タブレットの出荷台数、四半期で200万台を超える--IDC調査

山田竜司 (編集部)

2014-03-11 13:33

 IDC Japanは3月11日、国内タブレット端末の2013年第4四半期(10~12月)と2013年通年の出荷台数を発表した。

 10~12月の国内タブレット端末の出荷台数は、前年同期比21.5%増の223万台、四半期ベースで初めて200万台超の出荷実績という。成長要因として、AppleのiPadシリーズの出荷が好調であることや、NTTドコモ向け4G回線付きAndroidタブレットの販売が安定していること、MicrosoftのWindowsタブレットの出荷が拡大したことなどを挙げた。

 10~12月のベンダー別出荷台数シェアは、1位のAppleが38.6%、Googleの「Nexus」シリーズを出荷しているASUSが2位で15.4%、Windowsタブレットの出荷台数を増大したMicrosoftが3位となった。また、4G回線付きAndroidタブレットで出荷台数を伸ばした富士通が4位だったという。

 2013年通年のタブレット端末の出荷台数は、個人市場向けでは低価格帯だけでなくハイエンド端末の出荷も増加した。法人市場向けでは年間を通してiOS端末の買い替え需要とWi-Fi対応の新規需要が堅調であり、前年比67.2%増の743万台となった。

 ベンダー別シェアでは、1年を通してiPadシリーズで高いシェアを維持したAppleが43.8%で1位、2位には10~12月期も影響して17.1%を獲得したASUS。3位はWindowsタブレットの出荷増でシェアを伸ばしたMicrosoft、4位はAmazon、5位はソニーだった。

 IDCは今後の見通しについて、2014年の上半期にNTTドコモがiPadの販売を開始すると見込み、iOSの占有率が上昇する可能性があるとした。法人市場では、教育分野でタブレット需要が拡大していく可能性を指摘している。


2013年第4四半期 国内タブレット端末出荷台数ベンダー別シェア(合計223万台、IDC Japan提供)

2013年 国内タブレット端末出荷台数ベンダー別シェア(合計743万台、IDC Japan提供)

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    警察把握分だけで年間4000件発生、IPA10大脅威の常連「標的型攻撃」を正しく知る用語集

  2. セキュリティ

    まずは“交渉術”を磨くこと!情報セキュリティ担当者の使命を果たすための必須事項とは

  3. セキュリティ

    「2024年版脅威ハンティングレポート」より—アジアでサイバー攻撃の標的になりやすい業界とは?

  4. ビジネスアプリケーション

    Microsoft 365で全てを完結しない選択、サイボウズが提示するGaroonとの連携による効果

  5. セキュリティ

    生成AIを利用した標的型攻撃とはどのようなものなのか?実態を明らかにして効果的な対策を考える

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]