インテル、第4四半期決算を発表--利益は前年同期比で90%減少

文:Brooke Crothers(Special to CNET News.com) 翻訳校正:緒方亮、福岡洋一

2009-01-16 12:57

 Intelは米国時間1月15日、第4四半期の利益が前年同期比で90%の落ち込みとなることを発表し、「不確実な」状況に言及した。

 同社は1月7日に、第4四半期決算について暫定情報を発表し警告していたが、そのときの予測に添う結果となった。売り上げは82億ドルで、107億ドルと報告された前年同期から23%減少している。

 純利益は2億3400万ドル(1株当たり4セント)と90%も減少し、前年同期と著しい対照を見せた。2008年第4四半期の利益は23億ドル(1株当たり38セント)あった。

 Intelは2008年通年で、売り上げが376億ドル、営業利益が90億ドル、純利益が53億ドル、1株当たりの利益(EPS)が92セントとなった。

 Intelは今回、景気の不確実性を理由に売り上げ予測は行わないと述べた。ただ、「社内的な」予測としては、第1四半期の売り上げは約70億ドルになるという。

 Intelの決算発表の直前(14日)にIDCは、2008年第4四半期に世界全体でのPCの出荷台数が0.4%減少し、7730万台になったと報道した。出荷台数の全般的な減少は、前回の景気後退後にあたる2001年第2四半期以来のことだ。

 またIDCによると、現在もっとも熱いPC市場である携帯型PC市場も、この第4四半期は伸びが前年同期比でおよそ半分に減少しているという。

 Intel決算のハイライト

  • 第4四半期売り上げは82億ドルで、前期比19%減
  • 粗利益率は53%で、前期比6ポイント減
  • 営業利益は15億ドルで、前期比50%減
  • 第4四半期の純利益は2億3400万ドルでEPSは4セント、これはウォール街の予測と一致

 Intelの社長兼最高経営責任者(CEO)Paul Otellini氏は声明の中で、「経済も業界も成長を取り戻す新しい基盤に向けてリセットする過程にある。状況が不確実な中で、当社は基本的な事業戦略の焦点をかつてないほど絞り込んでいる」と述べた。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

注目している大規模言語モデル(LLM)を教えてください

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]