センドメールは、メールの送受信ポリシーに応じてメール処理を一元的に行うミドルウェア「Sendmail Mailstream Manager」の日本語版を6月上旬より代理店を通じて出荷する。ウェブブラウザ上でGUIを使ってポリシーを簡単に設定できる点が特徴だ。価格はオープン。
MTA(Message Transfer Agent:メール送信ソフト)のプラグインとして動作する。ヘッダや本文、添付ファイルの内容などに応じて、メールの受信拒否や削除、あて先変更といった処理方法を設定し、該当するメールに自動適用する。例えばMP3データを添付したファイルの送受信を禁止したり、存在しないあて先に送られたメールはスパムやウイルスチェックを行う前にメッセージを破棄したりすることができる。
「米国では受信メールの60〜70%がスパムメールだと言われている。これらのメールを識別してサーバに保存しないようにすればメールサーバやストレージの台数を減らせるため、結果的にシステムコストを削減できる」と米Sendmailアジア・パシフィック担当副社長でセンドメール日本法人の社長を務める小島國照氏は話す。米国ではすでに2004年10月に発売され、これまでに23社、150万ユーザーが利用しているという。
送信ドメイン認証に対応しており、Sender IDやDomainkeysと組み合わせて利用できる。これにより、送信元がメールアドレスを詐称している場合はスパムメールとして認識されるわけだ。
また、メールの処理量、スパムやウイルスの検出率、ポリシー別の統計などをリアルタイムにグラフ化して表示するダッシュボード機能も搭載した。McAfeeやFRISK Software Internationalのウイルス対策ソフト、Cloudmarkのスパム対策ソフトのエンジンを統合して利用することもできる。
対応OSはWindows、Red Hat Linux、SuSE Linux(United Linux)、MIRACLE LINUX、Solaris。Intel Pentium II以上の搭載機種で稼働させることを推奨している。対応ブラウザはMicrosoft Internet Explore 5.5以上、Netscape Navigator 4.7以上、Netscape 6.2以上となっている。