・kintone
・Power Apps
・AppSheet
<<カジュアルデータベース>>
・Claris FileMaker
・JUST.DB / UnitBase
・Zoho Creator
・コンテキサー
・Forguncy
・CELF
・RapidTable
<<グループウェアと関連が深いもの>>
・AppSuite
・SmartDB
・POWER EGG Webデータベース
<<CRMや基幹系システムと関連が深いもの>>
・SMILE V Custom AP Builder
・SMILE V CRM Quick Creator
・SPIRAL
<<iPaaS/データ連携ツール>>
・DataSpider Cloud
・ASTERIA Warp
・Anypoint Platform
・Workato
・Informatica Intelligent Cloud Services
・Boomi
・Power Automate
・IFTTT
・Zapier
・Anyflow
・Claris Connect
<<その他>>
・ECサイト構築に特化したツール
・ホームページ作成に特化したツール
・モバイル向けシステムに特化したツール
・その他の製品/サービス:
以下のグラフは導入済み/導入予定の双方を合わせた社数シェアの上位10ツールを導入済み/導入予定に分けた結果も含めてプロットしたものだ。「導入済み」では「GeneXus」や「OutSystems」といった超高速開発ツールのカテゴリに属するツールが20%超で上位に位置する一方、「導入予定」では「kintone」や「Power Apps」といったPaaSとして提供されているツールが15~20%程度の値で相対的に高くなっている。超高速開発ツールの中にもクラウド環境を利用できるものは多々あるが、今後はPaaS形態のNLDツールの占める割合が高まっていくと予想される。ただし、以下の関連リリースで述べた通り、「ノーコード/ローコード開発」と「クラウド」は切り離して検討されるべきものだ。この点が混同されると、前頁で見られた「判断不可」の割合がさらに増加する可能性もある点に注意する必要がある。次頁では、NLDツールの導入費用について述べている。
関連リリース: (リンク »)


■ツール導入費用が大きく変化する境界線は年商10億円/年商50億円/年商100億円の3つ
本リリースの元となる調査レポートでは、中堅・中小企業がノーコード/ローコード開発ツール(NLDツール)を導入する際の費用についても以下のように定義をした上で尋ねている。
・導入済みや過去に導入経験がある場合は実際に要した費用、導入予定の場合は想定される費用を記入
・ハードウェアとOSに関する初期費用(購入費用、初期設定費用など)は除外
・ツール形態別の算出対象は以下の通り
パッケージの場合: パッケージ購入費用、ミドルウェア購入費用、パッケージの初期設定費用、カスタマイズ費用(カスタマイズしている場合)の総額
SaaSの場合: サービス初期費用、サービスの初期設定費用、カスタマイズ費用(カスタマイズしている場合)の総額
独自開発の場合: 独自開発費用、ミドルウェア購入費用、独自開発システムの初期設定費用の総額
左記のグラフは導入済み/導入予定の双方の場合を合わせた導入費用を年商別に集計した結果である。
年商10億円、年商50億円、年商100億円の3つを境界線として導入費用が大きく変化していることがわかる。
NLDツールを開発/販売するIT企業側はこうした年商規模による傾向差を把握した上でツールの価格設定を行うことも大切だ。
一方、右記のグラフは「導入済み」、「導入予定」、「導入あり&廃止」の導入状況別に導入費用を集計した結果である。
導入済み>導入予定となっていることから、今後は導入費用が若干下がると予想される。
また「導入あり&廃止」での金額が最も高いことから、初期導入費用を高く設定した提案は廃止につながる可能性がある点に注意が必要だ。
さらに右記のグラフは「導入済み」を詳細に分けて集計したものだ。
「導入済み&拡大」の金額が最も高いわけではない点を踏まえると、市場の拡大を図る過程では柔軟なライセンス体系の採用など、ユーザ側の費用負担を抑えつつ、ツール活用の範囲を拡大する工夫も重要となってくる。
ここでは一部の分析結果のみを抜粋したが、本リリースの元となる調査レポートではノーコード/ローコード開発ツールに関する様々な分析とそれに基づく提言を述べている。次頁では社数シェア集計の対象となったツール一覧、次々頁では調査レポートの詳細(調査対象企業属性、分析サマリの章構成など)を記載している。


補記:社数シェア集計/分析の対象となっているノーコード/ローコード開発ツールの一覧

本リリースの元となる調査レポートで導入社数シェアの選択肢に掲載されているツール名は以下の通り。選択肢は過去の調査結果や最新の市場状況などを踏まえた上で選定される。自由回答の中から多く挙げられたものは選択肢として新たに取り上げて、逆に一定期間以上シェア数値がないものは割愛するという方針で年毎に調整を行っている。
<<超高速開発ツール>>
データ構図や画面レイアウトなどをツール上で設計/指定することで、プログラムを自動生成するもの
・GeneXus  ジェネクサス・ジャパン
・OutSystems  OutSystems
・Magic xpa(dbMagic)  マジックソフトウェア・ジャパン
・Web Performer  キヤノンITソリューションズ
・AppSQUARE  日立ソリューションズ東日本
・楽々Framework3  住友電工情報システム
・Sapiens eMerge  サピエンステクノロジー・ジャパン
・intra-mart Accel Platform(Accel-Mart Quick/Plusを含む)  NTTデータ イントラマート
・HCL Domino Leap(HCL Domino Volt)  HCL Software
・AWS Amplify  Amazon Web Services
・Adalo  Adalo
・Bubble  Bubble
・Click  NoCode Japan
・Wagby  ジャスミンソフト
・プリザンター  インプリム
<<PaaSとして提供されているもの>> (PaaSを出自としているもの)
クラウド上に開発環境と実行環境が配備されており、月額/年額のサービスとして提供されているもの
・Lightning Platform(Force.com)  セールスフォース・ジャパン
・kintone  サイボウズ
・Power Apps  日本マイクロソフト
・AppSheet  グーグル
<<カジュアルデータベース>> (超高速開発ツールと比べて、やや簡易なもの)
ExcelやAccessのようにデータ構造を定義し、部品を組み合わせて操作/表示の画面を作成するもの
・Claris FileMaker  Claris(クラリス)
・JUST.DB / UnitBase  ジャストシステム
・Zoho Creator  ゾーホージャパン
・コンテキサー  アプストウェブ
・Forguncy  メシウス(グレープシティ)
・CELF  SCSK
・RapidTable  Rapid Table
<<グループウェアと関連が深いもの>> (グループウェアから派生した出自をもつもの)
グループウェアベンダによって提供され、独自のアプリケーションを作成できる仕組みを備えたもの
・AppSuite  ネオジャパン
・SmartDB  ドリーム・アーツ
・POWER EGG Webデータベース  ディサークル
<<CRMや基幹系システムと関連が深いもの>> (CRMや基幹系システムから派生した出自をもつもの)
CRMの一環として導入されることが多く、独自のアプリケーションを作成できる仕組みを備えたもの
・SMILE V Custom AP Builder  OSK(大塚商会)
・SMILE V CRM Quick Creator  OSK(大塚商会)
・SPIRAL  スパイラル(パイプドビッツ)
<<iPaaS/データ連携ツール>>
複数のシステムやクラウドサービス間を連携することに重点を置いたもの
・DataSpider Cloud  セゾンテクノロジー(セゾン情報システムズ)
・ASTERIA Warp  アステリア
・Anypoint Platform  MuleSoft(セールスフォース・ジャパン)
・Workato  Workato
・Informatica Intelligent Cloud Services  インフォマティカ
・Boomi  Boomi
・Power Automate  日本マイクロソフト
・IFTTT  IFTTT
・Zapier  Zapier
・Anyflow  Anyflow
・Claris Connect  Claris(クラリス)
<<その他>>
・ECサイト構築に特化したツール
・ホームページ作成に特化したツール
・モバイル向けシステムに特化したツール
・その他の製品/サービス:


本リリースの元となる調査レポート

『2024年版 中堅・中小企業におけるRPAおよびノーコード/ローコード開発ツールの活用実態レポート』
ユーザ企業における認識、適用される場面や用途、課題/ニーズ、ツールの導入済み/導入予定シェア、支出額といった多角的な視点からAI活用と歩調を合わせた業務の自動化や迅速なシステム開発を実践するための成功パターンを提言
【対象企業属性】(有効回答件数:1300社、調査実施期間:2024年7月~8月)
年商: 5億円未満 / 5億円以上~10億円未満 / 10億円以上~20億円未満 / 20億円以上~50億円未満 /50億円以上~100億円未満 / 100億円以上~300億円未満 / 300億円以上~500億円未満
従業員数: 10人未満 / 10人以上~20人未満 / 20人以上~50人未満 / 50人以上~100人未満 /100人以上~300人未満 / 300人以上~500人未満/ 500人以上~1,000人未満 /1,000人以上~3,000人未満 / 3,000人以上~5,000人未満 / 5,000人以上
業種: 組立製造業 / 加工製造業 / 建設業 / 卸売業 / 小売業 / 流通業(運輸業) /IT関連サービス業 / 一般サービス業 / その他:
所在地: 北海道地方 / 東北地方 / 関東地方 / 北陸地方 / 中部地方 / 近畿地方 / 中国地方 /四国地方 / 九州・沖縄地方
その他の属性: 「IT管理/運用の人員規模」(12区分)、「ビジネス拠点の状況」(5区分)
【分析サマリ(調査結果の重要ポイントを述べたPDFドキュメント)の概要】
本調査レポートは中堅・中小企業における「RPA」および「ノーコード/ローコード開発」の2つのツール活用をテーマとしている。
そのため、調査結果の重要ポイントをまとめた分析サマリ(PDF形式)の章構成も以下のように2部構成となっている。
第1部: RPA
1-1. RPAツールの活用状況
「導入済み&拡大」「導入済み&維持」「導入済み&縮小」「導入あり&廃止」「導入予定」「導入無&予定無」「判断不可」といった詳細な選択肢を設けて、RPAツールの活用状況を2023年と2024年で比べた集計/分析を行っている。
1-2. RPAツールに対するユーザ企業の認識
そもそもユーザ企業はRPAツールをどのように認識しているのか(Excelのマクロ機能などと区別できているのか?など)を確認している。
1-3. RPAツールを適用する場面や用途
Webサイトや紙面の転記/照合などの基本的な自動化から、資料/レポートの作成やワークフローの自動分岐などの高度な自動化まで、計14項目の選択肢を列挙して、RPAツール活用を拡大するためにはどのような場面/用途の訴求が有効か?を分析/提言している。
1-4. RPAツール活用における課題やニーズ
RPAツール活用における課題(計21項目)およびRPAツール活用における取り組みや方針(計20項目)を集計/分析している。
1-5. RPAツールの社数シェアと導入費用
計38項目に渡る具体的な製品/サービス名を列挙した上で導入済み/導入予定のRPAツール社数シェアを集計/分析、さらにRPAツールの導入費用の傾向についても明らかにしている。
第2部: ノーコード/ローコード開発ツール(NLDツール)
2-1. NLDツールの活用状況
「導入済み&拡大」「導入済み&維持」「導入済み&縮小」「導入あり&廃止」「導入予定」「導入無&予定無」「判断不可」といった詳細な選択肢を設けて、NLDツールの活用状況を2023年と2024年で比べた集計/分析を行っている。
2-2. NLDツールに対するユーザ企業の認識
そもそもユーザ企業はNLDツールをどのように認識しているのか(HP作成やモバイルサイトに特化したものもNLDツールに含めているのか?など)を確認している。
2-3. NLDツールを適用する場面や用途
新規の業務システム開発、レガシーマイグレーション、クラウドサービス間の連携、Excel代替など、計10項目の選択肢を列挙して、NLDツール活用を拡大するためにはどのような場面/用途の訴求が有効か?を分析/提言している。
2-4. NLDツール活用における課題やニーズ
NLDツール活用における課題(計20項目)およびNLDツール活用における取り組みや方針(計20項目)を集計/分析している。
2-5. NLDツールの社数シェアと導入費用
6カテゴリ計43項目に渡る具体的な製品/サービス名を列挙して導入済み/導入予定のNLDツール社数シェアを集計/分析、さらにNLDツールの導入費用の傾向についても明らかにしている。
【発刊日】 2025年4月21日
【価格】 225,000円(税別) RPAツールとNLDツールのどちらか一方のみの販売は行っておりません
【レポート案内】 (リンク ») (設問項目と集計データの一覧、試読版など)


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