Microsoftは、サードパーティー製のウイルス対策ソフトやファイヤウォールをインストールしたWindowsでクラッシュの原因となっていたバグに対応するパッチをリリースした。
今週Windows Update経由で配信されたこのパッチは、Windows XP Tablet PC Edition 2005やWindows Server 2003、そしてService Pack 2をインストールしたWindows XPだけに影響する問題を解決するためのもの。このバグは、PCをクラッシュさせ、「ブルースクリーン」やエラーメッセージを表示させるという。
「この問題は、特定のファイヤウォールソフトやウイルス対策プログラムがインストールされている場合に発生する」とMicrosoftの勧告には書かれている。同社では、どのソフトウェアが影響を与えるかについては明らかにしていない。
Microsoftは声明のなかで、特定の障害報告が増加していることにWindows Error Reportingチームが気付き、この問題に遭遇した顧客に対して11月にパッチをリリースしたことを明らかにした。その後同社は、この問題の影響範囲が広いと考え、Windows Updateを通じてパッチを一斉配布する判断を下した。
「障害報告システムからデータが集まるにつれ、これが広範囲に対応すべき重大な信頼性の問題に発展しつつあると感じた」と、MicrosoftはCNET News.comに宛てた声明のなかで述べている。「この問題が、Windows XP SP2の信頼性改善に向けた優先条件に合致したため、自動更新でパッチを提供することになった」(同声明)
Microsoftはこのアップデートについて、ユーザー全員に配布すべき重要なものだと考えているとした上で、しかしこのパッチがセキュリティ上の問題を解決するものではない点を強調した。同社は、3つの顧客層に合わせてサービスを提供すべく自社のアップデートサービスの合理化を進めている。
「われわれがWindowsの自動更新を有効にするよう顧客に呼びかけているのは、セキュリティアップデートだけでなく、セキュリティ関連以外の改善や機能強化も提供できるようにするためだ」(Microsoft)
同社では、Windows Updateを使ってパッチをダウンロードするか、もしくはシステムが自動的にアップデートされるよう設定することを推奨している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。