● 7割以上がじん肺などの健康不安を抱えながら作業に当たっていると回答
● 健康不安も職場選択の要素となるため、就労者確保には職場環境改善が必要
古河電気工業株式会社(本社:東京都千代田区大手町2丁目6番4号、代表取締役社長、CEO:森平英也)は、産業医科大学 産業生態科学研究所 作業関連疾患予防学研究室(大神明教授)からの医学的見地に基づく助言を受け、ケレン作業(塗装はがしや錆取り)の従事者を対象とした「建設現場におけるじん肺等のリスク、今後働きたい職場に関するアンケート」を実施しました。
■背景
日本の建設業従事者は、1997年の685万人をピークとし、2024年には477万人まで減少しました(注1)。また、建設業就業者は55歳以上が36%を占めるなど高齢化も進行しており、今後、さらに労働者人口は減少する見込みとなっています(注2)。
このような状況において、将来にわたり安定して就労者を確保するためには、待遇等の改善はもとより、より安全で健康的に働ける労働環境の整備が重要な要素となることが予見されています。この度、当社は作業関連疾患予防学研究室からの医学的見地に基づく助言を受け、労働者に対する「建設現場におけるじん肺等のリスク、今後働きたい職場に関するアンケート」を実施しました。
■内容(産業医科大学大神教授による調査総括)
(リンク ») 日本における労働衛生環境は改善しているとはいえ、いまだ、粉じん等の労働衛生被害リスクが潜在化しています。労働衛生の基本は、保護具(マスク等)の着用に頼るのではなく、まずは粉じん等の有害物質の発生を極小化することです。今回のアンケート結果では、目に見える粉じんへの不安が高い一方で、目に見えない化学物質へのリスク意識が低いというアンバランスな実態が明らかになりました。働く人を真に守るためには、保護具等による対策のみではなく、有害物質の発生を極小化する安全な工法を選択する必要性を強く感じる結果と言えます。
今回のアンケート結果から、7割以上のケレン作業従事者が、作業中に発生する粉じんによる健康への不安を感じているということが明らかとなりました。既存のブラスト工法(注3)や動力工具、手工具等による作業はインフラ維持において重要な役割を果たしてきましたが、次世代のインフラメンテナンスにおいては、有害物質の発生を極小化する工法への移行が急務です。例えば、インフラレーザ(R)に代表される新技術は、粉じんや有害物質の飛散を極小化できる点が、危険な現場における有効な解決策として期待されます。
約6割が、「健康被害に配慮した工法が採用され、環境整備された職場で働きたい」と回答していることから、今後、建設業における働き手がさらに減少することが予測される中で、そういった環境整備ができている職場に人が集まりやすいことが明らかとなっています。
また約5割が、「既存工法だけでなく、新しい工法にチャレンジし、スキルを伸ばしていきたい」と回答していることからも、職場環境を整えるだけでなく新工法を積極的に採用していくことが、働き方改善や収入向上につながる重要な職場設計になると考えられます。
当社は本調査結果や学術的データを踏まえ、学会発表や厚生労働省・国土交通省など関係省庁との協議を重ね、働き手からより求められる安全な職場環境の実現に貢献してまいります。
■調査の概要
・調査方法:インターネットによる調査
・調査対象:全国のケレン作業従事者322名
・調査実施期間:2026年7月29日~30日
・調査機関:プロ専用の会員制総合建材店
・調査の詳細:調査結果は別紙をご覧ください。
健康リスクと今後働きたい職場に関するアンケート
(リンク »)
(注1)総務省『労働力調査(基本集計)』(2024年)
(注2)国土交通省『国土交通白書』令和7年版
(注3)ブラスト工法:圧縮空気などを使って砂や金属などの小さな粒子(研削材)を物の表面に強く吹き付け、古い塗膜や錆を落とし、新しい塗料がしっかり付くように表面をきれいにする作業
インフラ構造物向け表面処理ソリューション (リンク »)
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光源に連続波方式のファイバレーザを適用しながらも、当社独自の光学技術により、鋼材にダメージを与えず、1種ケレン(注)に相当する塗膜・錆を除去できます。また、導入時にレーザ安全教育を実施しているほか、集塵機およびブース等の周辺機器もご用意しており、レーザ機器を初めて使うお客様にも安心してご使用いただけます。
(注)ケレン:錆や古い塗料などの汚れを落とすこと。1種から4種のグレードがあり、1種ケレンはブラスト法により錆や塗膜を完全に除去する。
『インフラレーザ』は日本における古河電気工業株式会社の登録商標です。
■古河電工グループについて
当社グループは、メタル・ポリマー・フォトニクス・高周波の4つのコア技術を強みに、情報通信、エネルギーなどのインフラ、自動車およびエレクトロニクスなどの分野において多岐にわたる事業を展開しています。パーパス「『つづく』をつくり、世界を明るくする。」のもと、光通信の高度化やカーボンニュートラルへの対応、モビリティの進化など社会課題の解決に挑み、次世代インフラの構築と発展に寄与しています。
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