2025年 ユーザ企業が「買い替えたい」と考えるAI PCの導入メリット
調査設計/分析/執筆: 岩上由高
ノークリサーチ(本社〒160-0022東京都新宿区新宿2-13-10武蔵野ビル5階23号室 代表:伊嶋謙ニ TEL:03-5361-7880 URL:www.norkresearch.co.jp)はWindows 10からWindows 11への移行が今も進行する中で、ユーザ企業がOSバージョンアップだけでなく、PC機器を買い替える契機となるAI PCの導入メリットとは何なのか?を分析した結果を発表した。 本リリースは「2025年版Windows10から11への移行状況とAI PC活用意向に関する速報レポート増補版」のサンプル/ダイジェストである。
<Win10の残存はAI PC拡販の商機となるが、目的/場面に基づいた導入メリットの訴求が必要>
■サポート終了後も3割がWin10からWin11への移行を継続、IT企業にとってはPC拡販の好機
■残存するWin10環境の移行をAI時代に向けたAI PCの試験的な導入機会として活かすべき
■「在宅勤務/モバイルワークでのAI処理でクラウドへのデータアップが減らせる」が最も有効
※グラフ・図表を含む本リリースは以下のURLよりご確認いただけます
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■サポート終了後も3割がWin10からWin11への移行を継続、IT企業にとってはPC拡販の好機
Windows 10のサポートは2025年10月15日に終了したが、ユーザ企業とIT企業の双方からは「サポート終了日以降も移行作業が続いている」という声を耳にすることが多い。 実際、2025年8月22~25日に行った調査の結果(左下グラフ)(※1)においても「Windows 10はEOS(サポート終了)後も残存する」という回答は31.3%に達している。 IT企業にとっては、11月を過ぎた現在もWindows 10からWindows 11への移行に伴うPC機器の訴求機会が継続していることになる。
そこで期待と注目を集めているのが、AI活用に最適化されたAI PCだ。ただし、AI PCは通常のPCと比べて高価であるため「どのようなメリットを訴求すれば、ユーザ企業がAI PCへの買い替えに踏み切ってくれるか?」が課題となりやすい。
本リリースの元となる調査レポート 「2025年版 Windows10から11への移行状況とAI PC活用意向に関する速報レポート増補版」では、ペーパレス化、在宅勤務/モバイルワーク、生成AI/AIエージェント、セキュリティ、PC管理/運用といった様々な目的/場面のうちで、ユーザ企業がAI PCの導入メリットを最も感じるのはどれか?を分析している。その分析結果をまとめたものが右上のグラフである。次頁以降では、上記2つのグラフの詳細と共にAI PC普及のためにIT企業が取り組むべきことは何か?に関する分析/提言を調査レポートのサンプル/ダイジェストとして紹介していく。
※1 企業でIT管理/運用に関わるビジネスパーソンを対象に、Windows 10から11への移行状況やAI PCの活用意向に関する調査を実施した。(有効回答件数:955名) (調査実施時期: 2025年8月22~25日)(更なる詳細は本リリースの4~5ページを参照)
■残存するWin10環境の移行をAI時代に向けたAI PCの試験的な導入機会として活かすべき
本リリースの元となる調査レポートでは、以下の選択肢を列挙してWindows 11の導入状況だけでなくWindows 10の残存状況も含めた実態を集計/分析している。(前頁には全体の集計結果を掲載したが、調査レポートには年商別 / 業種別 /地域別の集計データが収録されている)
Q1.Windows 10の残存状況とWindows 11の導入状況
<<Windows 11導入済みの場合>>
・Windows 11導入済み、Windows 10が残存、EOS迄に残存ゼロ予定
・Windows 11導入済み、Windows 10が残存、EOS後も残存する
・Windows 11導入済み、Windows 10の残存状況は不明
<<Windows 11未導入の場合>>
・Windows 11未導入、Windows 10が残存、EOS迄に残存ゼロ予定
・Windows 11未導入、Windows 10が残存、EOS後も残存する
・Windows 11未導入、Windows 10の残存状況は不明
上記に列挙された選択肢のうち、Windows 10の残存状況に着目して赤点線で囲われた項目を集約して集計した結果が前頁の左側に掲載したグラフだ。Windows 11の導入有無とは別に、サポート終了後もWindows 10が残存する見込みであるユーザ企業は31.3%に達していることがわかる。今後AI活用が進んでいくことを考えると、残存するWindows 10環境
の移行を単なるOSバージョンアップではなく、AI PCの試験的な導入機会として活かすことがユーザ企業とIT企業の双方にとって意味のある取り組みとなる。
そこで、本リリースの元となる調査レポートでは以下の目的/場面を列挙して、ユーザ企業が考えるAI PCの導入メリットとは何か?を集計/分析している。
Q2_7. ペーパレス化を進める上では「AI PC」の活用が有効 例) データ化した契約書のチェックをPC内で行える
Q2_9. 在宅勤務やモバイルワークでは「AI PC」の活用が有効 例) Web会議での背景処理を効率的に実行できる
Q2_11. 生成AIやAIエージェントでは「AI PC」の活用が有効 例) オフラインのエッジ環境でも推論処理を行える
Q2_13. セキュリティを高める上では「AI PC」の活用が有効 例) 疑わしい処理やデータの検証をPC内で行える
Q2_15. PC管理/運用の作業軽減では「AI PC」の活用が有効 例) 高度なセルフヘルプ機能などが実現しやすい
上記に列挙した「AI PC活用が有効な場面」(緑色)に加えて、企業属性(年商/業種)(水色)、AI PCのその他の利点(紫色)、PC買い替え関連の意向(赤色)の関連を視覚化した結果が右図である。
これは調査レポートに収録された有効回答995件のデータにベイジアンネットワーク分析を適用して、項目間の関連/影響に関する分析を可能にしたものだ。次頁ではこの分析モデルを用いて得られた分析/提言について述べていく。
■「在宅勤務/モバイルワークでのAI処理でクラウドへのデータアップが減らせる」が最も有効
以下のグラフは前頁に図示した分析モデルを用いて、前頁に列挙したAI PCの活用が有効な5つの目的/場面のうちで、新しいPC機器への買い替えに最もつながりやすいものはどれか?を分析した結果である。各々の項目が有効と考えるユーザ企業の割合が5割に達した場合に「Windows 10サポート終了に際して、新しいPC機器に買い替える」という意向を示すユーザ企業が何割になるか?を分析モデルを用いて推論している。 この値が高いほど、AI PC導入の可能性も高まるわけだ。AI PCという名称から考えると、生成AI/AIエージェントとの併用を訴求すべきと考えがちだ。 だが、実際には在宅勤務/モバイルワークにおけるAI PCの活用を訴求することが最も効果的であることがわかる。
在宅勤務やモバイルワークの場面では、AI PCの大きな利点の1つである「バッテリ駆動時間が長い」といった点を一緒に訴求することも有効と考えられる。そこで、前頁の図で紫色で示したAI PCのその他の利点となる2項目(「バッテリの持続時間」と「PC内での処理完結(=クラウドにデータをアップせずに処理できる)」)の2つの利点を在宅勤務/モバイルワークと一緒に訴求した場合のPC買い替え意向がどうなるか?を示した結果が以下のグラフである。
意外にも、「バッテリ持続時間」よりも「PC内での処理完結」の方がPC買い替えにつながりやすいことがわかる。在宅勤務やモバイルワークでは文書の作成・要約などの処理を全てクラウド任せにするのではなく、PC内でもある程度実行できた方がAIサービス利用および通信のコスト抑制やセキュリティ担保の面からも望ましい。 このようにユーザ企業に対してAIPCの導入メリットを訴求し、PC機器の買い替えを促すためには業務における目的/場面に基づく分析を行った上で訴求策を練ることが大切だ。次頁では本リリースの元となる調査レポートの詳細(収録内容、価格など)を掲載している。
本リリースの元となる調査レポートのご案内
2025年版 Windows10から11への移行状況とAI PC活用意向に関する速報レポート
調査実施時期: 2025年8月22日~25日
調査対象件数: 有効回答件数955名
調査対象職責: 企業においてIT管理/運用を担うビジネスパーソン
調査対象属性: A1. 年商区分 (カッコ内はレコード件数)
小規模企業:5億円未満(549) / 中小企業:5億円以上~50億円未満(148) /
中堅企業:50億円以上~500億円未満(97) / 大企業:年商500億円以上(161)
A2. 業種区分 (カッコ内はレコード件数)
製造業(342) / 建設業(138) / 卸・小売業(171) /サービス業(304)
A3. 地域区分 (カッコ内はレコード件数)
北海道地方(46) / 東北地方(48) / 関東地方(378) / 北陸地方(31) /中部地方(124) / 近畿地方(199) / 中国地方(45) / 四国地方(21) / 九州/沖縄地方(63)
設問項目:
Q1. Windows 10の残存状況とWindows 11の導入状況
<<Windows 11導入済みの場合>> (※1)
・Windows 11導入済み、Windows 10が残存、EOS迄に残存ゼロ予定
・Windows 11導入済み、Windows 10が残存、EOS後も残存する
・Windows 11導入済み、Windows 10の残存状況は不明
<<Windows 11未導入の場合>> (※2)
・Windows 11未導入、Windows 10が残存、EOS迄に残存ゼロ予定
・Windows 11未導入、Windows 10が残存、EOS後も残存する
・Windows 11未導入、Windows 10の残存状況は不明
<<その他>>
・現状を把握できていない(※3) ・あてはまるものはない(※4)
Q1S. Windows 10の残存状況とWindows 11の導入状況
設問Q1の選択肢を※1、※2、※3、※4の4項目に集約した派生設問
Q2. Windows 11導入に関する考え方(複数回答可)
<<OSやPC機器の更新/刷新に関する考え方>>
・既存のPC機器を継続利用し、極力OSの入れ替えのみに留める
・OSの入れ替えを契機として、新しいPC機器に買い替える
・セキュリティや業務改善のためにWindows 11への移行は必要である
・多少のリスクや不都合があってもWindows 10の利用を継続したい
<<Windows 11移行の課題や障壁に関する項目>>
・Windows 10からWindows 11へ早く移行したいが、方法が分からない
・Windows 11を導入するメリットや必要性を理解できていない
<<ペーパレス化との関連>>
・ペーパレス化を進める上では「AI PC」の活用が有効(※1)
・ペーパレス化を進める上ではWindows 11の活用が有効(※2)
<<在宅勤務やモバイルワークとの関連>>
・在宅勤務やモバイルワークでは「AI PC」の活用が有効(※1)
・在宅勤務やモバイルワークではWindows 11の活用が有効(※2)
<<生成AIやAIエージェントとの関連>>
・生成AIやAIエージェントでは「AI PC」の活用が有効(※1)
・生成AIやAIエージェントではWindows 11の活用が有効(※2)
<<セキュリティ対策に関連する項目>>
・セキュリティを高める上では「AI PC」の活用が有効(※1)
・セキュリティを高める上ではWindows 11活用が有効(※2)
<<PC管理/運用に関する項目>>
・PC管理/運用の作業軽減では「AI PC」の活用が有効(※1)
・PC管理/運用の作業軽減ではWindows 11の活用が有効(※2)
<<その他>>
・Windows 11と新しいWindows Serverの併用が効果的
・「AI PC」はバッテリが長持ちするので業務効率が上がる
・「AI PC」ではクラウドにデータをアップせずに処理できる
・現時点では判断できない
Q2S. Windows 11導入に関する考え方(複数回答可)
設問Q2の点線内の選択肢を以下の2つに集約した派生設問
・諸々のIT活用に際して「AI PC」の活用が有効 (設問Q2の点線内で※1のついた選択肢をまとめたもの
・諸々のIT活用に際してWindows 11の活用が有効 (設問Q2の点線内で※2のついた選択肢をまとめたもの
分析サマリの章構成:
「分析サマリ」とは、本調査レポートに収録された調査データの中から特に重要なポイントを抜粋し、Windows 11やAI PCの導入を促進するための分析/提言を述べたPDFファイルを指します。
第1章: Windows 11の導入状況およびWindows 10の残存状況
設問Q1を年商別、業種別、地域別に集計した結果を踏まえて、Windows 11導入とWindows 10残存の現状を整理
第2章: Windows 11やAI PCに対するユーザ企業の考え方
設問Q2の結果を俯瞰し、ユーザ企業がWindows 11やAIをどのように捉えているか?を分析
第3章: Windows 11導入を促進するために有効な取り組み
設問Q2の結果を元に、Windows 11導入を進めるためにベンダや販社/SIerが取り組むべき事項を提言
第4章: AI PC導入を促進するために有効な取り組み
設問Q2の結果を元に、AI PC導入を進めるためにベンダや販社/SIerが取り組むべき事項を提言
価格: 通常版: ¥125,000円(税別) 増補版: ¥175,000円(税別)(通常版に本リリースに掲載された集計データを追加したもの)
発刊日: 通常版: 2025年9月8日 増補版: 2025年11月11日
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