5月にモバイル端末向けのオペレーティングシステム(OS)「Windows Mobile 5.0」を発表したMicrosoftが、同製品向けの機能強化パッケージを発表した。ユーザーはこのパッケージを利用することによって、セキュリティやメッセージング機能の強化を実現できるという。
Microsoftは米国時間6日、「Messaging and Security Feature Pack for Windows Mobile 5.0」を発表した。同パッケージを使うと、Outlook電子メールクライアントに高速にアクセスできるようになるほか、端末上に保存されたデータをリモート端末から削除する機能や、証明書ベースの認証機能を利用することが可能になる。
この機能強化パッケージは2005年後半にリリースされる予定で、これにはOutlookのモバイルバージョンも含まれる予定だ。機能強化パッケージではWindowsの「Direct Push」技術を利用することによって、ミドルウェアサーバを利用しなくても、Exchange ServerからWindows Mobileを搭載した携帯電話やPDAに情報を配信できるようになっている。
Outlookには、個人の写真と、その人のコンタクト情報を紐付けて管理する機能も加わる。また、ユーザーは電子メールに写真を添付することも可能になる。
このパッケージには、IT管理者がWindows Mobile端末を容易に管理できるようにするための機能も含まれている。
またIT管理者は、セキュリティポリシーやパスワードなどをリモートから容易に管理できるようになる。例えば、デバイスを紛失したり、盗まれたりした場合も、管理者は、当該デバイスに保存されているデータをリモートから消去することができる。
MicrosoftのWindows Mobile and Embedded Devices部門でシニアディレクターを務めるScott Hornによると、モバイル端末の利用を限定的なものから会社全体へと拡大することを検討しているIT管理者は多いという。またHornによると、こうしたIT管理者の多くは、携帯端末を他のITインフラと同じように管理したいと考えているという。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ