Java、Flash、Windowsへのグーグルの回答--「Native Client」

文:Stephen Shankland(CNET News.com) 翻訳校正:編集部

2008-12-09 14:21

 Googleオペレーティングシステム(OS)については何年も前からさまざまに噂され、Googleの社内で広く使われているUbuntu(Linuxの一種)を基礎にしたものではないかとささやかれてきた。しかし、その予想は外れたようだ。米国時間12月8日、同社はオープンソースプロジェクトNative Clientを発表した。

 同社が独自OSを出すという見方について、記者はかねがね懐疑的だった。同社はウェブから世界を見ている企業だからだ。しかし、Google Docsがかなりの成功を収めているとは言っても、ウェブアプリケーションには限界があり、この問題を解消するためにNative Clientを登場させたのだ。

 同社Native ClientチームのBrad Chen氏はブログで次のように述べている。「Googleでは常にウェブをよりよいプラットフォームにするよう努めている。Native Clientは、その一環だ。これによって、ウェブ開発者はクライアントのCPUが持つ全パワーを使えるようになる一方、ウェブアプリケーションに期待されているブラウザ独立性、OSポータビリティ、安全性は保たれる」

 同社には、検索、広告、アプリケーションという3つの目標があり、最初の2つについては健闘している。しかし、ウェブベースのアプリケーションについては、ほとんどの利用者にとってまだ不十分だ。同プロジェクトを完成させ、人々がそれをインストールし、プログラマーがそのためのソフトウェアを作るようにできれば、Native Clientによって第3の目標を達成できる可能性はある。

 Native Clientプラグインは種々のウェブブラウザに対応し、ウェブアプリケーションがコンピュータの持つ大きな処理能力を活用できるようにする。この点で、ソフトウェアに「動作の」基盤を提供するSun MicrosystemsのJavaやMicrosoftのSilverlight、Adobe SystemsのFlashと同じ範疇に入るソフトウェアだ。

 現段階では、Native Clientは研究プロジェクトにすぎない。しかし、長期的には、ウェブアプリケーションのための魅力的な基盤を作るという競争において、大きな成果を生むことになるかもしれない。理念的には、アプリケーションをサーバでもPCでも動かすというAdobeの戦略と符合する。

 同社によると、Native Clientは、現在、Windows、Mac OS X、Linuxが動作するx86プロセッサ搭載システムのFirefox、Safari、Opera、Chrome上で動作しているという。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. ビジネスアプリケーション

    【マンガ解説】まだ間に合う、失敗しない「電子帳簿保存法」「インボイス制度」への対応方法

  2. ビジネスアプリケーション

    きちんと理解できていますか?いまさら聞けないインボイス制度の教科書

  3. 経営

    ヒヤリハット管理--トラブル防止のデジタル化でもたらされるメリットとは?具体的なイメージを紹介

  4. セキュリティ

    マンガでわかる―Webサイトからの情報搾取を狙うサイバー攻撃「SQLインジェクション」、どう防ぐ?

  5. セキュリティ

    緊急事態発生時にセキュリティを維持するための8つの戦略と危機管理計画チェックリスト

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]